将棋ぶらうざQを起動すると、以下の画面が表示される。
上記イメージ画面はLook&FeelがMetalの場合であり、他のLook&Feelでは若干異なる画面イメージとなります。 特に、Mac OS XではLook&FeelがAquaの場合、メニューバーはスクリーンメニューに移行します。 本手引きでは以降Look&FeelにMetalを設定した場合の表示スタイルで説明します。
2.1 取込み直後の画面の説明
棋譜を将棋盤に表示するためにはまず、外部から棋譜を取込む必要がある。棋譜を取込むと
上記画面は通常の場合の取込直後の例である。
棋譜を取込むと、[将棋盤ウィンドウ]および[将棋盤右ウィンドウ]、[将棋盤下ウィンドウ]の[コメント欄]が新たに割り当てられ
それぞれ表示される。もし取込む前に表示していた棋譜があれば、それらが消去されるわけではなく、
[棋譜選択タブ]をマウスでクリックすることにより切り替え表示させることができる。
上記取り込み画面は、棋譜に評価値と読み筋が設定されている場合である。
これはローカル対局やネット対局でコンピュータ将棋エンジンとの対局で生成した棋譜を読み込んだ場合である。 [将棋盤下ウィンドウ]には読み筋とスコアグラフが表示される。(8.2 (1) (f) エンジンモニタデータの保存を参照)
[将棋盤下ウィンドウ]には[コメント欄]の他にデータベースの[検索結果一覧]や 将棋エンジンとの対局時に表示される[エンジンモニタ]、あるいはネット対局時の[ネットワーク対局操作ボード]が表示される。 それぞれが重なった場合はタブにより切り替え表示させることができる。
本ソフトは複数の取込んだ棋譜を[棋譜選択タブ]で切り替え表示させる方式(マルチタブウィンドウ)を採用。
2.2 取り込み方法
(1) 棋譜ファイルからの取込み
棋譜ファイルから取込む場合、メニューより[ファイル(F)]/[ファイルを開く]を選択する。[ファイル選択ダイアログボックス]が表示される。
[ファイル選択ダイアログボックス]取込む棋譜のファイル名を選択し[開く]ボタンをクリックする。その棋譜の取込みが完了し、取込み直後の画面が表示される
(2) クリップボードから取込み
他の将棋ソフトや観戦棋戦の棋譜ファイルの内容をコピーによりクリプボードに読み込んだものを本システム内に取込む。[将棋盤ウィンドウ]上でマウスの右ボタンをクリックし、[将棋盤ポップアップメニュー]を表示する。
[将棋盤ポップアップメニュー][将棋盤ポップアップメニュー]より、[棋譜・局面貼付]を選択する。その棋譜の取込みが完了し、取込み直後の画面が表示される。
(3) 棋譜ファイルのドラッグ&ドロップで取込み
任意の場所の棋譜ファイルをマウスで将棋盤ウィンドウまでドラッグしドロップすると、その棋譜の取込みが完了し、取込み直後の画面が表示される。
(4) 観戦棋譜をインターネット上から取込み
観戦対象の棋譜をインターネット上から直接取込む。
詳しくは6 対局観戦を参照。
(5) データベースから取込み
棋譜(詰将棋)データベースを設定している場合は、そのデータベースより棋譜を取込むことができる。
詳しくは、(3) 検索結果一覧での操作を参照。
2.3 取込み棋譜
(1) 棋譜の形式
棋譜は一定の形式で記述されたものであり、いくつかの種類がある。
本プログラムでサポートしている棋譜形式は以下の通りである。
KIF形式: プロ棋戦、将棋倶楽部24等で広く用いられている形式。各指手ごとの消費時間の指定もできる。KI2形式: 指手の表記方法が日本将棋連盟準拠である。各指手ごとの消費時間は指定できない。但し、将棋ぶらうざQにおいては消費時間をコメント情報として記録し、棋譜リストには消費時間として 表示するようにしている。 CSA形式: コンピュータ将棋の棋譜で用いられている形式。各指手ごとの消費時間の指定もできる。GRE形式: 英語版をサポートするにあたり作成した棋譜形式。将棋ぶらうざQ独自の仕様であり、他ソフトとは互換性がない。
棋譜を取込む場合これらの形式を特に意識する必要はない。本プログラムで自動認識し情報を取り出す。
棋譜は大きく分けて、一連の指手を記述する部分と、対局(詰将棋)情報を記述する部分に分類される。
指手部分については棋譜形式ごとの情報の非互換はあまり無いが、対局(詰将棋)情報部分について、項目の設定や形式ついて
かならずしも一様ではない。また、同じ棋譜形式でもそれぞれ棋戦により追加されている項目や、省略されている項目があったり全てこれらをサポートするのは
煩雑になり、かえってシステムとして分かりずらいものになる。
従って、本プログラムでは棋譜より取込む情報を定め、それ以外のものについては情報として取込まず棄却する。
取込む情報は3.3 (4) 対局情報・詰将棋情報の編集を参照。
(2) 棋譜のコード系
通常同一プラットフォーム(OS)内でこの将棋ソフトのみで棋譜ファイルを扱うのであればコード系をあまり意識する必要はない。 但し、テキストエディター等作成した棋譜ファイルや他の将棋ソフトで作成した棋譜ファイルを読み込む場合、コード系の違いにより 読み込めなくなる場合がある。 そのような事態を回避する為、棋譜ファイルからの取り込み時はコード系を自動で判定し棋譜を取り込めるようにした。 全てのコード系について判断できる訳ではないが、WindowsやMAC更にLinuxで使用されているコード系は大概読み込めると思う。
コード系がハッキリ判っていて固定であれば、そのコード系を直接指定したほうが若干効率はよくなる。 その為に入力用棋譜ファイルのコード系を直接指定できるように設定することもできる。
[環境設定(P)メニュー]の[環境設定]を選択する。[環境設定ダイアログ]が表示される。自動判定: コード系を自動で判断する。デフォルトはこの設定。 [以下選択可能なコード系]Shift_JIS: 旧Windows系で使用されるコード系(シフトJIS)UTF_8 : Unicode 符号化方式がUTF-8方式UTF_16LE : Unicode 符号化方式がUTF-16方式でバイト順がリトルエンディアンUTF_16BE : Unicode 符号化方式がUTF-16方式でバイト順がビッグエンディアンEUC_JP : Uunix系で使用されるコード系ISO2022JP: メール等で使用されるコード系(JIS)
棋譜をファイルに保存する場合(ZIPファイルへの出力も同様)のコード系は何が良いか悩ましいが、
全てのプラットフォームで標準的に扱えて、他の将棋ソフトも読み込めそうなUTF_8をインストール時
デフォルトで設定するようにした。
この指定を変更する場合は棋譜の取り込みの場合と同様[環境設定ダイアログ]で行う。
[棋譜出力設定]の[棋譜出力コードコンボボックス]で出力する棋譜のコード系を指定する。
このコンボボックスで選択できるコード系は入力時と同じである。但し、"自動判定"という選択項目はない。
(3) 表題デフォルト設定
棋譜の取込み時、対局情報の"表題"項目が未設定の場合がある。本システムではデータベース検索を行う場合 その表題がキー項目となるため、なるべく未設定の状態を回避したい。 そのために、棋譜取込み時に表題が未設定の棋譜に対して棋譜の"棋戦"項目より表題を生成しそれをデフォルト設定する。
"棋戦"項目中の文字列内に指定のキーワード(複数指定可能)があれば、それに対して指定した"表題"をデフォルトとして取込み棋譜の表題 として設定するすることができる。
[環境設定ダイアログ]の[棋譜表題デフォルト設定]で、キーワードおよび表題を指定する。
[棋譜表題デフォルト設定]欄でマウスの右ボタンをクリックすると、[表題設定ポップアップメニュー]が表示される。
[表題設定ポップアップメニュー]
新規に定義を追加する場合、[表題設定ポップアップメニュー]で[追加]を選択する。[表題追加変更設定ダイアログ]が表示される。
[表題追加変更設定ダイアログ]
[表題]に"表題"としてデフォルト設定する文字列を指定する。
[<棋戦>内文字列]にキーワード文字列を指定する。複数指定する場合は、','(カンマ)で区切り指定する。
<追加>ボタンをクリックすると、[環境設定ダイアログ]の[棋譜表題デフォルト設定欄]に新規追加した分が新たに表示される。
追加した設定を変更したい場合は[棋譜表題デフォルト設定]欄で変更する行をマウスでクリックし選択する。
その後で[表題設定ポップアップメニュー]を表示し[変更]を選択する。[表題追加変更設定ダイアログ]が表示される。
[表題]や[<棋戦>内文字列]には変更前のものが表示されているので、その内容を変更し[変更]ボタンをクリックする。
[環境設定ダイアログ]の[棋譜表題デフォルト設定]欄に変更内容が表示される。
定義が不要となった場合は、その設定を削除することができる。削除する行をマウスでクリックし選択する。
その後で[表題設定ポップアップメニュー]を表示し[削除]を選択する。
選択した行が[棋譜表題デフォルト設定欄]から削除される。
追加、変更、削除を行った後これらの設定をシステムに反映させるためには、[環境設定ダイアログ]の[設定]ボタンをクリックする。
追加、変更で、デフォルト設定する"表題"には互いに重複した値を指定することはできない。
また、[<棋戦>内文字列]のキーワードに別の行で指定した値と同じものを指定場合、最初の行の設定が優先される。
棋譜は開始局面よりの指手が順に記述された対局の履歴であり、その指手を進めることにより局面を将棋盤上に展開することができる。
将棋盤上に展開した棋譜に対して、以下の三つの操作が可能である。
今後、現在将棋盤上に表示している局面をその棋譜の"現局面"と記述することにする。
また、現局面を現出させるに至った直前の指手を"現指手"と記述する。現指手は将棋盤上で識別できるようその背景色を
将棋盤とは別の色で表示される。(9.2 (4) 現指手背景設定参照)
3.1 棋譜の表示
(1) 棋譜の局面移動操作
取込んだ棋譜の任意の局面を表示することができる。開始局面から指手を順に辿る方法や、直接指手を指定する方法もある。
このような操作ができるのは"操作モード"が"検討モード"の場合であり、その時は[棋譜選択タブ]に検討モードのアイコン表示がある。棋譜を取り込んだ直後はこのモードとなっている。
[検討モードアイコン]
以下、この検討モード時の棋譜の局面を表示する操作について説明する
@ 棋譜操作パネルによる操作
[操作(O)]メニューの[棋譜操作パネル表示]を選択し、[棋譜操作パネル]を表示する。
[棋譜操作パネル]各ボタンをマウスでクリックすることにより指手を移動させる。
ボタン 一手指手を進める
ボタン 一手前に指手を戻す
ボタン 本譜または検討棋譜の先頭へ戻る
ボタン 本譜または検討棋譜の最後へ移動する
ボタン 本譜または検討棋譜の分岐ポイントで一つ下の検討棋譜に移動する
ボタン 一つ上の本譜または検討棋譜に戻る
ボタン 逆方向自動再生開始
ボタン 順方向自動再生開始
ボタン 自動再生停止
自動再生スピード調整スライダー
[棋譜操作パネル]は、×ボタンクリックにより閉じるまで、表示されたままとなる。
A マウスによる操作
マウス操作により、指手を移動させることができる。
B キーボードよる操作
フォーカスが将棋ウィンドウ内にある([フォーカスランプ]が点灯)か、[棋譜リスト欄]にある場合、キー入力により、指手を移動させることができる。
↓キー 指手を1手進める
↑キー 指手を一手戻す
Homeキー 本譜または検討棋譜の先頭へ戻る
Endキー 本譜または検討棋譜の最後へ移動する
←キー 一つ上の本譜または検討棋譜へ戻る
→キー 本譜または検討棋譜の分岐ポイントで一つ下の検討棋譜へ移動する
(2) 自動再生
自動再生とは一定時間間隔で棋譜を再生表示する機能である。棋譜を順方向に再生表示したり、あるいは逆方向に再生表示 したり、任意の場所で自動再生表示を停止したりできる。操作モードが"検討"や"観戦"の場合のみ有効であり対局中や棋譜の編集中は動作しない。
@ [棋譜操作パネル]による自動再生操作
[棋譜操作パネル]を開いた状態で自動再生の速度(間隔)は[棋譜操作パネル]の[自動再生スピード調整スライダー]を移動させることによりすることにより0.1秒(左端)から最大10秒(右端)まで間で調整できる。
、A マウスによる自動再生操作
[環境設定ダイアログ]の操作設定で[マウスによる自動再生操作有効]をチェックするとマウスにより自動再生操作ができるようになる。 操作が不慣れな場合、思わぬところで自動再生が効いて局面が変わってしまと検討しずらいため、通常はマウスによる自動再生操作をできない ようにした。
マウスによる自動再生操作が有効な場合、棋譜を将棋盤[将棋盤ウィンドウ]に表示した後[将棋盤ウィンドウ]上の駒以外の任意の場所でマウス左ボタンをクリック すると自動再生が始まる。自動再生中に開始と同様の操作を行うと自動再生が一時停止する。一時停止状態で再度開始と同様の操作 を行うと自動再生が再開する。
B マウスによる自動再生方向の切り替え
自動再生が一時停止状態にあるとき、[将棋盤ウィンドウ]上の駒以外の任意の場所でマウス左ボタンを押しがら上方向にドラッグすると、 逆方向の再生表示に変わる。以降、自動再生を一時停止させ、その後再開した場合も再生方向は変わらず逆方向のままである。また、自動再生が一時停止状態にあるとき、[将棋盤ウィンドウ]上の駒以外の任意の場所でマウス左ボタンを押しがら下方向にドラッグすると、 順方向の自動再生に変わる。以降、自動再生を一時停止させ、その後再開した場合も再生方向は変わらず順方向のままである。
C キーボードによる自動再生操作
棋譜を[将棋盤ウィンドウ]に表示した後、S文字キーを押すと、順方向の自動再生が始まる。
自動再生中にS文字キーまたはP文字キーを押すと自動再生が一時停止する。
一時停止の状態でS文字キーを押すと順方向の自動再生が再開し、P文字キーを押すと逆方向の自動再生が再開する。
(3) 対局情報・詰将棋情報の表示
棋譜には指手情報の他に、その棋譜に関する対局者名や対局日時等の情報がある。それらの内容を表示することができる。
@ 対局情報表示
表示中の棋譜が対局棋譜の場合(※)その対局情報を表示することができる。 [操作(O)メニュー]の[対局・詰将棋情報表示]を選択する。[対局情報ダイアログ]が表示される。
[対局情報ダイアログ]各表示項目についての説明は3.3 (4) 対局情報・詰将棋情報の編集でその項目について説明しているのでそちらを参照。 但し、[開始日時]は"開始日"+"開始時間"、[終了日時]は"終了日"+"終了時間"のことである。 またレーティング情報がある場合は、[先手]は"先手"+("先手レーティング")、[後手]は"後手"+("後手レーティング")として表示する。 [終局]については3.3 棋譜の編集 (2) 終局情報の設定を参照。 [手数]はその棋譜の最後の手数を表示する。 [▲消費時間]および[△消費時間]については消費時間の編集を参照。
A 詰将棋情報表示
表示中の棋譜が詰将棋の場合(※)その詰将棋情報を表示することができる。 [操作(O)メニュー]の[対局・詰将棋情報表示]を選択する。[詰将棋情報ダイアログ]が表示される。
[詰将棋情報ダイアログ]各表示項目についての説明は3.3 (4) 対局情報・詰将棋情報の編集でその項目について説明しているのでそちらを参照。
※対局情報表示も詰将棋情報表示も操作は同じである。表示棋譜の種類(対局棋譜か詰将棋棋譜か)により 表示ダイアログが選択される。 詰将棋スタイルのデータベースから読込んだものであれば詰将棋棋譜、対局棋譜のデータベースより読込んだ棋譜 であれば対局棋譜と判断する。( 5.1 データベースの作成の[詰将棋スタイル]を参照。) もしデータベースから取込んだ棋譜でなければ、初期配置局面が対局の開始局面とは異なり、 開始手数が未設定か1で更に対局者の設定がない場合は詰将棋と判断する。
3.2 検討と検討棋譜の生成
ここでの検討とは、取込んだ棋譜(本譜)に対して、駒を動かす等の操作をしながら本譜からの変化手順を研究することを意味する。
駒を動かし検討を行うとそれに対応して棋譜が生成される。それを検討棋譜と呼ぶ。生成した検討棋譜は本譜から枝分かれするようにツリー表示される。
ここでの操作は"操作モード"が"検討モード"の場合の説明である。
取り込んだ直後は検討モードであるが、それ以外のモードの場合は[編集(E)メニュー]で[検討]を選択すると"操作モード"が"検討モード"となる。
(1) 検討モード中の駒操作
駒の移動操作には<ドラッグ方式>と<選択方式>があり、どちらの操作で行うかは[環境設定ダイアログ]の操作設定の[駒移動操作選択]で指定する。 デフォルトは<ドラッグ方式>である。
(2) 駒移動や打込みによる検討棋譜生成
検討棋譜は、途中の局面で将棋盤の駒を移動するか、駒台の駒を打込むと生成される。生成した検討棋譜は[棋譜リスト欄]に表示され、
[棋譜ツリー欄]に手数と指手を表題とするリーフが表示される。
また、駒を操作する前の本譜や検討棋譜の[棋譜リスト欄]の[B]カラムには分岐ポイントを示す⇒が表示される。
以下にその様子を画面で示す。
ここで、後手駒台より3四歩と打込む。
[分岐後画面]検討棋譜が生成される。さらに、この後続けて駒の打込みや移動を行うと、その指手は、この検討棋譜に順次追加される。 つまり、検討棋譜の最後の局面で駒の打込みや移動を行っても新たに検討棋譜は生成されない。 但し、本譜最後の局面では、常に検討棋譜が生成されるので、その違いに注意が必要である。
ここで、検討棋譜から本譜に戻る(戻る方法は 指手指示による局面の表示を参照)と、以下の画面に変わる。
[本譜に戻った画面]
[棋譜ツリー欄]には現在の表示棋譜が本譜であることを表示。[棋譜リスト欄]は本譜の指手を表示し、分岐ポイントを⇒で表示する。
(3) [コメント欄]の指手による検討棋譜生成
[コメント欄]に変化手順の指手の記述がある場合、"操作モード"が"検討モード"または"観戦モード"であればその指手は青色およびアンダーラインで表示される。 その部分をマウスでクリックすると、その部分の検討棋譜が生成され盤面表示される。 但し、クリック時の局面と指手手順の内容が合わない場合エラーとなり検討棋譜は生成されない。 以下にその様子を画面で示す。
[[コメント欄]指手クリック]分岐前画面のコメント欄の△3四歩▲4五玉△3五金▲5五玉△4六馬をクリックした場合。
[[コメント欄]指手クリック後]
生成した検討棋譜の先頭局面を表示する。
[コメント欄]での指手の記述は一続きに繋がって記述されている場合ばかりではなく、間に指手以外の記述があるのが普通である。
その場合、それらの指手をまとめて選択し一続きの指手とすることができる。
上図で△同角成▲同香△4四角、 ▲3一角、 △3三王、 ▲5一龍、 △4三金の5つの指手は一連のものである。 それらの指手が、選択範囲に架かるか含まれるように選択する。指手が選択範囲に全部含まれなくても、少しでも選択範囲に架かっていれば、 その指手を全部含んだ選択と同じになる。
[コメント欄]選択範囲指定上図のようにマウスで選択範囲を指定し、マウスをリリースすると、 △同角成▲同香△4四角▲3一角△3三王▲5一龍△4三金の繋がった指手を選択 したのと同様に、検討棋譜が作成される。
[コメント欄]は局面ごとに変わるので、検討棋譜を作成すると現在参照していたコメントは消えてしまい、再度そのコメントを参照したい場合は いちいち分岐ポイントに戻らなければならない。 局面が変わっても、[コメント欄]は変わらないようにするのがピン止めである。
[棋譜リスト欄]の[C]カラムをマウスでクリックすると、その局面のコメントがピン止めされる。
[棋譜リスト欄]の[C]カラムに"ピン"が表示され、ピン止めされたことを通知する。この状態でどのように局面移動を行っても[コメント欄]は変わらない。 ピン止め表示位置を再度マウスでクリックすると、ピン止めは解除される。 ピン止め指示ができるのは、本譜のみで検討棋譜でピン止めはできない。
(4) [棋譜編集ボード]からの検討棋譜生成
指手をコピーしペースト操作で検討棋譜生成したい場合は、[操作(O)メニュー]の[棋譜編集ボード表示]を選択し[棋譜編集ボード]を表示する。
その[棋譜編集ボード]上で、マウス右ボタンをクリックし操作メニューを表示。操作メニューで貼付けを選択すると。[棋譜編集ボード]に指手
がコピーされ表示される。
次に、[棋譜追加]ボタンをクリックすると、表示中の指手から検討棋譜が生成される。 [棋譜編集ボード]上ではキー操作により指手を編集することができる。 指手を[棋譜編集ボード]に貼り付け、編集した後に、その内容を検討棋譜として生成させることができる。 [棋譜編集ボード]は、[×]をマウスでクリックしウィンドウを閉じるまで表示されたままである。
[棋譜編集ボード]を表示中は、[コメント欄]で指手をクリックすると、検討棋譜は生成されず、この[棋譜編集ボード]にその指手が取込まれ表示される。 そこで必要であれば編集し、そのあと[棋譜追加]ボタンをクリックし検討棋譜の生成を行うことができる。 また、指手が局面に合う位置まで局面を移動した後、そこでその指手による検討棋譜の生成を行うこともできる。
(5) [局面辞書]からの検討棋譜生成
局面辞書は棋譜データベースに棋譜を登録すると作成される。そのデータベースに登録されている棋譜の全局面について
局面毎に次の手の一覧とそれぞれの勝率を保持する。
[操作(O)メニュー]の[局面辞書表示]を選択すると。[局面辞書]ウィンドウが表示され、現局面の局面辞書の内容を表示する。
表示されている次の手の各行をマウスでクリックすると、その指手の検討棋譜が生成される。
局面辞書については5.7 局面辞書表示を参照。
(6) 検討棋譜生成時のエラー
[コメント欄]での指手選択や[棋譜編集ボード]からの指手追加などでは、その指手が現局面と合わない場合がある。また、交互に先手と後手
の指手が順序よく並んでいるとも限らない。その場合はエラーとなり検討棋譜は生成されない。
エラーの場合は[棋譜編集ボード]に指手のエラーを認識した位置を赤字で表示し、さらにエラーメッセージでエラーの内容を表示する。
[棋譜編集ボードエラー表示]
(7) 同一分岐ポイントでの複数検討棋譜
一つの局面で、いくつもの変化手順が発生する場合、同一分岐ポイントに複数の検討棋譜がぶら下がる格好となる。 [棋譜リスト欄]で分岐ポイントをマウスでクリックし下位検討棋譜へ局面移動する場合、どの検討棋譜に局面移動するか選択処理が入る。
[検討棋譜選択ポップアップメニュー][検討棋譜選択ポップアップメニュー]で検討棋譜を選択すると、その検討棋譜の先頭に局面が移動する。 上図のメニュータイトルは、検討棋譜の先頭の手数および指手を示している。 但し、このような場合でも[棋譜ツリー欄]で直接検討棋譜を選択すれば、ダイレクトにその検討棋譜に局面を移動することができる。
(8) 検討棋譜の削除
不要と思われる検討棋譜を削除したい場合の操作について説明する。 [棋譜ツリー欄]で削除する検討棋譜を選択後、マウスの右ボタンクリックし[棋譜ツリー欄ポップアップメニュー]を表示する。 [削除]を選択すると確認メッセージが表示される。そのメッセージに対して[はい]を選択すると検討棋譜が削除される。
[棋譜ツリー欄ポップアップメニュー]削除する検討棋譜の途中に分岐ポイントがありその下に検討棋譜がぶら下がっている場合、その検討棋譜も一緒に削除される。
(9) 指手の取消し
検討モード中に、駒に対して行った直近の操作を取消すことができる。 取消せるのは直近の操作、すなわち最終手(その棋譜中最後の指手)であり任意の局面に戻っての取消しはできない。 また、検討棋譜の指手は取消せるが本譜の指手の取消しはできない。本譜に対する操作は棋譜編集モードで行う。 [将棋盤ウィンドウ]でマウスの右ボタンをクリックをし、[将棋盤ポップアップメニュー]を表示する。 ポップアップメニューの取消しを選択する。以上で直近の指手が削除される。
(10) 検討棋譜の本譜化
棋譜ツリーのルートから、指定した検討棋譜までを本譜とすることができる。元の本譜は途中(分岐ポイント)より、検討棋譜として 新たな本譜からぶら下がる格好となる。 [棋譜ツリー欄]で本譜化する検討棋譜を選択後、マウスの右ボタンをクリックし[棋譜ツリー欄ポップアップメニュー]を表示する。 [本譜化]を選択すると、選択した検討棋譜が本譜となる。 本譜化操作の取消しはできない。但し、検討棋譜となった元本譜を選択し本譜化操作を行えば、また元の本譜に戻る。
(11) 棋譜整理
同一分岐ポイントより複数の検討棋譜が途中まで同じ手順で存在する場合がある。 重複個所を取り除き、新たにツリー構造を再構築するのが棋譜整理機能である。
例)分岐ポイントを95手目とする本譜からの検討棋譜が2つあり、それぞれ以下のよう指手であった場合。 96 97 98 99 100 ▲5七銀△同桂成▲9七玉△6五歩▲5六桂 <-- 検討棋譜1 ▲5七銀△同桂成▲8四飛 <-- 検討棋譜2 ---------------- (重複個所) ↓ [棋譜整理]を実行 ↓ 96 97 98 99 100 ▲5七銀△同桂成▲9七玉△6五歩▲5六桂 <-- 検討棋譜1 ▲8四飛 <-- 検討棋譜2 検討棋譜1は95手目で本譜から分岐し、検討棋譜2は97手目で検討棋譜1から分岐する構造となる。
棋譜整理を行うには、[棋譜ツリー欄]マウスの右ボタンをクリックし[棋譜ツリー欄ポップアップメニュー]を表示する。この場合、検討棋譜の選択はいらない。 [棋譜整理]を選択すると操作が実行される。 棋譜整理操作の取消しはできないので元に戻すことはできない。
3.3 棋譜の編集
駒を操作し、棋譜の新規作成や、既存棋譜への追加や削除、変更を行うことができる。また対局情報(詰将棋の場合は詰将棋情報)を作成または変更すること ができる。棋譜の編集は"操作モード"を"棋譜編集モード"に切り替えで行う。 [編集(E)メニュー]の[棋譜編集]を選択すると"操作モード"が"棋譜編集モード"に切り替わる。
そのとき[棋譜選択タブ]に"棋譜編集モード"であることを示すアイコンが表示される。(1) 駒の操作による棋譜の編集
"操作モード"が"棋譜編集モード"の駒の動かし方は"操作モード"が"検討モード"または"観戦モード"の場合と同じである。 "検討"または"観戦では、駒を移動するとそれにあわせて検討棋譜が生成されたが"棋譜編集"では検討棋譜は作成されない。
棋譜の最終手の局面で駒を動かすと、棋譜にその指手が追加される。 以降、駒を動かすとその指手が本譜内であれば本譜として、検討棋譜内であれば検討棋譜として順次追加される。 棋譜の途中の局面で駒を移動または打込んだ場合、その局面より後の指手は棋譜から全て削除され(削除前に確認メッセージが表示される)、 駒を移動または打込んで生成された指手が最終手として追加される。
棋譜の指手そのものを直接変更することはできない。途中の指手を変更すると棋譜としての整合性がとれなくなるためである。
(2) 終局情報の設定
終局情報とは、対局が終了(終局)となった理由を示す情報のことであり以下のものがある。
"投了"/"中断"/"千日手"/"持将棋"/"時間切れ"/"反則負け"/"反則勝ち"/"勝ち"/"詰み"/"引き分け"
棋譜編集では、棋譜の最後にこの終局情報を設定する。
設定は[終局設定ダイアログ]で行う。 [編集(E)メニュー]の[終局設定]を選択すると。[終局設定ダイアログ]が表示される。
[終局設定ダイアログ][終局コンボボックス]の[▼]ボタンをマウスでクリックすると終局情報の一覧が表示される。 その一覧より終局情報を選択し[設定]ボタンをクリックすると、棋譜の最後に終局情報の文字列が追加される。
(3) 棋譜リスト欄での編集操作
[棋譜リスト欄]での棋譜編集指示は、棋譜の部分コピーと棋譜の削除および消費時間の設定および変更である。
[棋譜リスト欄]で削除する指手を選択する。この指手以降の棋譜が削除される。 [棋譜リスト欄]で、マウス右ボタンをクリックし、[棋譜リストポップアップメニュー]を表示する。 [削除]を選択する。確認メッセージに対して[はい]を選択すると削除が実行される。
[棋譜リスト欄] 選択範囲の棋譜をクリップボードにコピーする。ただし、選択開始位置の局面も一緒にクリップボード
にコピーされるので、選択開始位置から始まる棋譜(選択終わりまで)が生成されクリップボードにコピーされる。
生成された部分の棋譜は将棋盤に張り付け参照することができる。
[棋譜リスト欄]でコピーする棋譜の範囲を選択する。
つぎに[棋譜リスト欄]で、マウス右ボタンをクリックし、[棋譜リストポップアップメニュー]を表示する。
[コピー]を選択する。
本譜に対して各指手ごとの消費時間を編集し設定することができる。検討棋譜での消費時間編集はできない。
[棋譜リスト欄]の[T]カラムは各指し手ごとの消費時間を示す。
表示形式は以下の通り。 <分>:<秒> <分>は 時間単位分(0〜) <秒>は 時間単位秒(00〜59)
編集する指手の[T]カラムをマウスでダブルクリックすると。<分>,<秒>の入力ができるようになる。
[棋譜リスト一覧―消費時間編集]消費時間の入力形式は表示形式と同じである。入力形式に誤りがある場合は、単に入力が無視されるだけである。
消費時間がすべて0のような表示しても無意味な棋譜の場合、[T]カラム非表示とすることができる。
[棋譜リスト欄]の[タイトル欄]をマウス右クリックすると。[表示カラム選択メニュー]が表示される。
[表示カラム選択メニュー]
そこで、[表示時間非表示]を選択すると、[T]カラムが表示されなくなる。
消費時間編集を行う場合は、[T]カラムが表示されてなければ表示させてから編集を行う。
[対局情報ダイアログ]を表示すると、トータルの消費時間が先手、後手それぞれ表示される。
トータルの消費時間は、各指手の消費時間を合計したものである。
(その指手までの消費時間の合計を保持する棋譜形式(KIF形式)の場合、ある指手の消費時間を編集すると
その指手以降最後まで全ての指手において、消費時間の合計が変更される。)
[対局情報ダイアログ]は[操作(O)メニュー]の[対局情報・詰将棋情報表示]を選択すると表示される。
(4) 対局情報・詰将棋情報の編集
対局情報とはその対局にまつわる指手以外の情報を指す。 これらの情報は[対局情報設定・変更ダイアログ]で設定および変更することができる。 [編集(E)メニュー]の[対局情報設定・変更]を選択すると、このダイアログが表示される。
[対局情報設定・変更ダイアログ]上記各項目をそれぞれ設定変更し、[実行]ボタンをクリックすると対局情報が変更される。 以下、各項目の入力方法について説明する。
表題 | 主に棋戦名を指定する。 表題入力欄にキーボードより直接入力する。 データベースを作成していれば、[一覧ボタン]が表示される。 このボタンをクリックすると、そのデータベースにこれまで登録されている 表題の一覧が表示され、それを選択し入力することができる。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は 最大120文字。 それを超えた場合エラーとなり登録できない。 |
棋戦 | 主に対局名を指定する。 入力方法は表題と同じ。 尚、[一覧ボタン]をクリックし表示される対局名は、表題を選択している場合、その表題の選択された棋戦に属する対局名の一覧が表示される。 表題が未設定であれば、データベース内に登録されている全対局名が表示される。 最大120文字。 それを超えた場合エラーとなり登録できない。 |
開始日 | 対局の開始日を指定する。 <西暦4桁年>/<月1〜2桁>/<日1〜2桁>のように入力する。 マウス左ボタンで開始日入力欄をクリックすると。日付入力用スピナーが表示される。それを用いて入力する方法を説明する。 ![]() 日付スピナーには、既存棋譜であればその開始日が表示され、新規の棋譜であれば当日の日付が表示される。 表示されている日付の西暦を変更する場合は、西暦4桁をマウスでクリックし入力用カーソルを西暦4桁(どの位置でもよい)に 移動させる。 次に、西暦を前にさかのぼる場合はスピナ―の[▽ボタン]をマウスでクリックする。逆に前に進める場合は スピナーの[△ボタン]をクリックする。 月、日設定は西暦とまったく同じように操作すればよい。 入力を取消す場合は、スピナーに対してマウスの左ボタンクリックする。スピナーが消え元の設定値が通常の入力フィールドに表示される。 尚、データベースに棋譜を登録する場合は、開始日の指定は必須となる。 |
開始時間 | 対局の開始時間を指定する。 <時1から2桁>/分1〜2桁>/<秒1〜2桁>のように入力する。 スピナーを用いた入力方法は、開始日と同じ操作である。 尚、データベースに棋譜を登録する場合は、開始時間の指定は必須となる。 |
終了日 | 対局の終了日を指定する。 入力方法は、開始日と同じ操作である。 |
終了時間 | 対局の終了時間を指定する。 入力方法は、開始時間と同じ操作である。 |
先手 | 先手対局者名を指定する。 データベースが設定されている場合は、名前のオートコンプリート機能による入力ができる。 1文字あるいは数文字を入力した段階で、そのデータベース内の該当する名前を検索しその一覧を表示する。 その一覧より選択入力することができる。 ![]() 尚、データベースに登録する場合、この指定は必須である。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は最大80文字。 それを超えた場合 エラーとなり登録できない。 |
後手 | 後手対局者名を指定する。 入力方法は先手の場合と同じである。 尚、データベースに登録する場合、この指定は必須である。 |
場所 | 対局の場所を指定する。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は最大80文字。 それを超えた場合 エラーとなり登録できない。 |
手合割 | 手合割を指定する。 手合割一覧のコンボボックスより選択し入力する。 手合割一覧に該当する手合割が無い場合は、そのコンボボックスのフィールドに直接入力する。 その場合、入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は最大20文字。 それを超えた場合エラーとなり登録できない。 |
戦型 | 対局の戦型を指定する。 データベースを作成していれば、[一覧ボタン]が表示される。このボタンをクリックすると、そのデータベースにこれまで登録され ている戦型の一覧が表示される。それを選択し入力することができる。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録 する場合は最大80文字。 それを超えた場合エラーとなり登録できない。 |
先手レーティング | 先手対局者のレーティングを指定する。 数値を指定。 |
後手レーティング | 後手対局者のレーティングを指定する。 数値を指定。 |
持ち時間 | 対局者の持ち時間を指定する。指定する文字列の形式は自由である。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は最大80文字。 それを超えた場合エラーとなり 登録できない。 |
本プログラムでは、対局棋譜だけでなく、詰将棋の棋譜編集ができる。 指手の編集操作については基本的に対局棋譜と同じであり指手以外の情報(詰将棋情報)が対局棋譜とは異なる。従って詰将棋情報の設定変更 については[対局情報設定・変更ダイアログ]とは別の[詰将棋情報設定・変更ダイアログ]で編集操作を行う。 尚、詰将棋の初期配置の設定方法についての説明は、3.4 局面の編集を参照。
詰将棋情報の編集を行うためには[編集(E)メニュー]の[詰将棋情報設定・変更]を選択する。 [詰将棋情報設定・変更ダイアログ]が表示される。
[詰将棋情報設定・変更ダイアログ]上記各項目をそれぞれ設定変更し、[実行]ボタンをクリックすると、詰将棋情報が変更される。 以下、各項目の入力方法について説明する。
表題 | 詰将棋の表題を指定する。 表題入力欄にキーボードより直接入力する。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は最大120文字。 それを超えた場合エラーとなり登録できない。 尚、詰将棋の場合、ここで指定した表題を[棋譜選択タブ]のタイトルとして表示する。 |
作品名 | 詰将棋の作品名を指定する。 作品名入力欄にキーボードより直接入力する。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は最大120文字。 それを超えた場合エラーとなり登録できない。 |
発表年月日 | この詰将棋を発表した日付を指定する。 指定方法や入力方法は、対局情報設定での開始日付の入力と同じ。 |
作者 | この詰将棋の作者を指定する。 データベースが設定されている場合は、名前のオートコンプリート機能による入力(対局情報設定変更での先手を参照)ができる。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は最大80文字。 それを超えた場合 エラーとなり登録できない。 |
掲載 | この詰将棋の発表媒体名を指定する。 データベースを作成していれば、[一覧ボタン]が表示される。 このボタンをクリックすると、そのデータベースにこれまで登録されている 掲載の一覧が表示され、それを選択し入力することができる。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は データベースに登録する場合は最大80文字。 それを超えた場合エラーとなり登録できない。 |
種別 | 特に何を指定するかの決めはないが、主にこの詰将棋の分類を指定する。 入力できる文字数に特に制限はないが、データベースに登録する場合は最大80文字。 それを超えた場合エラーとなり登録できない。 |
(5) 棋譜の新規作成
対局棋譜を新規作成する場合は、[編集(E)メニュー]の[新規作成]を選択する。最初に初期配置を選択するダイアログが表示される
[初期配置選択ダイアログ]
ここで、新規作成する棋譜の初期配置を選択する。
平手の初期配置の場合はそのまま[設定ボタン]をクリックする。駒落ちの場合は[初期配置コンボボックス]より駒落ちの種類を選択し、その後[設定ボタン]をクリックする。
新規作成を止める場合は、[取消ボタン]をクリックする。
指定できる初期配置は"平手"/"香落ち"/"右香落ち"/"飛車落ち"/"角落ち"/"飛香落ち"/"二枚落ち"/"四枚落ち"/"六枚落ち"/"八枚落ち"/"十枚落ち"である。
初期配置を選択し[設定ボタン]をクリックすると駒が[将棋盤]に選択した初期配置で表示され"操作モード"は"棋譜編集モード"に設定される。
新たに[将棋盤ウィンドウ]、[将棋盤右ウィンドウ]、[将棋盤下ウィンドウ]の[コメント欄]が新規作成用として生成され、 [棋譜選択タブ]には"新規"の文字列が表示される。これは対局情報設定・変更で先手、後手に値を入力すると"<先手名>-<後手名>"に変わる。 以降、内容に従い編集操作を行う。
(6) コメントの編集
棋譜のコメントは[コメント欄]に開始局面および各指手ごとにそれぞれ設定することができる [コメント欄]の編集操作は通常のテキストエディターでの操作と同じであり以下の基本的な操作ができる。
[コメント欄]でマウスの右ボタンをクリックし[コメント欄ポップアップメニュー]を表示しこれらの操作を選択し実行する。
[コメント欄ポップアップメニュー]"操作モード"が"検討モード"または"観戦モード"の場合、編集で挿入した指手やhtmlのリンク(url)はその部分を抜出し青色表示およびアンダーラインで示す(選択表示)。 抜出した指手をクリックすると検討棋譜を作成し、また、htmlのリンクをクリックするとブラウザーを起動しその内容を表示する。 "操作モード"が"棋譜編集モード"では、抜出しは行われずそのままの表示となる。"検討"に切り替えるとまた選択表示が復活する。
コメントを設定すると[棋譜リスト欄]の[C]カラムに'※'を表示する。
[コメント欄ポップアップメニュー]で[フォント設定]を選択すると、[フォント設定ダイアログ]が表示されフォント設定を行うことができる。
[フォント設定ダイアログ]では書体、スタイル、サイズ(ポイント)の指定ができる。
[フォント設定ダイアログ][コメント欄ポップアップメニュー]で[ウインドウ表示]を選択すると、[コメント欄]を[将棋盤下ウィンドウ]ではなく、外部ウィンドウとして表示できる。 この外部ウィンドウを閉じれば、元の[将棋盤下ウィンドウ]の[コメント欄]に戻る。
3.4 局面の編集
局面編集は駒の配置を設定するためのものである。駒の配置はマウスで駒を操作し行う。これにより1つの局面を自由に編集または生成することができる。 主に詰将棋の作成や編集で用いる。 [編集(E)メニュー]の[局面編集]を選択する。"操作モード"は"局面編集モード"となる。 "操作モード"を"局面編集モード"に切り替えると、新たに将棋盤ウィンドウ1つ生成され局面を編集することができる。
[棋譜選択タブ]には、"操作モード"が"局面編集モード"であることを示すアイコンが表示される。(1) 駒の動かし方
駒の動かし方に制限はなく自由である。駒台から駒台への移動もできる。但し、既に配置した駒の位置に別の駒を配置する場合は、 既に配置した駒を何処かに移動させ空きスペースを作成しないとそこに駒を配置することはできない。 駒の先後や裏(成り)は、将棋盤上に配置されたその駒をマウスの右ボタンをクリックし、サイクリックに変化させ指示することができる。
->(クリック)->
->(クリック)->
->(クリック)->
->(クリック)->最初の状態
"金"、"玉"、"王"については成りがないので、マウス右ボタンをクリックすると先後逆を繰り返すことになる。
駒の移動操作として検討モード時の移動操作と同じく<ドラッグ方式>と<選択方式>どちらも利用できる。((1) 検討モード中の駒操作参照)
駒の移動先には検討モードや編集モードでは無かった駒箱(将棋盤左下白枠で囲まれた範囲)への移動が新たに加わる。
駒落ちの任意の局面を作成する場合、駒箱に落ち駒を移動する操作が必要になる。逆に駒箱から駒台や盤面への移動も自由にできる。
(2) 編集対象となる局面の生成
編集対象となる局面の生成方法について説明する。
既存棋譜の任意の局面を編集対象とする場合、その局面で局面編集に切替え操作を行う。その局面の駒配置がそのまま新規に割り当てられた[将棋盤ウィンドウ]に表示される。
[既存棋譜の局面]上記局面を編集するため、"操作モード"を"局面編集モード"に切り替える。
[局面編集画面] [将棋盤ウィンドウ]が新たに追加され既存局面がそのままコピーされ表示される。[棋譜選択タブ]には局面編集モードアイコンと同時に"局面"が表示される。
[将棋盤右ウィンドウ]や[将棋盤下ウィンドウ]はそのまま残るが、その内容は消去され表示無しとなる。
以下、この配置に対して駒を操作し編集を行う。
既存局面を編集する場合、[将棋盤ウィンドウ]にその局面を表示し、そこで局面編集に切り替える。 この場合、新たに[将棋盤ウィンドウ]は割り当てられず、その局面の[将棋盤ウィンドウ]上でそのままの編集操作を開始することができる。
[既存局面]上記局面を編集するため、"操作モード"を"局面編集モード"に切り替える。
"操作モード"が"局面編集モード"に切り替わリ、棋譜選択タブに局面編集モードを示すアイコンが表示される。その他はそのままで変化しない。 以下、この配置に対して駒を操作し編集を行う。
局面編集で初期配置を対局の開始局面かまたは詰将棋初期配置か設定できる。
"編集-局面"モードで[将棋盤ウィンドウ]にマウスカーソルを移動し、右ボタンをクリックする。[局面操作ポップアップメニュー]が表示される。
[局面操作ポップアップメニュー]
ここで[初期配置設定]を選択すると[初期配置選択ポップアップメニュー]が表示され、平手や駒落ちの開始局面を選択することができる。
[初期配置選択ポップアップメニュー]ここで選択した初期配置が盤面に表示される。
[詰将棋初期配置]を選択すると、詰将棋の駒の初期配置となる。
詰将棋の駒の初期配置とは、王が1一に、玉が駒箱に、その他の駒は先手駒台、後手駒台にそれぞれ位置する配置である。
[詰将棋の駒初期配置]以下、この配置に対して駒を操作し編集を行う。 尚、[局面操作ポップアップメニュー]の[後手駒台へ]は、詰将棋の配置を設定する場合、先手駒台の駒を全て後手駒台へ移動してから 行ったほうが効率が良い場合がありその場合選択する。先手駒台の駒が全て、後手駒台に移動する。
(3) 局面開始情報の設定
局面開始手数とは、今編集対象としている局面の次の手の手数と手番のことを指す。局面編集を終了した後、"操作モード"が"検討モード"あるいは"局面編集モード"において この局面から指手を追加した時に最初の指手の手数と手番となる。 手数のデフォルトは1である。 局面開始手数および手番の指定方法について説明する。[局面操作ポップアップメニュー]で[局面開始情報設定]を選択する。 [局面開始情報設定ダイアログ]が表示される。
[局面開始情報設定ダイアログ]ここで[開始手数]入力欄に、局面開始手数を数値で指定する。先手、後手どちらか手番を選択し[設定ボタン]をクリックすると局面開始情報が設定される。
(4) 局面編集の終了
局面編集を終了する場合、[局面操作ポップアップメニュー]で[局面編集終了]を選択するか、[編集(E)メニュー]の[局面編集終了]を選択する。
局面編集が終了し"操作モード"は"検討モード"に切り替わる。
[棋譜ツリー欄]には棋譜の場合"本譜"と表示されていたルートのタイトルが、"局面"と表示される。
また[棋譜リスト欄]にはその開始局面に"局面"と表示される。
(5) 局面に対するその他情報の設定
局面編集では、駒の配置と局面開始手数を設定できるがその他の情報は局面編集を終了した後で設定する。 この局面が対局棋譜の局面であるとすれば[対局情報設定・変更ダイアログ]を表示しそれぞれ項目を設定する。 詰将棋であるとすれば、[詰将棋情報設定・変更ダイアログ]でそれぞれ項目を設定する。 局面に対してその開始コメントを設定する場合は、[コメント欄]にコメントを直接入力すればよい。
本プログラムでは、取込んだ棋譜をテキストファイルとして保存することができる。またデータベースへ登録し保存することもできる。 ここでは、ファイルへの保存について説明する。データベースへの登録については5.2 データベースへの登録を参照。
4.1 ファイルへの保存操作4.1 ファイルへの保存操作
現在表示中の棋譜(局面)をファイルに保存する場合、[ファイル(F)メニュー]の[名前を付けて保存]を選択する。 [保存ファイルダイアログ]が表示される。
[保存ファイルダイアログ][保存]ウィンドウで保存先のフォルダーを選択する。 次に、ファイル名を入力し、[保存ボタン]をマウスでクリックするとそのファイルに棋譜(局面)が保存される。 ファイル名の拡張子は指定しなくても良い。棋譜の出力形式の設定に従い自動的に附加する。
棋譜ファイルを読み込み、編集操作を行いその変更を棋譜ファイルに反映する場合は、[ファイル(F)メニュー]の[上書き保存]を選択する。 変更内容が元の棋譜ファイルに反映される。
4.2 保存時の棋譜形式とファイル拡張子
棋譜ファイルをどの棋譜形式で保存するかは、設定により指定することができる。
[環境設定(P)メニュー]の[環境設定]を選択すると、[環境設定ダイアログ]が表示される。
[棋譜出力設定]の[棋譜出力形式]で形式を選択し(KIF/KI2/CSA)、[設定ボタン]をクリックする。 ここで設定した形式で棋譜ファイルに保存され、その時の棋譜ファイルの拡張子は各形式ごとに以下通り自動附加される。
棋譜形式 ファイル拡張子 KIF形式 "kif" KI2形式 "ki2" CSA形式 "csa"
尚保存時、ファイル名に拡張子も指定した場合、設定値と同じ拡張子であれば拡張子の自動附加は行われない。
V3.0から棋譜保存時将棋エンジンが出力する評価値と読み筋が存在する場合それをコメントとして出力する。 将棋ぶらうざQではこの棋譜を読み込んだ場合コメントはコメント欄に表示し、評価値と読み筋はエンジンモニタに表示する。 将棋ぶらうざQ固有の形式であるため、他のプログラムでこの棋譜を読み込んだ場合、評価値や読み筋はコメントとして表示される。
4.3 保存時のオプション
本譜と一緒に検討棋譜があればともに棋譜ファイルに保存される。本譜と検討棋譜が一緒の棋譜ファイルは互換性がなく他の将棋ソフト での読み込みができない。そのため、棋譜保存時に本譜のみ保存し検討棋譜は保存しない指定ができる。
[環境設定ダイアログ]で[棋譜出力設定]の[検討棋譜出力有り]のチェックを外すと本譜のみの保存となる。 本プログラムだけで処理する場合は、[検討棋譜も出力]をチェックし常に検討棋譜を保存すべきである。 その棋譜ファイルを取り込めば、保存前と同様に本譜や検討棋譜が将棋盤上に表示される。
棋譜にはコメントが設定できる。多くの場合コメントは有用でありあまり除外すべきではないが、ディスク容量を節約したい等何らかの理由で そのコメントを除きたい場合がある。 その場合は、[環境設定ダイアログ]で[棋譜出力設定]の[コメント出力有り]のチェックを外すと、 棋譜保存時コメントは棋譜から取除かれ保存されない。
将棋エンジンを組み込み対局した場合出力される評価値や読み筋は棋譜にコメントとして出力される。 棋譜に出力させたくない場合は、[環境設定ダイアログ]で[棋譜出力設定]の[読み筋出力有り]のチェックを外すと、 棋譜保存時コメントとして出力される評価値や読み筋は棋譜から取除かれ保存されない。
棋譜解析の結果は棋譜にコメントとして出力される。[環境設定ダイアログ]で[棋譜出力設定]の[棋譜解析出力有り]のチェックを外すと、 棋譜保存時、棋譜解析情報は棋譜から取除かれ保存されない。
4.4 クリップボードへの取込み
棋譜をクリップボードへコピーする操作は、一種の保存と考えることができる。
その場合、ファイル保存で指定できるオプションすなわち棋譜形式の指定、検討棋譜の有無設定、コメント有無設定は全てクリップボードへのコピー
([将棋盤ポップアップメニュー]での[棋譜コピー]または[局面コピー]操作)でも有効である。
[棋譜コピー]と[局面コピー]の違いは、[棋譜コピー]はその棋譜すべてをクリップボードにコピーするのに対して、[局面コピー]その局面がクリップボードに
コピーされる。従って指手の情報は無い。局面の駒の配置および対局情報または詰将棋情報がコピーされる。
本プログラムでは取込んだ棋譜をデータベースに保存し、各種検索により取出すことができる。 そのデータベースの操作方法について説明する。
5.1 データベースの作成5.1 データベースの作成
データベースを利用するためには、データベースを新規作成する必要がある。その操作について説明する。
まず、[拡張(X)メニュー]の[データベース設定]を選択し[データベース一覧ダイアログ]を表示する。
[データベース一覧ダイアログ]
次に、この画面の[新規作成ボタン]をクリックする。[データベース新規作成ダイアログ]が表示される。
[データベース新規作成ダイアログ]ここで指定する各項目について説明する。
データベース表題 | データベースを識別するタイトル名。 ここで指定したタイトルが[データベース選択コンボ]に表示される。 指定する文字列の長さに制限はないが、[データベース選択コンボ]に全て入る程度が望ましい。(全角で8文字程度) |
データベース作成フォルダ | データベースを作成するとファイルが一つ作成される。そのファイルを格納するフォルダを指定する。 [フォルダボタン]をクリックするとフォルダ選択ダイアログが表示される。そこでフォルダを選択すると、この入力フィールドに そのパス名が設定される。 |
データベース名 | データベースの名前を指定する。 ここで指定した名前で指定フォルダ内にファイルが一つ作成される。 そのファイルの拡張子は"h2"である。 |
詰将棋スタイル | データベースの種類を指定する。 対局棋譜を保存するデータベースか、詰将棋を保存するデータベースかの指定となる。 詰将棋を保存するデータベースの場合はこのチェックボックスをチェックする。対局棋譜を保存するデータベースの場合は チェックしない。 対局用データベースと詰将棋データベースでは保存する項目や登録時の重複チェックの方法が異なるためこの指定が必要である。 |
1ページの行数 | 検索結果一覧の1ページ分の行数を指定する。 検索結果を一度に読み込む件数を制限するための変数である。 指定できる範囲は50〜2000。デフォルトは100。(5.3(4) 検索結果一覧とページ)参照 |
重複登録不可 | 同じ棋譜をデータベースに登録不可とするか否かを指定する。 チェックすると同じ棋譜は登録できない。チェックしないと同じ棋譜の登録が可能となる。 5.2 (2) 重複チェックを参照。 |
上記項目を指定し[作成ボタン]をクリックすると、[データベース作成フォルダ]内に[データベース名]で指定した文字列のファイルが一つ作成されデータベースの作成が完了する。
[データベース一覧ダイアログ]には、作成したデータベースの内容(データベース表題、データベース作成フォルダ、データベース名、詰将棋スタイル、1ページの行数)が表示される。
以降データベースに関するすべての機能が利用可能となる。
データベースは幾つでも作成可能である。 複数のデータベースを作成した場合、データベース表題が重複しないように指定する。
データベースを複数作成するメリットは、データベースごとに検索結果の表示項目をカスタマイズすることができる点にある。 項目の表示/非表示または表示順をデータベースごとに設定できる。(5.3 (6) データベース項目のカスタマイズを参照) 検索は個々のデータベース単位となる。データベースをまたいでの検索はできない。 複数のデータベースを作成した場合、棋譜の検索や新規登録は対象となるデータベースを[データベース選択コンボ]で選択し実行する。
選択したデータベースを現データベースと呼ぶ。
[データベース一覧ダイアログ]の表示順がそのまま、[データベース選択コンボ]の表示順となる。
[データベース一覧ダイアログ]で表示順を変更することができる。表示順を変更したいデータベースをマウス左ボタンで選択、そのままドラッグし表示したい位置まで
移動、マウスの左ボタンをリリースすると表示位置が置き換わる。
5.2 データベースへの登録
(1) データベースへの登録操作
取込んだ棋譜をデータベースに保存するためには、[ファイル(F)メニュー]の[棋譜登録]を選択する。現将棋盤上の棋譜([棋譜選択タブ]で選択中の棋譜)が 現データベースに登録される。
(2) 重複チェック
同じ棋譜をデータベースに重複しないように、登録時チェックを行う。
対局棋譜の場合、開始日、開始時間、先手、後手、手数が同じものは同一棋譜と判断し重複エラーとなる。
詰将棋棋譜の場合、その開始局面(持ち駒も含め)が同一のものが既に登録されていれば重複エラーとなる。
但し、データベースの設定により重複登録を認める場合は、エラーとはならずそのまま登録される。
以下その設定方法について説明する。
[拡張(X)メニュー]の[データベース設定]を選択し、[データベース一覧ダイアログ]を表示する。
この画面で、変更すべきデータベースを選択し[変更ボタン]をクリックする。[データベース設定内容変更ダイアログ]が表示される
[データベース設定内容変更ダイアログ]
この画面で[重複登録不可]のチェックを外し[変更ボタン]をクリックすると、そのデータベースに対し登録時重複チェックは行われないようになる。 逆にチェックすると重複チェックを行う。データベースの新規作成直後は、重複チェックを行う設定になっている。
(3) 必須項目について
対局用棋譜を登録する場合、3.3 (4) 対局情報・詰将棋情報の編集で説明した通り、対局の開始日、開始時間、先手および後手は必須である。
もし、これらの情報が未設定場合は登録できない。
未設定部分がありながら登録操作を行うと、対局情報設定・変更ダイアログが表示され、そこで未設定部分を入力するよう促す。
未設定部分を全て指定し、[登録ボタン]([実行ボタン]から[登録ボタン]に変わっている)をクリックすると、データベースに登録される。
(4) 棋譜ファイルの一括登録
指定フォルダの配下に存在する棋譜ファイルを一括してデータベースに登録することができる。フォルダの下にさらにフォルダが存在し
そこに棋譜ファイルが存在していれば、その棋譜ファイルも全て登録される。
この処理では、拡張子がkif/ki2/csa/txt以外のファイルは棋譜ファイルとはみなさず登録の対象とはならない。
[ファイル(F)メニュー]の[ファイルTO DB(一括登録)]を選択する。 [棋譜ファイル一括取り込みダイアログ]が表示される。
[棋譜ファイル一括取り込みダイアログ][棋譜フォルダ]入力欄に取込む棋譜が格納されているフォルダ(パス名)を指定する。 [フォルダボタン]をクリックすると、フォルダ選択ダイアログが表示されるのでそこでフォルダを選択する。 選択したフォルダのパス名が[棋譜フォルダ]入力欄に設定される。
登録時の処理時間を早くしたい場合[データベース登録処理オプション]で[高速処理モード]を選択する。1000件程度であれば[通常処理モード]で 十分だが10000件を超えるような場合には[高速処理モード]で実行したほうが早い。 但し、[高速処理モード]は途中で何らかの異常が発生し中断した場合、そのデータベース全体のアクセスができなくなる恐れがある。 一括登録前に既に登録していた棋譜も読めなくなる可能性があるので、少ない件数の場合は[通常処理モード]を選択し登録を実行したほうがよい。
最後に[実行ボタン]をクリックすると、現データベースへの一括登録が開始される。 処理中にエラーが発生した場合、以下のエラーメッセージが表示される。
[一括登録エラーメッセージ]サンプルの画面は重複エラーが発生した場合のエラーメッセージである。 [続行ボタン]をクリックすると、エラーとなった棋譜の登録はキャンセルされ次の棋譜の登録処理が引き続き開始される。 [続行(以後確認なし)ボタン]をクリックすると[続行ボタン]と意味は同じであるが、以降同じエラー(サンプルの場合は重複エラー)が発生した場合、 確認メッセージは表示されず処理が最後まで続行される。 [取消ボタン]をクリックすると、一括登録処理が中止され終了となる。 重複エラー以外に、棋譜固有のエラーが発生した場合(棋譜の様式に誤りがあった場合のフォーマットエラーや必須項目が未設定の場合) では、同様にエラーメッセージが表示される。 エラー発生時、[続行(以後確認なし)]を選択しても他エラーの発生時の確認までスキップされる訳ではない。あくまでそのエラーに対してのみ 確認をスキップする操作となる。
(5) ZIPファイルからのDB一括登録
ZIPファイルにアーカイブされた棋譜を取出し、一括して現データベースに登録することができる。 [ファイル(F)メニュー]の[ZIPファイル TO DB(一括登録)]を選択する。 [ZIPファイルより取込みダイアログ]が表示される。
[ZIPファイルより取込みダイアログ][ZIPファイル]入力欄に取込み対象とするZIPファイルのパス名を指定する。 [ファイルボタン]をクリックするとファイル選択ダイアログが表示される。そこでZIPファイルを選択するとそのパス名が[ZIPファイル]入力欄に設定される。 [データベース登録処理オプション]は、棋譜ファイル一括取り込みの場合と同じである。 また、途中で、棋譜固有のエラーが発生した場合の扱いも棋譜ファイル一括取り込みの場合と同じである。
(6) 将棋倶楽部24棋譜のダウンロード一括登録
将棋倶楽部24での自分の対局棋譜(東京道場)を一括してダウンロードし現データベースに登録することができる。 将棋倶楽部24では、FireFoxブラウザ限定でDownThemAll!を組み入れればダウンロードができるようになっている。 FireFoxブラウザ限定であることや、ダウンロードした棋譜ファイルをそのあとデータベースに登録するという操作が発生するので少々面倒である。 本プログラムでは、ほぼワンタッチでダウンロードからデータベース登録までを実行することができる。
[ファイル(F)メニュー]の[将棋24棋譜ダウンロード]を選択する。[将棋24棋譜ダウンロードダイアログ]が表示される。
[将棋24棋譜ダウンロードダイアログ]ユーザID | 将棋倶楽部24のユーザ名。 自分のユーザ名を指定する。 |
パスワード | 将棋倶楽部24のパスワード。 自分のユーザ名に対するパスワードを指定する。 |
日付 から | ダウンロードする棋譜の範囲始まりを日付で指定。 当ウィンドウが表示された場合は、当日の日付が設定されいる。 |
日付 まで | ダウンロードする棋譜の範囲終わりを日付で指定。 当ウィンドウが表示された場合は、当日の日付が設定されいる。 |
棋譜ダウンロード一覧表示を行う | 棋譜をダウンロードする前に、指定範囲の棋譜の一覧を表示するか否かを指定する。 チェックすると表示する。チェックしないと表示しない。 |
これらの内容を設定し[実行]ボタンをクリックする。 ダウンロード処理が開始される。 尚、[ユーザID]と[パスワード]および[棋譜ダウンロード一覧表示を行う]の設定は、プログラム終了後も保存されるので以降いちいち指定する必要はない。 特に[パスワード]は暗号化され保存される。 [棋譜ダウンロード一覧表示を行う]をチェックした場合、ダウンロードに先立ち[将棋24ダウンロード棋譜一覧ダイアログ]が表示される。
[将棋24ダウンロード棋譜一覧ダイアログ]この一覧でダウンロードする棋譜を確認すると同時に、ダウンロードするか否かを取捨選択することができる。 [総件数]はダウンロード一覧に表示された棋譜の件数を示す。 [選択]カラムのチェックは最初すべてチェック(ダウンロード対象)された状態で表示される。ここでダウンロードしたくない棋譜があればチェックを外す。 [棋譜表題]は、将棋24倶楽部で東京棋譜のダウンロードを実行したときにブラウザ上に表示されるタイトルである。 [全選択解除ボタン]をクリックすると、[選択]カラムのチェックが全て外れる。その時、[全選択解除ボタン]は[全選択ボタン]の変わる。 また[全選択ボタン]をクリックすると[選択]カラムが全てチェックされる。その時も[全選択ボタン]は[全選択解除ボタン]に変わる。 [実行ボタン]をクリックすると、チェックされた棋譜のダウンロードおよび現データベースへの登録が開始される。 [取消ボタン]をクリックするとダウンロード処理は中止される。
データベースへの登録処理では、個別棋譜のエラーの扱いはこれまでの一括登録処理と同様である。
将棋倶楽部24のダウンロード棋譜には対局情報としてレーティングが設定されているため、データベースにもそのまま反映される。 (個別棋譜をカット&ペーストで棋譜登録を行う場合には、レーティング情報が無いためデータベースに登録する場合は手入力操作となる)
5.3 データベースの検索
現データベースを検索し、目的の棋譜をデータベースより抽出する。
検索には、棋譜の各種項目の情報より検索(棋譜検索)する場合と局面を指定し検索(局面検索)する場合の2種類がある。
検索結果は[検索結果一覧]に、棋譜の一覧として表示される。
(1) 棋譜検索
棋譜を検索する為には、[ファイル(F)メニュー]の[棋譜検索]を選択する。[検索条件入力ダイアログ]が表示される。
[検索条件入力ダイアログ]何も入力せずに[検索ボタン]をマウスでクリックすると、現データベースに対して全件検索となる。 [検索結果一覧]には現データベースの全ての棋譜の一覧が表示される。 [検索結果一覧]に表示される棋譜の絞り込みを行う為には、[検索条件入力ダイアログ]で各項目に検索条件を指定する。 [検索結果一覧]に各項目で指定した条件全て該当する棋譜が一覧表示される。 項目に対し条件が未入力の場合は、その項目による絞り込みは行われない。 以下に各項目の指定方法について説明する。
開始日 から | 対局の開始日を指定する。この日付以降に対局された棋譜を検索する場合指定する。 入力操作は[対局情報・詰将棋情報]ウィンドウでの開始日の指定方法と同じである。 |
開始日 まで | 対局の開始日を指定する。この日付以前に対局された棋譜を検索する場合指定する。 入力操作は[対局情報・詰将棋情報]ウィンドウでの開始日の指定方法と同じである。 |
表題 | 表題を指定する。ここで指定した表題に一致する棋譜を検索する。 表題入力欄にキーボードより直接入力する。 [一覧]ボタンをクリックすると、そのデータベースにこれまで登録されている表題の一覧が表示され、それを選択し入力することができる。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
棋戦 | 棋戦を指定する。ここで指定した棋戦に一致する棋譜を検索する。 棋戦入力欄にキーボードより直接入力する。 [一覧]ボタンをクリックすると、そのデータベースにこれまで登録されている棋戦の一覧が表示され、それを選択し入力することができる。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
対局者 | 対局者名を指定する。ここで指定した対局者名に一致する棋譜を検索する。 入力操作は[対局情報・詰将棋情報]ウィンドウでの先手と同じである。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
先後 | 対局者名を指定した場合、対局者の手番(先手/後手)を指定する。ここで指定した手番に一致する棋譜が検索される。 対局者は指定せず、手番のみの指定はできない。 手番での絞り込みを指定しない場合は"指定無し"を選択する。 |
勝敗 | 対局者名を指定した場合、対局者の勝敗(勝ち/負け/引分)を指定する。ここで指定した勝敗一致する棋譜が検索される。 対局者は指定せず、勝敗のみの指定はできない。 勝敗での絞り込みを指定しない場合は"指定無し"を選択する。 |
対局相手 | 対局者名を指定した場合、その対戦相手を指定する。ここで指定した対戦相手に一致する棋譜が検索される。 入力操作は[対局情報・詰将棋情報]ウィンドウでの先手と同じである。 対局者は指定せず、対戦相手の指定はできない。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
レーティング から | レーティングを指定する。先手、後手どちらかのレーティングがここで指定したレーティング以上の棋譜が検索される。 入力は数値。 |
レーティング まで | レーティングを指定する。先手、後手どちらかのレーティングがここで指定したレーティング以下の棋譜が検索される。 入力は数値。 |
戦型 | 戦型を指定する。ここで指定した戦型と一致する棋譜が検索される。 [一覧ボタン]をクリックすると、そのデータベースにこれまで登録されている戦型の一覧が表示され、それを選択し入力することができる。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
場所 | 場所を指定する。ここで指定した場所と一致する棋譜が検索される。 [一覧ボタン]をクリックすると、そのデータベースにこれまで登録されている場所の一覧が表示され、それを選択し入力することができる。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
棋譜コメント | キーワード文字列を指定する。キーワード文字列と一致する文字列をコメント内に持つ棋譜が検索される。 |
各項目の検索条件を設定し[検索ボタン]をマウスでクリックすると、検索処理が開始され結果が[検索結果一覧]に表示される。
[取消ボタン]をクリックすると、検索処理が取消され実行されない。
ボタンは、設定した検索条件をすべて消去し[検索条件入力ダイアログ]
の各入力欄を初期状態に戻す。
現データベースが詰将棋の場合、検索項目が詰将棋用のものに変わる。
[詰将棋用検索条件入力ダイアログ]何も入力せずに[検索ボタン]をマウスでクリックすると、現データベースに対して全件検索となる。 [検索結果一覧]には現データベースの全ての詰将棋棋譜の一覧が表示される。
[検索結果一覧]に表示される詰将棋棋譜の絞り込みを行う為には、[詰将棋用検索条件入力ダイアログ]で各項目に検索条件を指定する。 [検索結果一覧]に各項目で指定した条件に該当する詰将棋棋譜が一覧表示される。 項目に対し条件が未入力の場合は、その項目による絞り込みは行われない。 以下に各項目の指定方法について説明する。
発表年月日 から | 詰将棋の発表年月日を指定する。この日付以降に発表された詰将棋棋譜を検索する場合指定する。 入力操作は対局棋譜の検索条件入力の開始年月日 からの指定方法と同じである。 |
発表年月日 まで | 詰将棋の発表年月日を指定する。この日付以前に発表された詰将棋棋譜を検索する場合指定する。 入力操作は対局棋譜の検索条件入力の開始年月日 までの指定方法と同じである。 |
表題 | 表題を指定する。ここで指定した表題に一致する詰将棋棋譜を検索する。 表題入力欄にキーボードより直接入力する。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
棋戦 | 作品名を指定する。ここで指定した作品名に一致する詰将棋棋譜を検索する。 作品名入力欄にキーボードより直接入力する。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
作者 | 作者を指定する。ここで指定した作者に一致する詰将棋棋譜を検索する。 入力操作は対局棋譜の検索条件入力の対局者の指定方法と同じである。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
種別 | 種別を指定する。ここで指定した種別に一致する詰将棋棋譜が検索される。 [一覧ボタン]をクリックすると、そのデータベースにこれまで登録されている種別の一覧が表示され、それを選択し入力することができる。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
掲載 | 掲載を指定する。ここで指定した掲載と一致する詰将棋棋譜が検索される。 [一覧ボタン]をクリックすると、そのデータベースにこれまで登録されている掲載の一覧が表示され、それを選択し入力することができる。 入力文字に'*'(注1)を指定できる。 |
棋譜コメント | キーワード文字列を指定する。キーワード文字列と一致する文字列をコメント内に持つ詰将棋棋譜が検索される。 |
各項目の検索条件を設定し[検索ボタン]をマウスでクリックすると、検索処理が開始され結果が[検索結果一覧]に表示される。
[取消ボタン]をクリックすると、検索処理が取消され実行されない。
ボタンは、設定した検索条件をすべて消去し[詰将棋検索条件入力ダイアログ]
の入力欄をを初期状態に戻す。
(注1) '*'1文字は任意の文字列と一致する特殊文字として使用する。以下例を示す。 棋戦の指定でA級順位戦すべての棋譜を検索する方法を例として示す。 棋戦の指定値 検索結果 "第71期順位戦A級1回戦" 1回戦の棋譜のみ抽出される。 '*'を使用-> "第71期順位戦A級*" A級全ての棋譜が抽出される。 "第71期順位戦A級" この様な棋戦名はないので一致する棋譜はない。 さらに対局者での場合を例として示す。 対局者 検索結果 '*'を使用-> "佐藤*康光*" 佐藤康光、佐藤 康光、佐藤 康光九段も全て抽出される。 "佐藤康光" 佐藤康光のみ抽出される。 '*'を使用-> "佐藤*康光" 佐藤康光、佐藤 康光が抽出される。 '*'1文字を一般文字として指定する場合は '**'と2つ続けて記述する。
(2) 検索結果一覧
現データベースの検索結果は[検索結果一覧]に表示される。[検索結果一覧]は、[将棋盤下ウィンドウ]内にタブウィンドウとして表示される。
[検索結果一覧]検索結果一覧の画面各項目について説明する。
(3) 検索結果一覧での操作
現データベースを検索し得られた[検索結果一覧]で棋譜を選択することによりその棋譜を将棋盤上に表示することができる。 [棋譜一覧]で行をダブルクリックすると、その行の棋譜が将棋盤上に展開される。取込み直後の画面表示となる。 但し、[将棋盤下ウィンドウ]は[検索結果一覧]のタブウィンドウが表示されたままとなっている。
[検索結果一覧]に表示された棋譜をデータベースより削除することができる。 [棋譜一覧]で削除する棋譜をマウスでクリックし選択する。[シフト]キーを押しながらマウスをクリックすると複数の棋譜が選択可能である。 但し、ページにまたがる選択はできない。 次に棋譜一覧でマウスの右ボタンをクリックし[棋譜一覧操作ポップアップメニュー]を表示する。
[棋譜一覧操作ポップアップメニュー][削除]を選択すると確認メッセージが表示され、それに対して[実行]を指示すると削除処理が実行される。 削除した棋譜は[検索結果一覧]の[棋譜一覧]からその表示がなくなる。 一度削除した棋譜は元に戻せないので削除する場合は注意が必要である。
データベースより取出し将棋盤上に表示中の棋譜をデータベースより削除した場合、取出した将棋盤上の棋譜表示はそのままである。 この場合、再度データベースに新規登録することもできる。
[棋譜一覧操作ポップアップメニュー]での[選択解除]は単に選択を解除するだけのものである。
(4) 検索結果一覧とページ
検索件数が[1ページの行数]を超える場合、検索結果一覧ではページを分けて表示される。
ページの切替えは、[次頁ボタン]、[前頁ボタン]で行う。
[1ページの行数]とは、ページの最大の行数のことでデータベースごとに設定する。デフォルト値は100である。
検索件数が多い場合、それをすべてデータベースより読み込むためにはその分システムのリソースを必要としシステムに対する負荷が
大きくなる。
[1ページの行数]は検索によって、一度に読み込む件数を制限するためのものである。
(5) 検索結果一覧のソート
検索で抽出された棋譜の表示順は、[棋譜一覧タイトル]の項目の表示位置(カスタマイズ可能)によって異なる。 左側の項目(通番は除く)から順に降順でソートされる。その項目の値が同じものが続けば、次の表示位置の項目で、その中でソートが実行され並びが決定される。 以下同じ様に、表示している項目についてソートが順時実行され最終結果の並びが決定される。 その行のタイトルを、各項目を固定長の長さとし左から右へ連結して一続きの文字列を作成したものとする。それらを降順にソートするイメージと同じである。
各項目毎に再ソートの実行を指示することができる。その場合、ソートのオプションとして降順または昇順いずれかを指定する。
再ソート実施する項目の[棋譜一覧タイトル]でマウス右ボタンをクリックする。
[項目操作ポップアップメニュー]が表示される。
ここで、[降順]を選べば、その項目について降順にソートが実施され棋譜が並び替えられる。[昇順]を選べば同様に昇順のソートが実施される。 棋譜の表示順については、選択した項目が一番左の表示項目(通番は除く)であるとしてソートが実施された場合と同じになる。
(6) データベース項目のカスタマイズ
[検索結果一覧]に表示する項目、表示しない項目を選択することができる。 項目を表示しないようにするためには、その項目の[棋譜一覧タイトル]でマウス右ボタンをクリックする。 [項目操作ポップアップメニュー]が表示され、そこで[項目非表示]を選択する。 指定された項目は[棋譜一覧]には表示されなくなる。 表示する項目を追加する場合は、[項目操作ポップアップメニュー]で[項目追加]を選択する。 [追加項目一覧メニュー]が表示される。
[追加項目一覧メニュー][追加項目一覧メニュー]で追加したい項目を選択すると、[棋譜一覧タイトル]で選択した項目の次の位置に追加の項目が表示される。 [追加項目一覧メニュー]に表示される項目は、表示可能な全項目中、現在非表示となっている項目を一覧表示している。 表示可能な項目は以下の通りである。
<対局棋譜データベースの場合> ID :対局棋譜をデータベースに登録すると順に振られる番号 更新日時 :対局棋譜をデータベースに登録あるいは更新した日時 先手 :先手対局者名(注1) 後手 :後手対局者名(注1) 表題 :対局棋譜の表題 棋戦 :対局棋譜の対局名 開始日時 :対局開始の日時 終了日時 :対局終了の日時 曜日 :対局開始の曜日 先R :先手のレーティング(注2) 後R :後手のレーティング(注2) 持ち時間 :対局の持ち時間 戦型 :対局の戦型 勝敗 :対局の勝敗 終局 :対局の終了情報 手数 :対局棋譜の最終手数 手合割 :対局の手合割 開始手数 :開始手数(局面編集で設定した値) <詰将棋データベースの場合> ID :詰将棋棋譜をデータベースに登録すると順に振られる番号 更新日時 :詰将棋棋譜をデータベースに登録あるいは更新した日時 作者 :詰将棋の作者名 表題 :詰将棋の表題 作品名 :詰将棋の作品名 発表年月日 :詰将棋の発表年月日 種別 :詰将棋の種別 手数 :詰将棋の詰手数(詰め手順を本譜で示した場合のその本譜の最終手数) 掲載 :詰将棋の発表媒体 (注1)先手、後手は非表示項目に設定不可。 (注2)先R、後Rはどちらか一方を非表示にすると、両方とも非表示となる。 またどちらか一方を項目追加すると両方ともに表示となる。
全項目を[検索結果一覧]に表示設定すると、各項目の表示スペースが小さくなり充分に表示できないため、 できれば表示項目を必要なものだけに留めたほうが良い。
[検索結果一覧]の項目を非表示にすると、[検索条件入力ダイアログ]の検索項目も非表示となる。 また項目を追加すると[検索条件入力ダイアログ]の検索項目も追加される。 但し、全ての項目が[検索条件入力ダイアログ]に表示できるわけではない。対局棋譜データベースでは検索項目の説明で説明した項目 の範囲で、[検索結果一覧]での項目の表示/非表示に連動し[検索条件入力ダイアログ]の検索項目が表示/非表示となる。 尚、[検索結果一覧]での[先手]、[後手]は[検索条件入力ダイアログ]では[対局者]および[対戦相手]、[先R]、[後R]は[レーティング]に対応している。 [検索条件入力ダイアログ]の棋譜コメントは検索項目は連動せず常に表示となる。
[詰将棋検索条件入力ダイアログ]についても、項目が異なるが同様に[検索結果一覧]の項目表示、非表示に連動する。
項目の表示位置は通番を除き、変更することができる。 表示位置を変更する項目の[棋譜一覧タイトル]でマウスの左ボタンを押す。そのままドラッグし表示したい位置に移動する。 マウスの左ボタンをリリースするとそのリリース位置に項目の表示位置が移動する。
現データベースの[検索結果一覧]のこれらの設定は、本プログラムを終了してもそのまま保存される。 データベースごとに項目の表示/非表示および項目の表示位置をカスタマイズすることができる。
(7) 勝率の表示
検索の結果として得られる情報に勝率がある。(詰将棋棋譜データベースでは無し) 勝率は、検索結果一覧の下に表示される。 [検索条件入力ダイアログ]で対局者名を指定し検索した場合、その検索結果としてその対局者の勝率が表示される。 対局者名を指定しなかった場合は、単に全体での先手番の勝率を表示する。 以下にその表示形式を示す。
@ [検索条件入力]ウィンドウで対局者名を指定し検索した場合。先後の指定無し 表示形式: 対局者名 <勝率情報> ◆先手勝率 <勝率情報> ◆後手勝率 <勝率情報> A [検索条件入力]ウィンドウで対局者名を指定し検索した場合。[先後]で先手を指定 表示形式: 対局者名 先手勝率 <勝率情報> B [検索条件入力]ウィンドウで対局者名を指定し検索した場合。[先後]で後手を指定。 表示形式: 対局者名 後手勝率 <勝率情報> C 対局者名を指定しなかった場合 表示形式: 先手勝率 <勝率情報> <勝率情報>=:<勝率>【<勝ち数>/<対局数>(<引分数>)】で示される。 <勝率>=:<勝ち数>/<対局数>の計算値(小数点以下3桁まで) <勝ち数>=:勝ちとなった対局数 <対局数>=:対局数。引分の対局数を除く <引分数>=:引分となった対局の数
勝率は[検索結果一覧]ウィンドウの先頭ページの棋譜を対象に計算されたものを表示している。 検索結果の全体での勝率を得たいときは[全体計算ボタン]をマウスでクリックする。全体での勝率が表示される。 検索結果が1ページ以内であれば、必要がないので[全体計算]ボタンは表示されない。 このようなことを行っている理由は最初から全体での勝率を計算し表示する場合、検索結果の全棋譜を読み込む必要があり、時間を 要する為である。 [検索結果一覧]ウィンドウを素早く表示させることを優先した苦肉の策である。
(8) 検索結果一覧の表示操作
[検索結果一覧]を閉じるには、[棋譜一覧操作ポップアップメニュー]で[閉じる]を選択する。
[検索結果一覧]は消去され、[将棋盤下ウィンドウ]は[コメント欄]のみの表示に戻る。
その他、[検索結果一覧]の表示が消去される場合をまとめると
[検索結果一覧]を別ウィンドウで表示するには、[棋譜一覧操作ポップアップメニュー]で[ウィンドウ表示]を選択する。
[検索結果一覧]ウィンドウが表示される。
[検索結果一覧]ウィンドウでの操作は[検索結果一覧]と同じである。 このウィンドウを閉じるには、ウィンドウの[×]ボタンをクリックするか、このウィンドウの[棋譜一覧]でマウスの右ボタンをクリックし [棋譜一覧操作ポップアップメニュー]を表示する。そこで[閉じる]を選択する。
[棋譜一覧操作ポップアップメニュー]元の[将棋盤下ウィンドウ]の[検索結果一覧]表示に戻すには、[棋譜一覧操作ポップアップメニュー]で[元に戻す]を選択する。 [検索結果一覧ウィンドウ]は消去され、[将棋盤下ウィンドウ]は[検索結果一覧]と[コメント欄]の表示に戻る。
5.4 コメントのテキスト検索
棋譜には開始局面や各指手ごとにコメントが書き込まれている。そのコメントを対象として検索することができる。 [検索条件入力ダイアログ]の棋譜コメントに検索用のキーワード入力する。 そのキーワードと一致する文字列をコメント内に保持する棋譜が現データベースより検索され、[検索結果一覧]に表示される。 [検索結果一覧]で棋譜を選択し、将棋盤上に表示すると、[棋譜リスト欄]の[C]カラムにキーワードと一致したことを示す マーク'◆'が表示される。 また、一致したその位置のコメントを[コメント欄]に表示すると、指定キーワードと一致している文字列の背景色が黄色で示される。
[文字列検索結果サンプル][検索結果一覧]を閉じるか、再検索で新たに[検索結果一覧]を表示するまで、[検索結果一覧]より棋譜選択し表示した場合 上記画面の通りの表示となる。すなわちその間は検索結果の状態が保持される。
[詰将棋検索条件入力ダイアログ]でのコメント検索についても全く同じである。
5.5 局面検索
(1) 局面検索
将棋盤上に展開した棋譜の現局面と同一の局面をもつ棋譜を現データベースより検索し[検索結果一覧]に表示することができる。 局面検索を行う手順について説明する。 [将棋盤ウィンドウ]上に検索対象とする局面を表示する。次に[ファイル(F)メニュー]の[局面検索]を選択する。 [局面検索条件設定ダイアログ]が表示される。
[局面検索条件設定ダイアログ][局面検索条件設定ダイアログ]に検索対象の将棋盤面が表示される。 [検索実行ボタン]をマウスでクリックすると局面検索が実行される。 [検索結果一覧]に検索結果が表示される。
[通番]の次の位置に[Hit手数]項目が表示される。 [Hit手数]は検索対象の局面と一致した局面の手数を示す。 一つの棋譜に同一局面が複数個存在する場合は、最初の局面と一致する。 また、本譜と検討棋譜両方に一致する局面が存在する場合は本譜の局面の一致を優先する。 棋譜一覧で、棋譜を選択し将棋盤上に表示すると、開始局面ではなくその棋譜の一致した局面が表示される。 対局の開始局面を対象に局面検索はできない。手数が1手以降の局面に対して検索ができる。 但し、詰将棋の場合はその開始局面(初期配置)での検索は可能である。 本プログラムの局面検索は盤面が一致し持駒が不一致の場合も一致として扱う。駒台での持ち駒を局面一致の条件としていない。
[Hit手数]項目の表示位置は常に通番の次の位置に表示される。表示位置の変更はできない。 [検索結果一覧]でのその他の操作はすべて、棋譜検索の場合と同じである。
(2) 部分検索
部分検索とは、局面全体を検索対象とするのではなく、局面の一部を検索対象にする。 局面の部分の指定方法について説明する。 [局面検索条件設定ダイアログ]を表示するまでは局面検索と同じである。次に、その将棋盤面上で検索対象とする部分を指定する。 マウスで、将棋盤上の升目をクリックすると升目の背景は灰色に表示が変わる。局面内で灰色表示の升目部分が検索対象となる。 指定した部分は隣合わせに連続している必要はなく、任意の位置の指定が可能である。
[[局面検索条件設定ダイアログ]部分選択例] [検索実行ボタン]をクリックすると、指定部分の一致する局面が検索され結果は[検索結果一覧]に表示される。
局面全体の検索よりも部分検索のほうが幾分検索に時間を要する。
(3) 類似検索
類似検索とは、局面の検索で、局面の完全一致ではなく対象とする指定局面の一部に不一致があっても類似する局面として、
その局面を保持する棋譜を検索するものである。
不一致の個所がどれだけ以内であれば類似局面とするかは、[局面検索条件設定ダイアログ]の[類似検索設定コンボ]で指定する。
0 | 完全一致という意味で通常の局面検索あるいは部分検索を意味する |
2 | 2個所以内の不一致であれば類似局面とする |
4 | 4個所以内の不一致であれば類似局面とする |
6 | 6個所以内の不一致であれば類似局面とする |
8 | 8個所以内の不一致であれば類似局面とする |
10 | 10個所以内の不一致であれば類似局面とする |
[検索結果一覧]の[Hit手数]には類似局面として判定した局面の手数が表示される。 この場合の判定方法は、その棋譜の中の局面でもっとも不一致個所の少ない局面を類似一致の局面とする。 つまり、2か所不一致の局面をみつけたとしても、その先の局面に完全一致の局面があれば、完全一致の局面を 類似一致としてそのの手数を[Hit手数]に設定する。
類似検索は基本的に現データベースの棋譜の全件チェックとなるため、とても時間のかかる検索方法である。 従って、実用的な検索ではなくあまりお勧めできない。 数千件以内であれば、さほど気にはならないが、数万件をこえるとかなり時間を要する。
(4) 各検索の組合わせ
局面検索では、[検索条件入力ダイアログ] (詰将棋用データベースの場合は[詰将棋条件入力ダイアログ])を表示し、更に絞り込みを指定することができる。 [局面検索条件設定ダイアログ]の[検索条件設定]ボタンをクリックすると、[検索条件入力ダイアログ]が表示され、絞り込み条件を設定することができる。
[局面検索条件設定ダイアログ]では、将棋盤上で局面の配置範囲(局面全体または局面の部分)を指定し、[検索条件入力ダイアログ]で検索の範囲を指定、 局面一致の条件として類似検索の条件を指定し検索することができる。[検索条件入力ダイアログ]で検索の範囲を指定は必ずしも 指定する必要はなく任意である。
5.6 Excel連携処理
データベース項目をExcel(注1)のブック形式で抽出することができる。抽出した結果はExcelまたはCalc(注2)を起動し画面上に表示するか、 またはその結果を入力としてExcelまたはCalcのマクロ機能を使用し集計処理を行うことができる。 この機能を利用する場合は、ExcelまたはCalcがインストールされている必要がある。
Excelブック形式で抽出する項目の種類や並び(カラム位置)また項目ごとにソート条件や一部の項目ついては編集方法などを設定することができる。 その設定にしがたい現データベースより検索条件により絞り込まれた棋譜または詰将棋の項目を抽出することができる。
設定の条件が異なる場合は別処理として幾つもその処理を登録することができる。登録した処理はメニューから選択し実行させることができる。 本プログラムをインストール時にサンプルとして"棋譜一覧"と"対戦相手別勝率一覧"が組み込まれおり利用することができる。
Excel(注1): Microsoft Office Excelのこと。2007年度版以降のMicrosoft Officeが必要。 Calc (注2): Libre Office Calcのこと。Libre Office はオープンソースとしてhttps://ja.libreoffice.org からダウンロードし利用することができる。
(1) Excel連携設定
Excel連携処理の設定方法について説明する。
[拡張(X)メニュー]の[Excel設定連携メニュー]を選択する。[Excel連携設定ダイアログ]が表示される。
[Excel連携設定ダイアログ]
Excel連携処理を新たに追加する場合は[追加ボタン]をクリックする。[Excel連携処理追加ダイアログ]が表示される。
[Excel連携処理追加ダイアログ]
このダイアログで、Excel連携処理の内容を定義する。
[Excel連携処理表題]には、ここで定義する処理に対するメニュー選択時の表題を設定する。
[Excelファイル出力設定]では、データベースより抽出しデータからExcelファイルをどのように作成するか設定する。
[後処理設定]では、作成したExcelファイルをどのように処理するかを設定する。
このダイアログの各項目の設定方法いついて説明する。
DB項目セット | データベースの項目セットを選択する。選択できる項目セットは[棋譜]/[対局者別棋譜]/[詰将棋]から
処理に応じて選択する。 ここで選択したDB項目セットに従い[データベース項目]に項目名を設定する。
[対局者先後]に変換した抽出方法となる。また、[勝敗]は、 項目名は同じであるがその値は対局者の[勝敗]("勝ち"/負け"/引き分け")が 設定される。その他の項目は[棋譜]の場合と同じである。 この項目セットでは一つに棋譜に対してExcelファイルには2行分の情報が 抽出されることになる。 [棋譜]の場合の1行の情報] 項目名: [先手] [後手] [勝敗] 1行の値:"佐藤" "田中" "先手勝ち" [対局者別棋譜]の場合の2行の情報] 項目名: [対局者] [対戦相手] [対局者先後] [勝敗] 1行目: "佐藤" "田中" "先手" 勝ち" 2行目: "田中" "佐藤" "後手" "負け"この項目セットを選択すると、対局者ごとの集計処理が非常に扱いやすくなる。 |
データベース項目 | DB項目セットの選択に従いその項目(全項目)を表示する。 ここでの項目の縦方向並び順がExcelのシート内のカラムの並び順に対応している。 項目の削除抽出が不要である項目を削除する場合は、その項目をマウス左ボタンクリックにより選択する。 次に、マウス右ボタンクリックにより操作ポップアップメニューを表示する。 そこで[項目削除]を選択するとその項目は削除される。 または、削除する項目を選択した後、[Deleteキー]を押すとその項目が削除される。項目の追加一旦、削除した項目を再度追加する場合は、 次に、マウス右ボタンクリックにより操作ポップアップメニューを表示する。[項目追加]を 選択すると、削除された項目の一覧が表示される。その一覧より追加する項目を選択する。 選択した項目が追加される。追加される項目の位置は現在の選択表示のある項目の上である。 項目の並び順変更項目の並び順を変更する場合、対象の項目をマウスによりドラッグし移動させることができる。 |
ソート | データベースより抽出する場合のソート条件([昇順]/[降順])を各項目ごとに設定する。 対象とする項目の[ソート]カラムをマウス左ボタンクリックすると、コンボボックスが表示される。そこで[降順]/[昇順] を選択することができる。 |
正規化 | 対局者の名称を統一するか否かを指定([する]/[しない])する。
対局者とは、DB項目セットの[棋譜]では[先手]/[後手],DB項目セットの[対局者別棋譜]では
[対局者]/[対戦相手]の項目を指す。 対象とする項目の[正規化]カラムをマウス左ボタンクリックすると、コンボボックスが表示される。そこで[する]/[しない] を選択することができる。 集計処理を行う場合はその対局者の名称が統一されていないと正しく勝率や勝ち数などを集計することができない。 とくにプロ棋戦においてはその棋譜での名称は棋戦ごとに異なる場合が多く、まとめて集計する場合 騎士名称を統一する必要がある。 [する]を選択した場合、その項目を以下のルールにより同一の値にまとめる編集操作を行う。 正規化ルール
Nは漢数字または全角/半角の算用数字を指す。(1桁) 末尾に付くタイトル名称についてはカスタマイズ可能である。 本プログラムインストール時には取り除くタイトル名称してして以下の値が 既に設定されている。 "名人"/"竜王"/"棋聖"/"棋王"/王将"/"王座"/"王位"/"十段" これにより抽出されたデータは、同一名称のものがソート条件に従いながらきれいに並ぶようになる。 |
日時編集 | 日時項目の編集方法を指定する。 日付時刻を表す編集文字を使用しExcelシートに抽出した際の日付時刻の表示方法を指定する。 対象となる項目はDB項目セットが[棋譜]/[対局者別棋譜]では[更新日時]/[開始日時]/[終了日時]、 DB項目セットが[詰将棋]では[発表年月日]である。 [編集文字] y : 西暦年 yyyy で西暦4桁 yy で西暦下2桁 M : 月 MM で月2桁 M で月1〜2桁 d : 日 dd で日2桁 d で日1〜2桁 H : 時 HH で時2桁 H で時1〜2桁 m : 分 mm で分2桁 m で分1〜2桁 s : 秒 ss で秒2桁 m で秒1〜2桁 [使用例] [日付編集の設定] [Excelでの日時の表示] yyyy年M月d日 H時m分 -> 2014年1月2日 2時30分対象とする項目の、[日時編集]カラムをマウス左ボタンダブルクリックすると、テキスト編集欄に変わる。 そこで、編集文字をを使用しながらその日時表示を設定する。 Excelでは、1900/1/1より前の日付は表示できないので、そのセルの表示形式を"日付"とせず文字列"として設定する。 |
項目タイトル出力 | Excelシートの先頭行の各カラムの項目名を設定するか否かを指定する。 このチェックボタンをチェックすると、Excelシートの先頭行は項目名の行となる。 チェックを外すと、Excelシートの先頭行には項目名の行は設定されない。 |
作成されるExcelのファイル名は"Book.xlsx"であり、場所は本プログラムインストールフォルダ下の"tmp"フォルダである。
作成されたExcelファイルは後段の処理の為の一時的なものである。抽出結果を保存しておきたい場合はExcel(またはCalc)で表示した後
Excel(またはCalc)で[名前を付けて保存]を実行すればよい。
2003年度版以前のExcelは拡張子が"xlsx"のファイルを扱えない。2007年度版以降のExcelが必要となる。
後処理選択 ラジオボタン |
|
集計 | [後処理選択ラジオボタン]で[集計する]を選択した場合、Excel(またはCalc)の集計用ファイル
のパス名を指定する。 本プログラムのインストールディレクトリの直下であればファイル名のみでもよい。 集計用ファイルとして、対戦相手別勝率一覧をプリインストール(注)している。
(注)プリインストールの設定はプラットフォームがWindowsの場合は、Excel用、MacまたはLinux の場合はCalc用になっている。 MacでMicrosoft Officeを使用している場合は、ここの設定をExcel用に変更する。 WindowsでLibre Officeを使用している場合は、ここの設定をCalc用に変更する。起動する表計算ソフトは、集計用ファイルの拡張子に従い"ods"の場合Calcが起動され Excelファイル用拡張子("xls"/"xlsx"/"xlsm"他)ではExcelが起動される。 |
上記設定を行った後に[追加ボタン]をクリックすると、Excel連携処理が一つ追加される。[取消ボタン]をクリックすると 追加処理は取り消され、[Excel連携設定ダイアログ]に戻る。
既に登録済のものを変更したい場合、変更するExcel連携処理を[Excel連携処理表題]一覧よりマウス左ボタンクリックにより選択、
次に[変更ボタン]をクリックする。[Excel連携処理変更ダイアログ]が表示される。
表示画面は追加時のダイアログと同じ内容であり、その設定方法についても、[DB項目セット]の選択を変更することはできないことを除
き追加時の内容と同じである。
既に登録済のものを削除したい場合、削除するExcel連携処理を[Excel連携処理表題]一覧よりマウス左ボタンクリックにより選択、
次に[削除ボタン]をクリックする。確認ダイアログが表示され、[実行ボタン]をクリックすると削除される。
[Excel連携処理表題]一覧の表示順はそのまま[ファイルメニュー]/[DB項目 To Excelファイルメニュー]のサブメニューの表示順となる。
対象とする処理のExcel連携処理表題をマウス左ボタンでドラッグし移動することで表示順を変更することができる。
項目編集の正規化ルールで取除く末尾の文字列を登録する。
[正規化カスタマイズボタン]をクリックすると[正規化カスタマイズダイアログ]が表示される。
[正規化カスタマイズダイアログ]
新たに末尾文字列を追加する場合は、マウス右ボタンをクリックする。
操作ポップアップメニューが表示されそこで[追加]を選択する。
この末尾文字列の一覧の最後に空白の行が追加される。その空白の行をマウス左ボタンでダブルクリックすると
その位置に文字列が入力できるようになる。文字列を入力し[改行キー]を押すと追加処理が完了する。
追加した末尾文字列を削除する場合は、マウス左ボタンクリックにより、削除する末尾文字列を選択する。 次に、マウス右ボタンをクリックする。操作ポップアップメニューが表示されそこで[削除]を選択する。 選択した末尾文字列が削除される。または、削除する末尾文字列を選択後、[Deleteキー]を押すと、選択した末尾文字列が削除される。
末尾文字列を変更する場合は、変更対象の末尾文字列をマウス左ボタンによりダブルクリックする。 その位置の文字列が変更できるようになる。文字列を変更し[改行キー]を押すと変更処理が完了する。
[設定ボタン]をクリックすると、末尾文字列の編集が完了する。[取消ボタン]をクリックすると、 それまでの編集操作はキャンセルされる。
(2) Excel連携処理の実行
[ファイル(F)メニュー]/[DB項目 to Excelファイル]を選択すると、Excel連携設定により登録した処理の選択メニューが表示される。
[Excel連携処理選択メニュー]
ここで実行する処理を選択する。
[検索条件入力ダイアログ]が表示される。(現データベースが詰将棋であれば[詰将棋用検索条件入力ダイアログ]
が表示される。そこで抽出する条件を入力し[実行ボタン]をクリックする。
現データベースより抽出、Excelブック作成、Excelファイル出力と順次処理を実行、最後にExcel(またはLibre Office)を起動しExcelファイルの表示またはその集計処理を実行する。
以下プリインストールされている、[対戦相手別勝率一覧]の集計結果を示す。 このサンプルは、Calcで表示したものである。
"プロ棋戦"というデータベースより検索条件入力ダイアログで対局者に"羽生*"を設定し検索しその抽出結果に対して集計したものである。
対局者の条件指定に"羽生*"を指定している点に注意。このサンプルのプロ棋戦データベース内には"羽生 善治"や"羽生善治"また"羽生 善治三冠"等が
ありこれらは全て同一人物の棋譜であり抽出対象に含めたいからである。('*'の指定方法についてはデータベース検索の(注1)を参照)
対局者の正規化ルールにより、結果は全て対局者が"羽生善治"で集計される。
ExcelでもCalcでも集計にはマクロ("VBA"/"Libre Office Basic")を使用する。その為に、セキュリティの設定によりマクロを実行する際にマクロが無視されたり警告メッセージが表示されたりする。
従って、ExcelまたはCalcにおいてマクロを有効とするためにセキュリティの設定を変更する必要がある。
常にマクロを有効とする設定は危険なので、共に集計用ファイルが存在するフォルダを信頼済みの場所とする設定を行い集計ファイルのマクロのみ有効にする方法がある。
プリインストールした対戦相手別勝率一覧を有効にするため信頼済みの場所を新たに追加する操作を以下に示す。
Excelの場合 : Excelを起動し、[ファイル]メニューより[オプション]->[センキュリティセンター] ->[セキュリティセンターの設定(T)]->[信頼できる場所]と進み[新しい場所の追加]をクリック。 そこで<信頼できるフォルダ>を新たに追加する。 Calcの場合 : [Windows/Linuxの場合] Calcを起動し、[ツール(T)]メニューより[オプション]->[セキュリティ] ->[マクロセキュリティ(Y)]->[信頼されたソース]->[信頼されたファイル位置]と進み[追加]をクリック。 そこで本プログラムの<インストールフォルダ>を新たに追加する。 [Macの場合] Calcを起動し、その[設定]メニューより[LibreOffice]->[セキュリティ]-> [マクロセキュリティ(Y)]->[信頼されたソース]->[信頼されたファイル位置]と進み[追加]をクリック。 そこで本プログラムの<信頼できるフォルダ>を新たに追加する。 <信頼できるフォルダ>:Windows/Linuxの場合 => <展開先フォルダ>/SbrowserQ_V2.2/ Macの場合 => SbrowserQ_V2.2.appの存在するフォルダ
(3) 集計用ファイルのカスタマイズについて
集計用ファイルは、集計内容に合わせて作成し登録することができる。作成する場合の方法について説明する。
サンプルとして作成した"対戦相手別勝率一覧"は、[DB項目セット]を"対局者別棋譜"とし、抽出した項目("対局者"/"対戦相手/"対局者先後"/"勝敗")を読み込み
新たにブック(LibeOfficeではドキュメント)を生成し、このブックに集計した結果を表示するものである。
表にする場合、対戦相手が対局数または勝率順に並ぶようにソートを実施する。集計処理が完了するまで、新規ブックは表示しない。
ここでは3っつのブックを使用している。
@ 集計ファイル(マクロ定義。最初に起動されるブック)
A 抽出データ(集計ファイルのマクロによりオープンし生成されるブック)
B 新規表示用
集計処理完了後、集計ファイルおよび抽出データのブックは閉じ、新規表示用ブックだけを表示する。
集計用ファイルは本プログラム(将棋ぶらうざQ)より起動される。その際のインタフェースについて説明する。 集計用ファイルで必要となるのは、抽出データ(Excelファイル)を読み込む場合のファイルパス名である。 集計用ファイルのブックの先頭シートにこのパス名を設定し通知するようにしている。その他情報も一緒に設定しているので その内容を以下に示す。
先頭シートの以下のセルに各値を設定する。 A1セル: 抽出したデータのExcelファイルパス名 A2セル: 集計処理表題 (Excel連携処理追加ダイアログで設定したExcel連携処理表題) A3セル: 抽出対象としたデータベース名 A4セル: 抽出時の検索パラメタ文字列 A5セル: 将棋ぶらうざQで選択した言語情報。日本語の場合"JA"の2文字、英語の場合は"EN"の2文字を設定する。
抽出データ(Excelブック形式)は、常にブックの先頭シート(シート名が"Sheet1")に設定する。
サンプルの集計処理ではこれらの情報を取り込んだのち、インタフェース用のセルの値を消去し処理中表示されないようにしている。
作成した集計ファイルの置き場所はどこのフォルダでも構わないが、マクロセキュリティの設定で説明した通り
セキュリティの設定を変更しておく必要がある。
5.7 局面辞書表示
局面辞書とは、そのデータベースに登録されている全棋譜の全局面の情報を持つ辞書のことである。 データベースごとに一つ存在している。 情報としては
である。
現在表示中の棋譜の現局面の情報を局面辞書より取得しその内容を表示することができる。 [操作(O)メニュー]の[局面辞書表示]を選択すると、[局面辞書ダイアログ]が表示される。
[局面辞書ダイアログ][局面辞書データベース選択コンボ]には現在表示している局面辞書がどのデータベースのものか、そのデータベース表題を表示している。 このコンボボックスで表示するデータベースを切り替えることができる。つまり、現データベースとはことなるデータベースの辞書を表示することができる。 [局面辞書ダイアログ]の明細欄の先頭行には常にその局面のトータル情報が表示される。 次の行からは、各次の手ごとの情報が表示される。
次の手ごとの情報の表示順は指手数、勝率によりソートし並び変えることができる。 タイトルの[指手数]をマウスでクリックすると、現表示とは逆の方向(現在が降順であれば昇順に、また昇順であれば降順)に指手数でソートされ、 その結果が表示される。 タイトルの[勝率]をマウスでクリックすると、同様に勝率でソートされ、その結果が表示される。
次の手ごとの行をマウスでクリックすると、その次の手により検討棋譜が作成される。
5.8 棋譜の更新
(1) 更新操作
データベースより棋譜を検索し将棋盤上に取込んだ後に検討や編集操作で棋譜の変更を行い、それをデータベース反映する為には、 [ファイル(F)メニュー]の[棋譜変更保存]を選択する。変更内容がデータベースに反映される。
データベースより取込んだ棋譜に対して[棋譜登録]を行うとそのデータベースに対して新規登録となるため、重複登録が許されていなければ登録は重複エラー(登録済)となる。 但し、編集により先手、後手名を変更したり、手数が変わってしまった場合等、重複チェックの為の項目に変更があった場合は別棋譜として[棋譜登録]により新規登録は可能である。
データベースの棋譜に対して更新を行うとデータベース項目の[更新日時]が変更した日時に書き換えられる。
(2) 更新対象データベース
通常は現データベースから棋譜を取込み、編集後、更新処理を行う対象のデータベースは現データベースである。
ところが、現データベースより棋譜を取込んだ後、[データベース選択]コンボでデータベースを切替え(データベースを複数作成している場合)
現データベースを取込み時とは別のデータベースとした場合、棋譜の更新は現データベースではく棋譜を取込んだデータベースに対して行われる。
将棋盤面上に表示した棋譜がどのデータベースより取込んだのかは、棋譜のソース情報より得ることができる。
[棋譜選択タブ]の上でマウスの右ボタンをクリックする。ポップアップウィンドウが表示され棋譜のソース情報が表示される。
ソース情報の形式を以下に示す。
ソース情報の形式 =: [<種別>] <ソース> または (ソース無し) <種別>=: DB データベースより取込んだ棋譜を示す。 File ファイルより取込んだ棋譜を示す。 Url インターネット上より取込んだ棋譜(観戦) <ソース>=: 種別がDBの場合は <データベース名>(<ID>) <データベース名>=:データベース表題 <ID>=:データベースのID項目の値。(注) 種別がファイルの場合 棋譜ファイルのファイルパス名 種別がUrlの場合 棋譜ファイルのURL ソース情報の形式において"(ソース無し)"と表示される場合は、棋譜の貼付け操作で取込まれた棋譜のことでを示す。 (注)データベース内でその棋譜に与えられる一意の番号。
5.9 データベース一括処理
(1) 一括棋譜解析
棋譜のデータベースを検索し得られた棋譜を一括し棋譜解析を行う。棋譜解析結果はそのままデータベースに保存することもできる。 棋譜解析を行うためには将棋エンジンが登録されていることが前提である。また詰将棋用データベースは一括棋譜解析の対象外である。
まず、[データベース選択コンボボックス]で対象とする棋譜のデータベースを選択しておく。
次に[ファイル(F)メニュー]の[一括棋譜解析]を選択する。
すると[棋譜解析ダイアログ]が表示される。
ここで指定する内容は通常の棋譜解析と同じである。次に[開始ボタン]をクリックすると、
[検索条件入力[一括処理]ダイアログ]表示される。
[検索条件入力[一括処理]ダイアログ]
ここで一括棋譜解析を行う棋譜を絞り込む為検索条件を設定する。
設定方法は通常の[検索条件入力ダイアログ]と同じである。
検索条件を何も入力しなければ、データベース上の全ての棋譜が対象となる。
更に一括処理特有のオプションとして下記の2つを指定する。
変更棋譜を自動保存する | 棋譜解析を実行した後の解析結果をデータベースに自動的保存するか否かを指定する。 このオプションをチェックした場合、解析結果はデータベースに自動保存され棋譜解析完了後に解析結果を保存するか否かの確認ダイアログは表示されない。 このオプションをチェックしない場合は、一つの棋譜解析が終わった後、データベースに解析結果を保存するか否かの確認ダイアログが表示される。 この場合はそのダイアログに応答しないと次の棋譜の棋譜解析が始まらない |
検索結果一覧[一括処理]ダイアログを表示する | 次のステップで表示される[検索結果一覧[一括処理]ダイアログ]を表示するか否かを指定する。 このオプションをチェックした場合は、[検索結果一覧[一括処理]ダイアログ]が表示され、ソート操作により棋譜解析の順番を指定することができる。 このオプションをチェックしないと、[検索結果一覧[一括処理]ダイアログ]が表示されず即棋譜解析が始まる。 |
[検索条件入力[一括処理]ダイアログ]で検索結果一覧[一括処理]ダイアログを表示するにチェックを入れた場合[検索結果一覧[一括処理]ダイアログ]
が表示される。
[検索結果一覧[一括処理]ダイアログ]
一括棋譜解析はこの検索結果一覧の先頭より順に実行される。[棋譜一覧タイトル]の項目ごとにソートを行えば棋譜解析の処理順を変更できる。 ソート操作については(5) 検索結果一覧のソートを参照。
[実行ボタン]をクリックすると、最初の棋譜の棋譜解析が始まる。
棋譜解析中は通常の棋譜解析中と同様[将棋盤下ウィンドウ]に[棋譜解析モニタ]が表示され、棋譜解析の進行をモニターすることができる。 更に一括棋譜解析では、[将棋盤下ウィンドウ]にタブウィンドウとして[検索結果一覧[一括処理]]が追加される。内容は[検索結果一覧[一括処理]ダイアログ]に 表示されたものと同じで、ここでは、現在棋譜解析中の棋譜の位置を選択バーで示している。
[検索結果一覧[一括処理]表示内容は通常のデータベース検索で表示される[検索結果一覧]とほぼ同じである。ただ右上角に再検索ボタンの代わりに一括処理中の データベース名が表示される。
一括棋譜解析を中断する場合は、この[検索結果一覧[一括処理]]のタブウィンドウ上でマウス右ボタンをクリックし[一括処理ポップアップメニュー]を 表示する。
[一括処理ポップアップメニュー] ここで[中断]を選択すると一括棋譜解析は中断され終了する。その場合、中断時の盤面が[将棋盤ウィンドウ]に表示されたままとなる。
また一括棋譜解析を行っている[将棋盤ウィンドウ]の[棋譜選択タブ]のをクリックすると同様に一括棋譜解析を中することができる。
その場合は[将棋盤ウィンドウ]も同時に消去される。
[解析(A)メニュー]で[解析終了]を選択すると、現在実行中の棋譜の棋譜解析は中断されるが、一括棋譜解析そのものは中断しない。新たに次の 棋譜の棋譜解析が始まる。
現在実行中である棋譜の棋譜解析を中断し、[検索結果一覧[一括処理]]上の他の棋譜の棋譜解析を実行させることができる。
[検索結果一覧[一括処理]]の棋譜選択バーを棋譜解析を実行させたい棋譜の位置に移動しダブルクリックする。
現在実行中の棋譜の棋譜解析は中断し、新たに選択した棋譜の棋譜解析が始まる。
以降、新たに選択した棋譜以降の棋譜が一括棋譜解析の対象として棋譜解析が実行される。
[検索結果一覧[一括処理]]の最後の棋譜の棋譜解析が終了すると一括棋譜解析は終了する。
[将棋盤ウィンドウ]には最後の棋譜の棋譜解析終了時点の盤面が表示されたまま残される。
また、[将棋盤ウィンドウ]の棋譜選択タブには一括棋譜解析中マークが表示されているが、
一括解析終了と同時にこの表示が消える
(2) 一括棋譜再生
棋譜のデータベースを検索し得られた棋譜を順次自動再生しながら鑑賞ないし検討を行うことができる。
一括棋譜再生中も通常と同様検討操作や編集操作を行うこともできる。変更のあった棋譜は指定により自動的にデータベースへ保存することもできる。
まず、[データベース選択コンボボックス]で対象とする棋譜のデータベースを選択しておく。
次に[ファイル(F)メニュー]の[一括棋譜再生]を選択する。
[検索条件入力[一括処理]ダイアログ]が表示される。
以降の流れは一括棋譜解析と同じである。最初の棋譜が表示されて自動再生が始まる。
[将棋盤下ウィンドウ]にタブウィンドウとして[検索結果一覧[一括処理]]が追加される。内容は[検索結果一覧[一括処理]ダイアログ]に 表示されたものと同じで、ここでは、現在将棋盤ウィンドウに表示中の棋譜の位置を選択バーで示している。
ここでできる操作については一括棋譜解析の場合と同じなのでそちらを参照。これも一括棋譜解析の場合と同じなのでそちらを参照。
5.10 データベースの保守
(1) データベースの変更
データベースを新規作成した後に、データベースに関する設定を変更することができる。 [データベース設定内容変更ダイアログ]を表示し設定内容を変更する。 ここで変更できる設定内容は、詰将棋スタイル、重複登録不可、1ページの行数、データベース表題である。 詰将棋スタイルについては5.1 データベースの作成で、重複登録不可については(2) 重複チェックで、また1ページの行数については (4) 検索結果一覧とページで説明済みである。 ここでは、データベースの表題の変更について説明する。
[データベース表題]に表示されているのものを目的とする名称に変更する。 [変更]ボタンをクリックすると、データベースの表題の変更が実行される。 入力できる表題には、既に本システム内で使用されているものと同じものは指定できない。
(2) データベースのリリース
リリースとはデータベースを切り離し、本プログラムでそのデータベースを参照できないようにすることである。 従ってリリースしたデータベースは[データベース選択コンボボックス]には表示されなくなる。
[データベース一覧ダイアログ]で切り離すデータベースを選択し、[リリースボタン]をクリックすると、 データベースがリリースされる。 一度リリースしたデータベースを本プログラムで再度参照可能とするためには、データベースのインポート(取り込み)操作を行う。
(3) データベースのインポート
既に作成済みのデータベースを、本プログラム内に取込むことができる。 当然ながらデータベースは本プログラムで作成したものでなければならない。
[データベース一覧ダイアログ]で[インポートボタン]をクリックする。[ファイル選択ダイアログ]が表示 されるので、そこで取り込むべきデータベースファイル(拡張子が'h2.db'のもの)を選択する。次に[インポート]ボタンをクリックする。 そのファイルが本プログラムで作成したデータベースファイルであれば取り込みが完了し[データベース一覧ダイアログ]に 一覧として表示される。以降取り込んだデータベースに対してすべての操作が可能となる。
V3.0より前の版で作成したデータベースをV3.0以降のこのプログラムに取り込む場合、[ファイル選択ダイアログ]でデータベースファイルを選択後、[インポートボタン]をクリック すると、[データベース設定ダイアログ]が表示される。そこでデータベース表題、詰将棋スタイル、1ページの行数、重複登録不可の各パラメタを設定する必要がある。
[データベース設定ダイアログ]データベース表題、詰将棋スタイル、重複登録不可の各パラメタの指定方法は5.1 データベースの作成で説明した通りである。 また1ページの行数については(4) 検索結果一覧とページで説明したものである。
一度、ここで指定すれば次にリリースし再度インポートする場合はこのこの操作は不要となる。 V3.0より新たに、ドラッグ&ドロップ操作でデータベースのインポートができるようになった。
[データベース一覧ダイアログ]を表示しておき、インポートするデータベースファイルをこの画面までドラッグ、
そこでドロップするだけでインポート操作が完了する。V3.0より前の版で作成したデータベースをこの操作で取り込む場合は
[インポート]ボタンでインポート操作を行った場合と同様[データベース設定ダイアログ]が表示されそこで各パラメタを指定することになる。
(4) データベースのバックアップ
長年データベースに蓄積した棋譜や詰将棋がなんらかの原因で読めなくなったりまた、データベースのファイルそのものが 消えてなくなったりすると影響は甚大であり対策としてデータベースのバックを行うことは非常に重要である。
データベースのバックアップを行う方法として、データベースのファイルそのものをバックアプする方法がある。 5.1 データベースの作成で説明したように、一つのデータベースは基本的には1ファイルで構成されている。 従って、そのファイルのバックアップを残すのは比較的容易である。 また、復旧のためにそのバックアップファイルを、(3) データベースのインポートで説明した通りの操作で 本システムに取込むことができる。
もう一つは、データベースの棋譜や詰将棋をすべてZIPファイルに保存しておく方法がある。 この方法の利点は、データベースファイルのバックアップ方法に比べて、ディスク容量が少なく済むことと、ZIPファイルに出力された 棋譜は、本プログラムだけでなく他ソフトでも読みだすことができる点である。
ZIPファイルへの保存操作について説明する。この処理は現データベースに対して実施される。 [ファイル(F)メニュー]の[DB To Zipファイル]を選択する。ZIPファイルの[ZIPファイル保存ダイアログ]が表示される。
[ZIPファイル保存ダイアログ]保存するフォルダーを選択しZIPファイルのファイル名を入力する。ファイル名に拡張子を指定する必要はなく自動的に"zip"が 拡張子として付加される。
[保存ボタン]をクリックすると[検索条件入力ダイアログ (詰将棋用データベースの場合は[詰将棋条件入力ダイアログ])が表示される。ここで、ZIPファイルに 保存する棋譜を検索条件の指定により絞り込むことができる。条件を指定しなければ全件が保存対象となる。 [実行ボタン]([検索ボタン]から変わっている)をクリックすると、ZIPファイルへの保存処理が開始される。
ZIPファイルに保存された棋譜をデータベースに取込む方法は5.2 (5) ZIPファイルからのDB一括登録で説明した通りである。
対局のネット中継を観戦することができる。 Kifu for Flashでネット中継を観戦できるが、本プログラムでは観戦しながら検討ができることや、画面を大きくして観戦できる等のメリットがある。
6.1 観戦操作6.1 観戦操作
(1) 更新処理
観戦する場合は、その対局用棋譜のURL(ネット上のアッドレス)を取得する必要がある。 URLはKifu for Flashの[棋譜保存]または[テキスト版棋譜速報]をクリックすると、ブラウザ上にその対局の棋譜が表示されブラウザのURL入力欄にはその棋譜の URLが表示される。そのURLを使用する。
[棋譜URL入力欄]に、取込対象の棋譜のURLを入力する。 [棋譜URL入力欄]には、直接URLをキーボードで入力するよりは カット&ペーストで貼付けるか、URLがドラッグできる場合はドラッグし[棋譜URL入力欄]もしくは[将棋盤面ウィンドウ]内にドロップすると簡単に入力できる。 次に[更新ボタン]をクリックするとその棋譜の取込みが完了し、取込み直後の画面が表示される。但し、この場合は、棋譜開始局面ではなく、 棋譜の現在の局面(最終手の局面)を表示する。
(2) 自動更新処理
ネット観戦対象の棋譜を一定時間間隔で更新することができる。
[自動更新メニューボタン]をクリックすると、時間間隔を選択するメニューが表示される。
[自動更新メニュー]
選択できる時間間隔はメニューの通りである。 自動更新中に[更新ボタン]をクリックしその時点の棋譜を表示しても、自動更新中の時間間隔には影響を及ぼさない。 自動更新が開始されると、[自動更新時間表示欄]に自動更新中であるこが表示される。
[自動更新時間表示欄]表示形式: 自動更新中 (<更新時間>) <更新時間>=: 30秒 1分 3分
また棋譜選択タブに"操作モード"が"観戦モード"であることを示すアイコンが表示される。
[観戦モードアイコン][自動更新停止]を選択ボタンをクリックすると、自動更新処理が停止する。 自動更新処理は対局が終了すると自動的に停止する。
(3) 自動更新中の検討操作
自動更新中の"操作モード"は"観戦モード"である。観戦モードでの操作は検討モードでの操作と違いはないが、観戦モード中は
棋譜の編集ができなくなる。
自動更新中であっても駒を動かしながらあるいはコメント欄の指手選択により検討棋譜を作成し変化手順を検討することができる。
3.2 検討と検討棋譜の生成を参照。
本譜を遡り局面を表示したり検討棋譜の局面の表示中の場合も、自動更新で新たな指手やコメントが追加されても現在の局面を表示したまま
である。突然局面が変わることはない。
駒音設定で音が出るように設定されていれば駒音により新な指手が着手されたことがわかる。
(4) エンジンによる検討操作
自動更新中に[解析(A)メニュー]から[棋譜解析]/[スポット解析]や[指手探査]を選択し、エンジンによる検討を同時平行処理として実行できる。
[棋譜解析]については8.4 (1) (g) 観戦中の棋譜解析を参照。また、[指手探査] については8.4 (2) 指手探査を参照。
(5) 複数の中継の同時観戦
複数のネット中継が重なる場合、それぞれを同時に観戦することができる。 それぞれに、観戦操作を行うとそれぞれ[将棋盤ウィンドウ]が割り当てられる。 [棋譜選択タブ]で切り替えながら観戦することができる。他方を観戦中に一方で新たな指手が指された場合、 その[棋譜選択タブ]の背景色は緑色に変化たっめし、指手に更新があったことを通知する。
6.2 履歴
一度、取り込んだ棋譜のURLはURL参照履歴として保存される。その履歴よりURLを選択し入力することができる。 [棋譜URL入力欄]にマウスカーソルを移動し、右ボタンクリックすると以下の[棋譜URL入力欄ポップアップメニュー]が表示される。
[棋譜URL入力欄ポップアップメニュー][棋譜URL入力欄ポップアップメニュー]で[履歴]を選択すると、[URL参照履歴ダイアログ]が表示される。
[URL参照履歴ダイアログ][URL参照履歴ダイアログ]は、これまでに参照した棋譜のURLが[URL欄]にその棋譜の棋戦名が[表題]に表示される。 直近の参照したものが先頭に、以下これまでの参照順に一覧表意される。
[URL参照履歴ダイアログ]から入力対象のURLをマウスでダブルクリックにより選択する。[棋譜URL入力欄]に選択したURLが入力される。 URL参照履歴には最大100件のURLが保存される。保存件数が100件に達した場合は古いものから順次削除され、新たなURLが履歴に追加される。 履歴を削除したい場合、[履歴一覧ダイアログ]で削除したいURLをマウスでクリックし選択する。次に[delete]キーを押すと選択したURLがURL参照履歴より削除される。
6.3 名人戦棋譜速報サイトでの観戦
V3.6で名人戦棋譜速報サイトでの棋譜観戦ができるようになった。但し、名人戦速報サイトは有料サイトなのであらかじめ登録しアカウントを取得しておく必要がある。 観戦手順は通常の場合と同じであるが、一番最初にログイン処理が入る。ログイン処理は将棋ぶらうざQを起動後、名人戦棋譜速報サイトから最初の棋譜の取り込み時1回のみで、 以降ログインに成功していればこの処理は発生しない。将棋ぶらうざQを終了し再起動した場合は、同様に最初の棋譜取り込み時常にログイン処理が発生する。 名人戦棋譜速報のアカウントは保存できるので、保存してあれば以降ログイン処理がすべて自動でおこなわれるので全く通常の観戦処理と同じ手順で観戦できる。
(1) ログイン処理
名人戦棋譜速報のサイトより、取得したい棋譜のURLを将棋盤ウィンドウにドラッグ&ドロップすると以下の[名人戦棋譜速報ログインダイアログ]が表示される。
[名人戦棋譜速報ログインダイアログ]
ユーザID | 名人戦棋譜速報アカウントのユーザIDを入力する。 |
パスワード | 名人戦棋譜速報アカウントのパスワードを入力する。 |
会員サイト | 名人戦棋譜速報アカウントが何れのサイトのアカウントを利用しているか(@Nifty/Yahoo(注1)/楽天)を選択する。 |
会員種別 | アカウントが月額会員/60日会員/7日会員/1日会員なのか選択する。 |
ユーザIDとパスワードを保存する | チェックすると指定したユーザIDとパスワードは将棋ぶらうざQ内に保存される。 保存されている場合は、自動的にログインされこのダイアログが表示されなくなる。 |
(注1) YahooアカウントでのログインはV3.6でサポートしていません。利用できるアカウントは@Niftyか楽天の何れかです。
[実行]ボタンをクリックするとログイン処理が実行され、指定した棋譜の取り込みが実行される。
(2) アカウントの変更
将棋ぶらうざQ内にユーザIDとパスワードを保存してしまうと、以降[名人戦棋譜速報ログインダイアログ]表示されなくなる。
アカウントを変更する必要が発生した場合このダイアログが表示されなければ変更したくても変更できなくなる。
名人戦棋譜速報ホームページのURLを[棋譜URL入力欄]もしくは[将棋盤面ウィンドウ]内にドロップすると
[名人戦棋譜速報ログインダイアログ]を常に表示するるようにした。表示されればそこで変更内容を指定することができる。
この場合[実行ボタン]をクリックすると棋譜の取り込みは無く、変更内容に従いログインのみが行われる。
7.1 イメージ表示の設定
将棋盤ウィンドウ上に表示中の現局面のイメージ画像を、ファイルやクリップボードへ出力あるいは印刷することができる。 [ファイル(F)メニュー]の[局面画像]を選択すると[局面イメージ出力設定ダイアログ]が表示される。
[局面イメージ出力設定ダイアログ]このウィンドウでは右横に現局面の出力イメージが表示される。 出力されるイメージを確認しながら操作できるので便利である。 以下設定方法について説明する。
出力するイメージの大きさをピクセル(ドット)単位で指定する。ここで指定した値により出力イメージ画像の大きさが決定される。 イメージサイズ縦、イメージサイズ横それぞれ指定する。(必ずしも正方形になる必要はない)。
升目サイズとは将棋盤ひと升のサイズのこと。 升目サイズ(ピクセル)を指定することで将棋盤の大きさが決まる。 イメージサイズと升目サイズでほぼ、出力イメージの骨格がきまる。
イメージ出力画像に表示する項目について説明する。フォント設定では、その書体やスタイルおよびポイント(大きさ)を設定することができる。
デフォルトのフォント設定のままではマス目より外にずれて表示される場合があり、その場合は別のフォントを選ぶようにして下さい。 特にWindows版で発生します。
上部タイトル | 局面の説明。このウィンドウを表示したときデフォルトで設定される内容は以下の通り。上部タイトル=: 【<図>は開始局面】 ・・・ 開始局面の場合 【<図>は<手数>手目<指手>まで】 ・・・ 対局途中の場合 【<図>は<手数>手目<指手>まで<終局>】 ・・・ 対局終了の場合 <図> =: 本譜の場合は"図" 検討棋譜の場合は"変化図" <手数> =: その局面の手数 半角数字 <終局> =: 対局が終了した場合の終局情報。終局情報は以下の内容。 "投了"/"中断"/"千日手"/"持将棋"/"時間切れ"/"勝ち" /"反則負け"/"反則勝ち"/"勝ち"/"詰み"/"引き分け" 上記以外の表現に変更したい場合は、上部タイトル入力欄にその内容を設定するとよい。 また、上部タイトル入力欄の文字列を削除すると上部タイトルは表示されない。 [フォント設定ボタン]をクリックすると、[フォント設定ダイアログ]が表示され、上部タイトルの文字列のフォントを設定することができる。 |
下部タイトル | 棋戦情報を表示する。 変更したい場合は、下部タイトル入力欄にその内容を設定するとよい。 また、下部タイトル入力欄の文字列を削除すると下部タイトルは表示されない。 [フォント設定ボタン]をクリックすると、[フォント設定ダイアログ]が表示され、下部タイトルの文字列のフォントを設定することができる。 |
対局者名 先手 | 先手対局者名を表示。
変更したい場合は、先手入力欄にその内容を設定するとよい。 また、先手入力欄の文字列を削除すると先手は表示されない。 対局者名の[フォント設定ボタン]をクリックすると、[フォント設定ダイアログ]が表示され、先手/後手のフォントを設定することができる。 |
対局者名 後手 | 後手対局者名を表示。
変更したい場合は、後手入力欄にその内容を設定するとよい。 また、後手入力欄の文字列を削除すると後手は表示されない。 対局者名の[フォント設定ボタン]をクリックすると、[フォント設定ダイアログ]が表示され、対局者の先手/後手のフォントを設定することができる。 |
盤面駒 | 盤面駒[フォント設定ボタン]をクリックすると、[フォント設定ダイアログ]が表示され、盤面駒のフォントを設定することができる。 |
持ち駒 先手 | 先手持ち駒を表示する。 持ち駒が多く画面イメージに表示するとはみ出してしまう場合2行表示にすることができる。 適当な位置で改行キーを押し2行にすると画面イメージ上も縦2行の表示に変わる。3行以上は無視される。 持ち駒の[フォント設定ボタン]をクリックすると、[フォント設定ダイアログ]が表示され、持ち駒の先手/後手のフォントを設定することができる。 |
持ち駒 後手 | 後手持ち駒を表示する。 持ち駒が多く画面イメージに表示するとはみ出してしまう場合2行表示にすることができる。 適当な位置で改行キーを押し2行にすると画面イメージ上も縦2行の表示に変わる。3行以上は無視される。 持ち駒の[フォント設定ボタン]をクリックすると、[フォント設定ダイアログ]が表示され、持ち駒の先手/後手のフォントを設定することができる。 |
升目目盛 | 升目目盛の[フォント設定ボタン]をクリックすると、[フォント設定ダイアログ]が表示され、升目目盛のフォントを設定することができる。 |
現指手 | 現指手の[フォント設定ボタン]をクリックすると、[フォント設定ダイアログ]が表示され、現指手のフォントを設定することができる。 |
将棋盤面のイメージ表示で更に指定できるオプションがある。以下そのオプションについて説明する。
詰将棋スタイル表示 | 詰将棋用の駒配置のイメージを表示する場合、チェックする。 詰将棋スタイル表示とは、対局者名の先手、後手および後手持ち駒を表示しない形式のことである。 下記詰将棋スタイルの表示サンプルを参照。 |
将棋盤スター表示 | 将棋盤面にのスター(黒丸)を表示する場合チェックする。 |
成り駒赤色表示 | 成り駒を赤色で表示する場合チェックする。 |
それぞれのフォント設定およびイメージサイズ縦、イメージサイズ横、升目サイズ、詰将棋スタイル、将棋盤スター表示、成り駒赤色表示の指定は 保存され、次回[局面イメージ出力設定ダイアログ]を開いたときもその指定値が有効となる。
7.2 イメージ出力
局面イメージをイメージ形式の指定に従いファイルに出力することができる。 指定できるイメージ形式は以下の通りである。
GIF gifフォーマットで保存する。 PNG pngフォーマットで保存する。 JPEG jpegフォーマットで保存する。 BMP bitmapフォーマットで保存する。
[イメージ形式]のコンボボックスでイメージの保存形式を選択する。 次に[ファイル保存ボタン]をクリックすると、[ファイル保存]フォルダが表示される。 保存先フォルダを選択後ファイル名を指定し、[保存ボタン]をクリックすると局面のイメージがファイルに保存される。 ファイルの拡張子はイメージ形式の指定に従い、自動的に付加されるので指定する必要はない。
[クリップボード出力]ボタンをクリックするとクリップボードに局面イメージを出力することができる。
局面イメージを印刷する場合は、[印刷ボタン]をクリックする。 [印刷プレビューウィンドウ]が表示される。
[印刷プレビューウィンドウ][印刷メニュー]をクリックし[印刷]を選択する。[印刷ダイアログ]が表示され、プリンターの選択や部数を設定し[OK]ボタンをクリックすると印刷が実行される。
[印刷メニュー]をクリックし[ページ設定]を選択する。[ページ設定ダイアログ]が表示され、用紙サイズや給紙方法、余白の設定等の指定ができる。
[印刷メニュー]をクリックし[余白枠表示]を選択する。[印刷プレビューウィンドウ]に印刷範囲を示す矩形枠が破線で表示される。 再度[余白枠表示]を選択すると、この枠は消える。
現サイズに対して拡大または縮小の印刷ができる。[拡大縮小メニュー]で現サイズに対する割合をメニューで選択する。
選択できる割合は以下の通り。
50%/70%/80%/90%/100%/110%/120%/130%/150%
本プログラムには自前のコンピュータ将棋エンジンは無い。フリーで提供されているBonanzaやUSIプロトコル対応の各将棋エンジン を組み込むことによりコンピュータと人間またはコンピュータ同士の対局を行うことができる。将棋ぶらうざQでは、当プログラム内に閉じた形で対局を行うローカル対局と、 ネットワークを介し他の将棋ソフトや人間との対局を行うネット対局の2つの形態をサポートする。
また、対局以外にエンジンを利用し検討を行うこともできる。
8.1 将棋エンジンの組み込み8.1 将棋エンジンの組み込み
将棋エンジンを組み込む方法について説明する。まず組み込み対象のエンジンをそれぞれのサイトよりダウンロードしインストールしておく必要がある
(エンジンのインストール方法については、そのエンジンのドキュメントを参照)。
次に本プログラムを起動し、[拡張(X)メニュー]の[将棋エンジン設定]を選択する。
[将棋エンジン設定ダイアログ]が表示される。
[将棋エンジン設定ダイアログ]
(1) エンジンの登録
エンジンの組み込みは、このダイアログの追加処理により行う。その方法について説明する。
[将棋エンジン設定ダイアログ]で[追加ボタン]をクリックする。[将棋エンジン新規追加ダイアログ]が表示される。
[将棋エンジン新規追加ダイアログ]
エンジンファイルパス | エンジンの実行ファイルパス名を指定する。(必須) |
起動パラメタ | エンジンにより起動時のパラメタを必要とするものがあり、その場合指定する。 エンジンがBonanzaの場合は,"csa_shogi"と指定する。 |
環境変数 | エンジンにより環境変数を参照するものがあり、その場合指定する。 エンジンがGPS将棋の場合、環境変数"OSL_HOME"の値を参照する。Windowsでインストーラを使用しインストールする場合、自動的に環境変数が設定されるので 指定する必要はない。LinuxやMacOsxで手動でインストールする場合は、ここで環境変数を設定する。 |
プロトコル | エンジンのプロトコルを指定する。"USI"/"Bonanza"/GPSfish"の何れか選択。(必須) エンジンがBonanzaの場合は"Bonanza"をUSIプロトコル対応のエンジンの場合は"USI"を指定する。GPS将棋でGPSfishエンジンを組み込む場合は "GPSfish"を指定する。 |
エンジン終了条件 | エンジンのプロセス終了時の条件を指定する。"対局終了"/"システム終了"の何れか選択。(必須) "対局終了"を指定すると、そのエンジンの対局が終了するとプロセスも終了する。 "システム終了"を指定すると、本プログラム(将棋ぶらうざQ)が終了するまでエンジンのプロセスも終了しない。 繰り返し対局を行う場合、対局ごとにプロセスの起動、終了を行うと時間を要しストレスを覚える場合がある。その場合は"システム終了"に設定しておくとよい。 |
オプション | エンジンのオプションをどこで保存すかを指定する。(必須) "GUI保存"を選択するとGUI側、即ち本プログラムで保存する。"エンジン保存"を選択すると、エンジン側で保存する。 基本的にBonanzaやGPSfishエンジンの場合はエンジン側で保存する機能がないので、"GUI保存"を選択する。 USIプロトコル対応のエンジンの場合は、エンジン側で保存機能があるので"エンジン保存"を選択する。ただ、GUI保存を選択しても動作に影響はない。 |
これらの設定をしたのち、[追加ボタン]をクリックすると、エンジンの組み込みが完了する。
インストトールの完了したエンジンの実行ファイルをマウスでドラッグし、[将棋エンジン設定ダイアログ]上でドロップすると自動的に プロトコルを判断し、面倒な設定作業を行うことなくエンジンを将棋ぶらうざQに組み込むことができる。
ほとんどのエンジンはこの方法で組み込みができることを確認しているが、環境変数の設定を必要とする場合などうまく組み込めない場合は当初の方法に戻って操作を行えば組み込みできる。ドラッグ&ドロップでエンジンを組み込んだ場合、エンジン終了条件は"システム終了"またオプションは"GUI側保存"に設定される。
(2) エンジンの登録内容変更
登録したエンジンの設定を変更する場合、[将棋エンジン設定ダイアログ]でその一覧から、変更すべきエンジンを マウスによりクリックし選択する。次に[変更ボタン]をクリックすると、[将棋エンジン変更ダイアログ]が表示される。 そこで、既に設定した項目の値を変更することができる。変更する項目はエンジン終了条件ぐらいである。
(注) エンジンによっては自動取得した名称が非常に長くなる場合があり、そのまま使用するとそのエンジンの対局棋譜を データベースに登録する際、対局者名(エンジン表題が対局者名となる)がフィールドの長さを超えてしまいエラー となってしまう。したがって、ここでエンジン表題を短く(80文字以下)変更しておくことが望ましい。
[将棋エンジン設定ダイアログ]でエンジン一覧の表示順を変更することができる。 変更したいエンジンをマウスで選択し、新たな表示位置までドラッグ、マウスをリリースすると表示位置の変更が完了する。 [将棋エンジン設定ダイアログ]一覧でのエンジン表示順がそのまま対局ダイアログでのエンジン選択コンボボックスの一覧 表示順となる。
(3) エンジンの登録削除
登録済のエンジンを消去する場合は、[将棋エンジン設定ダイアログ]の一覧より削除するエンジンを選択し
[削除ボタン]をクリックする。エンジンの登録が取り消される。
(4) その他設定オプション
8.2 ローカル対局
(1) 新規対局
エンジン対エンジン、人間対エンジンおよび人間対人間の対局を行うことができる。対局を行うためには、 [対局(B)メニュー]の[新規対局開始]を選択する。[対局設定ダイアログ]が表示される。
[対局設定ダイアログ]表題 | この対局の表題を入力。指定は任意。 |
棋戦 | この対局の棋戦を入力。指定は任意。 |
手合割 | 手合割を指定する。指定できる手合割は "平手"/"香落ち"/"右香落ち"/"飛車落ち"/"角落ち"/"飛香落ち"/"二枚落ち"/"四枚落ち"/"六枚落ち"/"八枚落ち"/"十枚落ち"である。 駒落ち選では、常に上手(駒を落とす側)が先手となる。 |
先手 | この対局の先手番(または下手)対局者の選択。人間を選択した場合はその対局者名を入力する。エンジンを選択した場合は エンジン選択コンボボックスよりエンジンを選択する。 |
先手-持ち時間 | 先手(または下手)の持ち時間を分単位で指定する。 |
先手-秒読み/加算時間 |
このボタンの表示が"秒読み"の場合先手(または下手)の持ち時間が切れた後の秒読みの時間秒を指定することができる。 また、この状態でこのボタンをクリックすると ボタンの表示が"加算時間"に変わる。この場合フィッシャールールによる対局が可能となり、先手(または下手)の持ち時間に1手毎に加算される時間を秒で 指定することができる。 このボタンはクリックするごとにその表示を変えることができる。 |
先手-オプション(注) | 先手(または下手)対局者にエンジンを選択した場合、そのエンジンのオプションを設定する。 [オプションボタン]をクリックすると オプション設定ダイアログが表示される。デフォルトのままで良ければ設定する必要はない。オプションはエンジン毎にことなるため、 その内容については、組み込んだエンジンの説明(あれば)を参照。 |
後手 | この対局の後手番(または上手)対局者の選択。人間を選択した場合はその対局者名を入力する。エンジンを選択した場合は エンジン選択コンボボックスよりエンジンを選択する。 |
後手-持ち時間 | 後手(または上手)の持ち時間を分単位で指定する。 |
後手-秒読み/加算時間 | また、この状態でこのボタンをクリックすると
ボタンの表示が"加算時間"に変わる。この場合フィッシャールールによる対局が可能となり、後手(または上手)の持ち時間に1手毎に加算される時間を秒で
指定することができる。 このボタンはクリックするごとにその表示を変えることができる。 |
後手-オプション(注) | 後手(または上手)対局者にエンジンを選択した場合、そのエンジンのオプションを設定する。 [オプションボタン]をクリックすると オプション設定ダイアログが表示される。デフォルトのままで良ければ設定する必要はない。オプションはエンジン毎にことなるため、 その内容については、組み込んだエンジンの説明(あれば)を参照。 |
(注)エンジンのオプション設定について
将棋エンジンのオプションは、エンジン毎に異なるので、その設定ダイアログもそれぞれ異なる。 ここでは、サンプルとして、BonanzaとGPSの場合についてそのオプション設定ダイアログを示す。 [Bonanzaの場合]各項目についてはBonanzaのsikou_dllフォルダ内のreadme.txtファイルに説明がありそれを参照。 序盤データベースの参照の項目は"book off"/"book_on_narrow"/"book_on_wide"より選択する。 ここで"book_on_narrow"は"book on"でかつ"book narrow"のことであり。"book_on_wide"はbook on"でかつ"book wide" のことである。 [USIの場合]
USIエンジンの場合、エンジン固有のオプションの他にUSI共通のオプションがある。 USI共通オプションについて当プログラムでは、現在、予測読みを行うUSI_Ponderオプション※1と ハッシュ領域サイズUSI_Hashオプションの2つのみサポートしている。 予測読みを行うをチェックすると、相手手番で相手の指手を予想し思考を継続する。 ハッシュ領域サイズは、エンジンが使用するハッシュテーブルのサイズを設定するもので単位はMBである。 エンジン固有オプションは、エンジン毎に異なるため、その説明はそれぞれのエンジンのドキュメントを 参照。またダイアログのオプション項目名に日本語対応用ファイルが添付されているものもある。これは将棋所(※2)がサポート している機能のひとつで当プログラムでも対応している。 ※1 将棋エンジンによっては、USI_Ponderオプションが無効なものがりあり常に予測読みを行う。 エンジン同士ローカルでの対局を楽しむ場合などで予測読みによりCPU負荷をあまり大きくしたくない場合がある。 その点を顧慮し、[予測読みを行う]のチェックを外した場合はGUI側からエンジンに対して予測読み 開始の指示(go ponder)を送信せず、結果予測読み無しとなるようにした。 ※2 将棋所 将棋所はUSIプロトコル対応の将棋エンジンをサポートしているGUIソフト。以下を参照。 http://www.geocities.jp/shogidokoro/
これらの設定を行い、[対局開始ボタン]をクリックすると、対局が開始される。
対局が開始されると"操作モード"は"対局モード"に変わり、[棋譜選択タブ]に対局モードを示すアイコンが表示される。
[将棋盤ウィンドウ]は新たに生成され対局の開始局面が表示される。
対局開始前に[先後入替ボタン]をクリックすると、先手と後手をそっくり入れ替えることができる。
[新規対局の開始画面] 対局者名表示欄の下に先手、後手それぞれの手番、消費時間/残り時間/秒読みなどの対局時間情報が表示される。
[将棋エンジン設定ダイアログ]でエンジンモニタをチェックした場合,[将棋盤下ウィンドウ]にはエンジンモニタが表示される
(a) 対局の操作
手番が人間の場合の駒の移動方法は、検討モードや棋譜編集モード時と同じである。
また、対局中は前の指手に戻ったり進めたりすることはできない。
[棋譜リスト]欄には、対局の指手が順に表示される。ここでも指手を選択しその局面にもどることはできない。
対局者がエンジンの場合は駒はマウス操作で移動はできない。
対局者が人間で投了する場合は、[対局(B)メニュー]の[投了]を選択する。 対局は終了し、操作モードは検討モードに切り替わる。
対局を中断する場合は[対局(B)メニュー]の[中断]を選択する。 対局が中断され操作モードは"検討モード"に切り替わる。[対局(B)メニュー]の[中断局再開]を選択すると、中断局面より再開することができる。
対局者が人間で待ったをする場合は[対局(B)メニュー]の[待った]を選択する。 待ったは人間が手番の時に指示することができる。待ったをすると2手前の局面に戻り人間の手番になる。 消費時間も戻る。
エンジンの応答(指手)を待ちきれない場合、[対局(B)メニュー]の[催促]を選択すると、コンピュータに思考を中断させ、 その時点での指手を通知させることができる。
対局を一時停止する場合、[対局(B)メニュー]の[一時停止]を選択する。
対局は一時停止しする。[対局(B)メニュー]の[再開]を選択すると対局が継続され再開する。
一時停止中は[棋譜選択タブ]に一時停止中であることを示すアイコンが表示される。
[一時停止中を示すアイコン]
この状態では"検討モード"の場合と同様検討操作が可能となる。エンジンモニタに表示されるエンジンの読み筋を
検討棋譜として表示することもできる。
(b) 対局時間と手番表示
対局者名表示欄の下に、先手、後手それぞれの対局時間情報を表示する。
対局時間情報の上段には対局時間条件を表示し、下段に対局中の経過情報を表示する。
対局中の時間情報には、"消費時間"と"残り時間"および"秒読み"の3種類がある。
"消費時間"と"残り時間"の表示は適宜対局中操作により切り替えることができる。
消費時間を使い尽くし、秒読みとなった場合は自動的に"秒読み"表示となる。"秒読み"の場合時間は残り秒数を表示する。
現在の手番がどちらにあるか示すため、手番表示アイコン(表示時間種別が"消費時間"の場合は、"残り時間"または"秒読み"の場合は
)を表示する。
[上段] 対局時間条件:="持ち時間" <持ち時間> <秒読み・加算時間種別> <時間> <持ち時間>:= 持ち時間を時分秒で表示<秒読み・加算時間種別>:= "秒読み"/"加算時間"の何れか表示<時間>:= "秒読み時間や加算時間を秒で表示[下段] 経過情報:=<手番><表示時間種別><時間> <手番>:= 手番側に手番表示アイコン。手番がない方は空<表示時間種別>:= "消費時間"/"残り時間"/"秒読み"の何れか表示<時間>:= <表示時間種別>に従いその時間を時分秒で表示。"秒読み"の場合は<時間>は秒のみ
表示時間を切り替える場合は、先手または後手いづれかの対局時間表示情報欄でマウスの右ボタンをクリックし 表示時間切り替えのポップアップメニューを表示する。
現在の表示が、"消費時間"ならば
[残り時間表示]をマウスでクリックすると、時間は残り時間表示となる。
現在の表示が、"残り時間"ならば
[消費時間表示]をマウスでクリックすると、時間は消費時間表示となる。
切り替え操作を行うと先手、後手両方ともに切り替わる。ただし秒読み表示にある場合は切り替わらない。
(c) 秒読み警報音のOn/Off操作
秒読みの際警報音を発生させるか否かを切り替えることができる。
警報音が現在発生させる状態でありそれを止める場合は、表示時間切り替えのポップアップメニューの"警報音Off"メニュを選択する。
警報音は以降発生しなくなる。
逆に警報音を発生させたい場合は、表示時間切り替えのポップアップメニューの"警報音On"メニュを選択する。
以降秒読みの際警報音が発生するようになる。
(d) エンジンモニタと表示
[将棋エンジン設定ダイアログ]でエンジンモニタをチェックすると、対局時将棋盤下ウィンドウ内にタブウィンドウとしてエンジンモニタ
が追加表示される。
エンジンモニタには、エンジンからの読み筋を等を表示する[読み筋情報]と、評価値の推移をグラフにして表示する[スコアグラフ]の2種類がある。
エンジン対エンジンの対局の場合は、それぞれの[読み筋情報]をタブウィンドウ内で左右に分割し表示する。その下に先手、後手を一つのにまとめたスコアグラフを表示する。
[エンジンモニタ]
[読み筋情報]は対局中、エンジンからの読み筋等の情報を表示するものである。エンジンからの情報はBonanzaとUSIエンジンで異なるが、
概ね同じ形式になるよう表示した。GPSFishはUSIと同じ表示形式である。以降USIと書いた場合はGPSFishも含まれる。
[スコアグラフ]はエンジンから通知される指手に対する評価をグラフにしたものである。
以下に表示内容について説明する。
エンジンがBonanzaの場合その[読み筋情報]について説明する。
[Bonanza用読み筋情報][手数] :読み筋情報の手数 [スコア] :評価値。Bonanzaから通知される評価値を100倍(注)したものを表示。 [予] :"予"の文字が表示されていれば、予測読みでの読み筋であることを示す。 手番での読みの場合は"-"を表示する。 [指] :"◎"が表示されていれば、その手数での指手の読みと評価値を代表する情報である ことを示す。ここで通知された評価値は評価値グラフの値として表示される。 [読み筋その他文字情報] :読み筋やその他エンジンが通知する文字情報を表示。 (注)BonanzaとUSIとの評価値をほぼ同じスケールに調整するため100倍したものを表示するようにした。
エンジンがUSIの場合その[読み筋情報]について説明する。
[USI用読み筋情報][手数] :読み筋情報の手数 [スコア] :評価値。USIエンジンから通知される評価値(注)を表示する。 [思考時間] :エンジン側で読みに費やした時間。単位はミリ秒。 [探査深さ] :読みの深さのレベルを表示。 [予] :"予"の文字が表示されていれば、予測読みでの読み筋であることを示す。 手番での読みの場合は"-"を表示する。 [指] :"◎"が表示されていれば、その手数での指手の読みと評価値を代表する情報である ことを示す。ここで通知された評価値は評価値グラフの値として表示される。 [読み筋その他文字情報] :読み筋やその他エンジンが通知する文字情報を表示。 (注)USIの評価値は自エンジンが優勢の場合は正の値、劣勢の場合は負の値を通知するが、Bonanzaとの 表示を統一するため先手が優勢の場合は正の値、後手が優勢の場合負の値に変更し表示する。
スコアグラフの表示内容につて説明する。
スコアグラフはエンジンからの指手に対する評価値を棒グラフで表示したものである。横軸に手数、縦軸に評価値。 評価値は正の値が先手優勢を表し、負の値は後手優勢を表す。 先手エンジンの評価値は黒棒で、後手エンジンの評価値は白棒で表示している。
中心ライン上(評価値が0のライン)に'*'が表示されている場合は、エンジンからの評価値の通知がない場合を示している。 対局者が人間の場合も同様すべて'*'表示となる。
マウスをスコアグラフ内に移動すると、そのマウスの位置の棒グラフに[カーソル](青の縦線)を表示する。
[カーソル]の上部には評価値を数値で表示する。
[現盤面カーソル](赤の縦線)は、対局中は表示されないが、対局終了時(操作モードが検討モード)や一時停止時、現在の盤面の位置を示す。
縦軸評価値の最大値はデフォルトで1500である。それを超える評価値が通知されると、グラフ内に表示できなくなる。
それ以上の評価値をグラフ内に表示したい場合、表示できる評価値の最大値を変更すればよい。
変更するためには、スコアグラフ上でマウス右ボタンをクリックし、[スコアグラフ用ポップアップメニュー]を表示する。
[スコアグラフ設定]を選択すると、[スコアグラフ設定ダイアログ]が表示される。
[スコアグラフ設定ダイアログ]
ここで表示できる評価値の最大値を変更し、[実行ボタン]を押すと変更が完了する。 変更できる範囲は最小100,最大で33000である。
[スケール調整スライダー]は、縦軸(評価値)のスケール目盛りの最大を調整するためのものである。
スライダを上に移動すると、スケール目盛りの最大は大きくなり、下に移動すると小さくなる。
スケール目盛りの最大は[スコアグラフ設定ダイアログ]で設定した評価値の最大値以内である。
(e) エンジンモニタの操作
[読み筋情報]と[スコアグラフ]は最初1つのタブ内に上下に分割され表示されている。それを[読み筋情報]のみ、あるいは[スコアグラフ]のみ の表示に切り替えることができる。
[読み筋情報]または[スコアグラフ]の上でマウスの右ボタンをクリックする。 ポップアップメニューが表示される。
[[読み筋情報]用ポップアップメニュー] ポップアップメニューはそれぞれで異なるがここで表示方法を選択する。
[上下表示] :先手後手の[読み筋情報]をそれぞれ上下方向に並べ表示する。 上下方向に並べた場合、[将棋盤下ウィンドウ]内で表示しきれないので将棋ぶらうざQの 全体のウィンドウサイズを縦方向に大きくしたほうがよい(手動)。 [読み筋のみ表示] :[スコアグラフ]を消去し、タブ内は[読み筋情報]のみの表示となる。 [スコアグラフのみ表示] :[読み筋情報]を消去し、タブ内は[スコアグラフ]のみの表示となる。
操作モードが"検討モード"または"対局モード"で一時停止状態の時、[読み筋情報]の[読筋その他文字情報]項目をダブルクリックすると、検討棋譜を生成する(その情報が読筋の場合)。
検討棋譜の生成については 3.2 検討と検討棋譜の生成を参照。
操作モードが"検討モード"または"対局モード"で一時停止状態の場合[読筋その他文字情報]項目は青色表示となり、選択可能であることを示す。それをダブルクリックし検討棋譜を生成
した後は赤色表示となる。赤色表示の読筋は既に検討棋譜を生成していることを示し、ダブルクリックしても検討棋譜は生成されない。
検討棋譜を生成することにより、エンジンの読み筋を盤上に展開し確認することができる。
例として一時停止時に、読筋をダブルクリックした場合の画面の様子を示す。
ここで読筋をダブルクリックするとその内容が検討棋譜として表示される。
マウスダブルクリックにより本譜に戻る。
検討棋譜を生成した読み筋が赤色表示される。
複数の読筋を選択後、一挙に検討棋譜を生成する場合は、[読み筋情報]上でマウスの右ボタンをクリックし、
エンジンモニタ用ポップアップメニュー を表示する。
[検討棋譜生成]を選択すると、選択した複数の読筋が全て検討棋譜として追加される。既に検討棋譜として追加されているもの(赤色表示)は、
単独で選択した場合と同様追加されない。
尚、複数の選択を解除する場合は、このメニュー[選択解除]を選択する。それまでの選択は全て取り消される。
操作モードが対局で一時停止状態の時や検討モードの場合、スコアグラフの[カーソル]位置でマウスをダブルクリックすると、盤面がそのカーソル位置に移動する。
またマウスの[ホイールボタン]を回転させることにより前後の盤面を移動することができる。
これらの操作は対局中にはできない。
上記例はエンジン対エンジンの対局で、それぞれの[読み筋情報]を上下に表示した場合である。
タブウィンドウ内と同様、左右表示にもできる。
このエンジンモニタウィンドウの[読み筋情報]の上でマウス右ボタンをクリックしポップアップメニューを表示する。
ここで[左右表示]を選択すると[読み筋情報]がウィンドウ内で左右に配置され表示される。
このウィンドウを閉じ元の将棋盤ウィンドウ下のタブとして表示する場合は、[ウィンドウを閉じる]を選択する。
(f) エンジンモニタデータの保存
エンジンモニタデータは棋譜ファイルにコメントとして保存される。保存されるのは主読み筋(エンジンモニタ[読み筋情報]の[指]の部分が◎のもの) と、その読み筋の評価値である。従って、他の将棋ソフトでこの棋譜ファイルを読み込むとコメント情報に評価値や読み筋が表示されることになる。 将棋ぶらうざQで読み込むと、[コメント欄]ではなくエンジンモニタに[読み筋情報]および[スコアグラフ]の形に展開し表示する。
[エンジンモニタ棋譜取り込み時の表示]読み筋情報には、主読み筋の[手数]と[スコア]および[読み筋その他文字情報]が表示されるが、他の情報は棋譜に保存されないので棋譜取り込みでのエンジンモニタ には表示されない。スコアグラフは対局時と同様そのままの表示となる。
(2) 中断局の再開
中断した棋譜に対して、中断局面から対局を再開することができる。中断した棋譜とは本譜棋譜の最後に終局情報が無いものかまたは"中断"が設定
されている棋譜である。それ以外の棋譜に対して中断局の再開はできない。
[対局(B)メニュー]の[中断局の再開]を選択すると、[中断局対局ダイアログ]が表示される。
[中断局対局設定ダイアログ]
対局者は、本譜の対局者がそのまま表示される。ここで、先手、後手の持ち時間および秒読み(加算時間)情報を設定する。また、必要であれば[先後入替ボタン]で先手と後手を入れ替えたり、 対局者そのものも変更できるが、その場合は本譜の対局者が変わってしまうので注意が必要である。 それぞれの項目の設定については、新規対局時の[対局ダイアログ]での指定方法と同じである。
[対局開始ボタン]をクリックすると、中断局の対局が再開される。
(3) 現局面より継続対局
任意の局面から対局を継続して行うことができる。[中断局の再開]はあくまで本譜の中断時点からの再開であり、[現局面より継続対局]は本譜または
検討棋譜の任意の局面から再開である。その場合生成される棋譜は検討棋譜として本譜または検討棋譜に追加される。
この機能は既に対局が終了した棋譜に対してエンジンを使用し検討を行うことを主目的としている。
継続対局を開始する現局面を表示した後、[対局(B)メニュー]の[現局面より継続対局]を選択すると、中断局の再開と同様の[継続対局設定ダイアログ]が表示される。
[継続対局設定ダイアログ]の対局者は中断局の再開とは異なり、本譜の対局者名がそのまま表示されることはなく、また対局者をエンジン等に変更しても、元の本譜の対局者が
変わることはない。
ここで、[先手-対局者]や[後手-対局者]をエンジンに変更し対局を開始させると、継続対局はエンジンにより実行される。
対局者を人間のまま、対局を継続した場合は、通常の検討操作と大差はない。
この継続対局を途中で終了する場合は[中断]ボタンをクリックする。継続対局は終了する。
エンジンで継続対局させた場合、[将棋盤下ウィンドウ]には、新規対局の場合と同様エンジンモニタが表示される。その場合は、継続対局を開始した手数以降の読み筋および スコアグラフが表示される。
8.3 ネット対局
ネット対局とはネット上のサーバに接続している他のコンピュータ将棋または人間とネットワークを介して対局を行う対局形態である。
将棋ぶらうざQが接続できるのはコンピュータ将棋協会のCSAサーバ通信プロトコル(注1)をサポートしている サーバである。例としてshogi-server(注2)がある。shogi-serverはコンピュータ将棋協会のCSAサーバ通信プロトコルを標準プロトコルとしてサポートしており、 さらにそれを拡張した拡張プロトコルでの接続も可能である。将棋ぶらうざQは標準プロトコルおよび拡張プロトコル両方に対応 している。
標準プロトコルは、サーバに対しログイン後即対局待ちとなるか、あるいは対局相手が存在すれば即対局が開始されるプロトコルである。 また、あらかじめサーバで規定された持ち時間での対局となる。持ち時間の指定はできない。サーバによるが、対局終了後は即切断される。 それに対して拡張プロトコルでは、ログイン後、即対局待ちや対局とはならず、各種操作(ログインユーザ一覧表示、対局挑戦、 対局待ち指示、対局観戦等)ができる状態となる。対局条件である持ち時間の指定ができる。対局終了後はまたログイン後の状態 となり各種操作が可能である。
(注1)CSAサーバ通信プロトコル : http://www2.computer-shogi.org/protocol/を参照。 (注2)shogi-server : https://shogi-server.osdn.jp/を参照。
(1) 接続の準備
サーバに接続するためには、接続のための準備が必要である。
将棋ぶらうざQではサーバに接続する場合必要なパラメタをその都度設定するのは面倒なので、あらかじサーバ毎に設定する方式をとっている。
その必要な接続パラメタの設定方法について説明する。
まず接続するサーバを新規に登録する。[ネットワーク対局ダイアログ]で[追加ボタン]をクリックする。
[ネットワーク対局サーバ新規追加ダイアログ]が表示される。
ここでサーバ毎に必要な接続パラメタを設定する。
サーバ表題 | 接続するサーバに対して付与する名前。他と重複しないように一意の名前とする必要がある。(必須) |
接続ホスト | 接続するサーバのアドレス。(IPアドレスまたはホスト名)(必須) |
ポート番号 | TCP/IP接続でのサーバのポート番号。4081がデフォルト。(必須) |
ユーザ名 | 接続サーバでのユーザID。shogi-serverではサーバでユーザ管理が無いため適当に決めてよい。 ここで指定できる文字は英数文字と記号('@'.'_,'-')で最大32文字まで。(必須) |
パスワード | 接続サーバでのパスワード。shogi-serverではサーバでユーザ管理が無いため適当に決めてよい。最大32文字まで。(必須) |
プロトコル | [標準プロトコル]を選択するとサーバに対して標準プロトコルで接続する。[拡張プロトコル]を選択するとサーバに対して拡張プロトコルで接続する。 |
各パラメタを設定し[追加ボタン]をクリックすると新たにサーバ接続の設定が一つ追加され[ネットワーク対局設定ダイアログ]に一覧として表示される。
一度設定して接続パラメタを変更する場合は、[ネットワーク対局ダイアログ]の一覧で変更するサーバを選択(行をマウスでクリック)し、[変更ボタン]
をクリックする。[ネットワーク対局サーバ変更ダイアログ]([ネットワーク対局サーバ新規追加ダイアログ]と同じ)が表示される。
ここで接続パラメタを変更し[変更ボタン]をクリックすると。変更が完了し[ネットワーク対局ダイアログ]の一覧には変更した内容(ユーザ名とパスワードは表示していない)
が表示される。
新規追加したサーバの設定を削除する場合は、[ネットワーク対局ダイアログ]の一覧で削除するサーバを選択(行をマウスでクリック)し、[削除ボタン] をクリックする。削除確認のダイアログに[はい]を選択すると削除が実行される。[ネットワーク対局ダイアログ]の一覧からも削除される。
[ネットワーク対局ダイアログ]の一覧の表示順序を変更することができる。変更したいサーバの位置(行)でマウス右ボタンを押す。そのままドラッグし 移動したい位置でドラッグを終了する。移動が完了し以降一覧はこの順序で表示される。 ここでの表示順は[ログインダイアログ]で接続サーバを選択する際使用する[サーバ選択コンボ]におけるサーバ一覧の表示順となる。
棋譜や画面に表示する対局者名はローカル対局の場合エンジン名または人間の場合は設定した名称となるが、ネット対局の場合対局者名を接続サーバのユーザ名
とする指定ができる。これはサーバで生成される棋譜の対局者名はユーザ名となるので、それと同様にしたい場合等に指定する。
指定方法は、[ネットワーク対局ダイアログ]の[対局者名をログインユーザ名とする]をチェックする。チェックを外せば、ローカル対局と同様の対局者名となる。
この指定は全サーバに適用される。
拡張プロトコルでサーバに接続すると他の任意の対局を観戦できる。その時エンジンモニタを表示するか否かを指定することができる。
[ネットワーク対局ダイアログ]の[対局観戦時エンジンモニタを表示しない]をチェックすると対局観戦時にはエンジンモニタが表示されなくなる。
チェックを外せば、エンジンモニタが表示される。
この指定は全サーバに適用される。
(2) ログイン
対局を開始する為にはまずサーバに対してログイン操作を行う。
サーバに標準プロトコルで接続する場合と拡張プロトコルで接続する場合でそれぞれ異なる。
標準プロトコルで接続する場合はログインが完了すると即対局待ちとなる。あるいは既にサーバに対局条件の合致した相手が存在すれば即対局がはじまる。
従って、ログイン時ローカル側対局者を割り当て(注)、設定しておく必要がある。
(注) ローカル側対局者の割り当てを行う場合、他で対局中(ローカルで対局または指手探査中)であれば割り当て ることができないので注意。将棋ぶらうざQでは対局は同時に1つしか許していない故の制限。
拡張プロトコルで接続する場合は、ログインが完了しても対局待ちとはならず、各種操作(対局挑戦や対局待ち指示、対局観戦等)ができる状態になる。 従って、ログイン時に対局者を割り当てる必要はない。
それぞれの場合に従いログイン操作について説明する。
[ネットワーク対局ダイアログ]でサーバの設定を新規追加すると[対局(B)メニュー]に選択項目として[ログイン]が表示されるようになる。
その[ログイン]を選択すると[ログインダイアログ]が表示される。
[ログインダイアログ]はサーバの設定パラメタの指定に従い標準プロトコルで接続する場合と拡張プロトコルで接続する場合でそれぞれ異なる。
[標準プロトコル接続時ログインダイアログ]
このダイアログは[サーバ選択コンボ]で標準プロトコル接続のサーバを選択し、対局者に人間を選択した場合のものである。
[ローカル対局者名]を入力し[ログイン]ボタンをクリックするとログインが開始される
このダイアログは[サーバ選択コンボ]で標準プロトコル接続のサーバを選択し、対局者にエンジンを選択した場合のものである。
[ローカル対局者]欄でエンジンを選択、必要ならばオプションの設定を行う。このあたりの操作はローカル対局時と同じある。
ローカル対局時なかったパラメタとして[スクランブル]がある。これは時間切れ負けを防ぐため、時間切れ直前にエンジンに対して指手を強制的に通知させる機構。
時間切れなるよりここで指定した時間(ミリ秒)前に指手通知を行うようエンジンに対して催促(USI(GPSFish)プロトコルの場合はstop,Bonanzaの場合はsコマンドを送信)
を行う。その時間をミリ秒単位で指定することができる。0を指定するとこの催促は行わない。
これらを設定し[ログイン]ボタンをクリックするとログインが開始される [拡張プロトコル接続時ログインダイアログ]スクランブル
サーバ側とローカルPC側で時間測定に誤差(GUI側での処理時間や回線を経由し指手をサーバに通知する時間等) 生じるため、秒読み設定での対局では時間切れとなるケースが多々発生する。それを防ぐ手段として時間切れぎりぎりに 指手応答をサーバに通知するのではなく、少し時間的余裕をもって通知するようにすれば時間切れをある程度防ぐ ことができる。ただし、GUIが強制的にエンジンに対しstopコマンドを送信し割り込むため、エンジン側から その時点での最適な指手が通知されるとは限らない。それでも時間切れ負けとなるよりはましであると思った場合は この設定をしたほうがいよい。内部的なテストでは400msから500msの設定をおこなうと時間切れを回避するこができた。 スクランブル時間の設定値は、回線状況やPCの処理能力等に影響を受けるためそれぞれに合わせて経験的に設定値を 見つけるしかない。 CSAサーバ通信プロトコル1.2以降では時間パラメタにDelay(遅延時間)が指定できるようになっている。対局条件で この指定ががあれば(サーバに依存する)、時間切れを防ぐ点ではよい方法でありあえてここでスクランブル時間の 設定を行う必要はない。
このダイアログは[サーバ選択コンボ]で拡張プロトコル接続のサーバを選択し場合のものである。
拡張プロトコルの接続ではログイン時に対局者を割り当てる必要がないので、この画面で[ログイン]ボタンをクリックするとログインが開始される。
(3) 標準プロトコルで対局
標準プロトコルでサーバにログイン後、対戦相手が存在しないか条件に合致した対戦相手が存在しなければ対局待ちとなる。
その状態をステータスバーの[ネットワーク対局ステータスボタン]に表示する。
[ネットワーク対局ステータスボタン]
[ネットワーク対局ステータスボタン]をクリックすると、対局待ちの情報が表示する。
[対局待ち情報]
この状態では、ローカル対局や指手探査を除き将棋ぶらうざQ内での一般的な操作を行うことができる。
サーバで対局相手が見つかるるまでこのような状態が継続される。
対局待ち状態でネット対局を中止する場合は、[対局(B)メニュー]の[ログアウト]を選択する。
サーバとの接続は切断され、ネット対局の待ち状態は解消される。
対戦相手が見つかり、サーバより対局の開始が通知されるとタブが一つ追加され盤面が表示される。操作モードは"対局モード"に変わる。
[対局開始後の様子]
対局開始後の盤面はローカル対局時と同じである。ただしステータスバーの[ネットワーク対局ステータスボタン]の表示が
"対局待ち"から"対局中"に変わる。このボタンをクリックするとネット対局の各種情報が表示される。
[ネット対局情報]
ネット対局では、対局中にローカル対局と異なり"中断"/"待った"/"催促"/"一時停止"等の操作はできない。
ローカルの対局者が人間の場合指手操作以外に"投了"の操作ができるのみである。
対局中のタブをにより強制的に閉じる操作を行った場合、サーバとの接続が切断され対局は中断される。
この場合、強制中断を行った方が負けとなる。(サーバでは強制中断を行た側が投了したものとみなす)
対局が終了すると操作モードは"検討モード"に変わる。将棋ぶらうざQではサーバとの接続は保持し対局待ちの状態にするが、shogi-serverの場合は サーバ側より切断するので、一対局ごとにログイン->対局待ち->(対局開始->)対局->対局終了->切断となる。
(4) 拡張プロトコルで対局
拡張プロトコルではログイン完了後、即対局待ちとはならず"ログイン"状態となる。
[ネットワーク対局ステータスボタン]には"ログイン中"と表示される。
[将棋盤下ウィンドウ]には[ネットワーク対局操作ボード]が表示され、ここで各種操作を行うことができる。
拡張プロトコルでの対局では、"ログイン"状態で
[ネットワーク対局操作ボード]の各部について説明する。
現在接続しているサーバ名を表示。
表示する一覧をこのコンボボックスで選択する。一覧を選択すると、その内容が一覧表示領域に表示される。
更新ボタンをクリックすると現在表示している一覧が更新される。
現在表示している一覧の最大行数を表示する。
対局待ち登録を行う場合このボタンをクリックする。[対局待登録ダイアログ]が表示される。
一覧選択コンボで選択された一覧がこの領域に表示される。
チャットする場合、ここに通知する文字列を入力する。
このボタンをクリックするとチャット文字列がサーバに送信される。チャット文字列は改行キーでも送信される。
チャットの内容がここに表示される。
(a) 対局待登録
拡張プロトコルで接続した場合、"対局待ち"状態にするためにはログイン完了後に"ログイン"状態で対局待ち登録を行う必要がある。
対局待ち登録時、標準プロトコル接続と異なり、対局条件として持ち時間および手番の指定を行うことができる。
[ネットワーク対局操作ボード]で[対局待登録ボタン]をクリックする。
[対局待登録ダイアログ]が表示される。
[対局待登録ダイアログ]
このダイアログで対局条件の指定とローカル対局者の割り当てを指示する。ローカル対局者の割り当てについては[標準プロトコル接続時ログインダイアログ]の で説明した内容と同じであるのでそちらを参照。ここでは対局条件設定と連続対局指定について説明する。
拡張プロトコル接続では、サーバにおいて同一の"ゲーム名"を持ち、手番条件が合致する対局者同士を選び出しその中で対局者を決定する方式をとっている。
従って、サーバに対して対局待ち登録を行う場合の対局条件として、"ゲーム名"と手番条件を指定することになる。
"ゲーム名"は、<名前>、<持ち時間>、<秒読み>または<加算時間>の各部分で構成される文字列である。将棋ぶらうざQでは[対局待登録ダイアログ]で指定された
値より"ゲーム名"を生成しサーバに通知するようにしている。
<名前>は一つのグループの識別子のようなもので、この値が一致しないと対局相手がみつからないことになる。何を指定するかはサーバの運用の規則
で縛られる場合もあり、例えばfloodgate(注)の場合は常に"floodgate"と指定する必要がある。
ローカルでサーバを起動しで対局を楽しむ場合は、<名前>が一致するようにあらかじめ決めておくとよい。
(注) コンピュータ将棋連続対局場所 "http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/floodgate.html"を参照。
以下に[対局待ち登録ダイアログ]で対局条件の指定内容について説明する。
対局室名 | 対局待ち登録時指定する"ゲーム名"の名前部分。指定できる文字は英数字および記号として'@''_''.'である。 (必須) |
持ち時間(注) | 持ち時間を指定する。分単位で指定。秒単位で指定する場合は、[分ボタン]をクリックする。[秒ボタン]表示となり 秒で指定できる。(必須) |
秒読み(注) | 秒読み有りで対局を行う場合秒読み時間を秒で指定する。0を指定すると秒読み無しとなる。(必須) |
加算時間 | [秒読みボタン]をクリックするとボタンの表示が[加算時間]に変わる。そこで加算時間を秒で指定する。0を指定することはできない。(必須) 加算時間とは1手ごとに持ち時間に加算される時間である。(フィッシャーモード) |
手番 | 手番を指定する場合、[手番選択コンボ]で手番を選択する。[先手]を選択した場合は先手番での対局、[後手]を選択した場合は 後手番での対局条件となる。[指定なし]は手番の条件は行わず、サーバの決定に委ねる指定である。(必須) |
(注) 持ち時間と秒読みを共に0の指定はサーバ側のルールでは時間制限無しとなる。将棋ブラウザQでは制限時間無し はサポートしていないのでこの指定はできない。
連続対局とは、対局が終了すると、同一対局条件で自動的に即対局待ち登録を行う処理モードのことである。
エンジンで繰り返し対局を行う場合に指定する。
この処理モードでは、対局は同一[将棋盤ウィンドウ]内で繰り返し実行される。対局ごとに[将棋盤ウィンドウ]が増えてゆくことはない。
従って、対局が終了しその後対局が開始されると直前の対局棋譜は消えてしまうことになるので、将棋ぶらうざQでは対局終了時
棋譜を自動的にデータベースに保存する機能をサポートしている。
[連続対局設定]をチェックした場合[対局待ち登録ダイアログ]に連続対局設定項目が表示される。
[対局待ち登録ダイアログ]-連続対局指定
対局予定終了時刻指定 | ここをチェックすると連続対局を終了する時刻の指定を行うことができる。(時分入力項目が表示される)![]() 時(0-23)、分(0-59)で終了時刻を設定する。 ここで指定した時間を過ぎて新たに対局待ち登録を行わないことを意味する。 連続対局を指定し対局待ち登録した時点での時間が既にこの時間を過ぎていれば、翌日の指定した時間が終了予定時刻となる。 (任意) |
終了回数 | 対局数が連続対局を開始してからここで指定した回数に達した場合、新たに対局待ち登録を行わないことを意味する。 0を指定した場合指定無しとみなす。 (任意) |
終了時LOGOUT | ここをチェックすると、連続対局終了の条件(予定時刻と終了回数)により連続対局が終了した場合、連続対局終了時サーバとの接続を切断する。 |
棋譜自動保データベース指定 | 対局終了時その棋譜を自動保存するデータベースを指定する。ここをチェックすると、[保存先データベースコンボ]が
表示され、そこで棋譜保存先のデータベースを選択することができる。![]() (任意) |
連続対局終了の条件として。予定終了時刻と終了回数を指定した場合、いずれかの条件に達した場合連続対局の終了となる。 ここで終了条件を指定しない場合、自動的に連続対局は終了しないが、手動により終了させることができる。((d) 連続対局中の操作参照)
以上の各パラメタを設定し[対局待ち登録ダイアログ]で[対局待登録ボタン]をクリックすると、"対局待ち"状態となる。また、連続対局を指定した場合は
"連続対局待ち"となる。
対局条件に合致する相手が見つかれば、対局が開始される。標準プロトコルでの対局待ちと同じである。
(b) 対局待ち登録解除
V3.5より前の版では登録解除をボタンクリックでできたが、拡張プロトコルが不完全でうまくいかなくなることがある為めこの機能 を削除した。従って対局待ちの登録を解除したい場合は、LOGOUTによりサーバとの接続を切断するよりない。
(c) 対局挑戦
既に対局待ち状態にあるユーザに対して、直接対局の挑戦をすることができる。
"ログイン状態"でまず、対局待ち一覧で対局待ちにあるユーザを表示する。
[一覧選択コンボ]で[対局待ち一覧]を選択する。[一覧表示領域]に[対局待ち一覧]が表示される。
[対局待ち一覧]
[対局待ち一覧]には対局待ち状態にあるユーザのみ表示される。その中の[ゲーム名]欄には対局条件文字列(注)が表示されている。
対戦相手を選択する為に、その対局条件文字列を選択する。直接ユーザを選択することはできない。(shogi-server拡張プロトコルの規則)
対局条件が同じユーザは、一覧の中で一つのグループのように表示される。(先頭のユーザのみ対局条件文字列を表示し、以降は"(同上)"と
表示)
(注)対局条件文字列 := <ゲーム名> <手番条件> <ゲーム名> := <名前>-<持ち時間>-<秒読み> <名前> := 一つのグループ名のようなもの <持ち時間> :=持ち時間を秒単位で表示 <秒読み> :=秒読み時間を秒単位で表示 <手番条件>:= - :後手番指定を意味 + :先手番指定を意味 * :手番指定無しを意味その対局条件文字列をダブルクリッックすると、[対局挑戦ダイアログ]が表示される。
[挑戦ゲーム名]欄には選択した対局条件文字列が表示される。ここでローカル対局者の割り当てを行うが、その内容については 標準プロトコルで説明したログインダイアログの対局者の割り当てと同じである。
[手番]には対局時の自分の手番を表示している。上記例では選択した対局条件文字列の手番(相手の手番)が後手なので、
挑戦する場合はかならず自分の手番は先手となる。
相手の手番条件が'*'即ち指定無しの場合は、自分の手番を任意に指定することができる。この場合[手番]には[手番選択コンボ]が表示され,そこで
自分の手番を選択し指定することができる。
自分の手番も指定無しの場合は、手番はサーバが決定することになる。
これらの指定を行い[対局挑戦ボタン]をクリックすると、対局が開始される。
[対局待ち一覧]を表示した後暫く一覧の更新を行わないと、一覧に表示されてるユーザの状態が対局待ちではなくなっている可能性がある。
その場合は、[対局挑戦ボタン]をクリックしても対局は開始されず、エラーとなり以下のメッセージダイアログが表示される。
[対局挑戦エラーダイアログ]
このような状態が発生した場合は[ネットワーク対局操作ボード]の[更新ボタン]をクリックし、[対局待ち一覧]を最新の状態にした後、 そこで再度対局挑戦操作を行う必要がある。
(d) 連続対局中の操作
連続対局指定時、対局が始まると、ステータスバーの[ネットワーク対局ステータスボタン]の表示が"連続対局中"に変わる。 ネットワーク対局操作ボードの上部には[連続対局終了ボタン]のボタンが表示される。また[連続対局数]には連続対局を開始してからの対局数が 表示される。
[連続対局終了ボタン]をクリックすると連続対局を終了させることができる。つまりクリックした時点での対局が終了した後、新たに対局待ち登録は行わないこを指示する。
(現時点での対局を即終了させるという指示ではない)
"連続対局中"の[ネットワーク対局ステータスボタン]をクリックすると、[ネット対局情報]として連続対局の設定条件等が表示される。
[ネット対局情報-連続対局時](e) 対局観戦
接続しているサーバを介して行われている対局を観戦することができる。対局一覧を表示しその中の対局を選択することにより対局を観戦できる。
[一覧選択コンボ]で[対局一覧]を選択する。[一覧表示領域]に[対局一覧]が表示される。
[対局一覧]
[対局一覧]ではサーバで対局中である全ての対局が一覧表示される。対局は"ゲームID"という一意に対局を識別する文字列であらわされる。
[対局一覧]の[ゲームID]欄にはその"ゲームID"を表示する。観戦したい対局の"ゲームID"をダブルクリックする。新たにタブウィンドウである[将棋盤ウィンドウ]が一つ追加され、
その[将棋盤ウィンドウ]内に選択した対局の現盤面が表示される。
[対局観戦開始直後の画面]
通常の対局観戦と同様操作モードは"観戦モード"となる。
ただ通常の対局観戦と異なりここでの観戦はリアルタイムで盤面が更新される。
エンジンモニタ(注1)には対局者双方から通知される読み筋と評価値(注2)が表示される。
(注1) [ネットワーク対局ダイアログ]で[対局観戦時エンジンモニタを表示しない]をチェクすると、 (観戦時のエンジンモニタ表示/非表示を参照)エンジンモニタが表示されない。 この場合はチェックしていなので表示されている。 (注2) 拡張プロトコルでログインしているユーザは対局中指手の評価値や読み筋をサーバに通知することができる。 観戦する場合はその内容がサーバから通知されるので、エンジンモニタに表示することができる。 標準プロトコルでログインしているユーザのは読み筋のや評価値の通知はしないのでなにも表示されない。 ただ、shogi-server(2014-10-13版)では、観戦開始時点で読み筋や評価値が通知されるがその後は通知されない。 (仕様なのか障害なのか判然としない)
対局観戦は、"ログイン"状態だけでなく"対局待ち"や"対局中"でも、[対局一覧]より対局を選択し観戦することができる。
通常の対局観戦と同様、幾つでも同時に観戦できる。その場合はそれぞれ別のタブウィンドウである[将棋盤ウィンドウ]に 盤面が表示される。他方を観戦中に一方で新たな指手が指された場合、 その[棋譜選択タブ]の背景色は緑色に変化し、 指手に更新があったことを通知する。これも通常の観戦の場合と同様である。
対局が終了すると、自動的に操作モードは"検討モード"に変わる。途中で観戦を終了させたい場合は、タブウィンドウのをクリックする。
タブウィンドウである[将棋盤ウィンドウ]は閉じ観戦は終了する。
[対局一覧]で観戦したい対局の"ゲームID"をダブルクリックしても、既に終了している対局の場合はエラーとなる。その場合は以下のメッセージダイアログ が表示される。
[対局観戦エラー]
このような場合、[更新ボタン]をクリックし最新状態の対局一覧を表示し、再度観戦操作を試みてみると良い。
(f) 対局操作と終了
対局操作は、標準プロトコルでの対局操作と同じであり、対局中にローカル対局と異なり"中断"/"待った"/"催促"/"一時停止"等の操作はできない。
ローカルの対局者が人間の場合指手操作以外に"投了"の操作ができるのみである。
対局中の[将棋盤ウィンドウ]のタブをにより強制的に閉じる操作を行った場合、サーバとの接続が切断され対局は中断される。
この場合、強制中断を行った方が負けとなる。(サーバでは強制中断を行た側が投了したものとみなす)
対局が終了すると操作モードは"検討モード"に変わる。標準プロトコルと異なり、サーバとの接続状態は保持され、"ログイン"状態になる。
(g) その他
ログイン中であればチャットすることができる。 [チャット文字列入力]欄に文字列を入力し、送信ボタンをクリックすると(または改行キーを押す)、 入力した文字列が送信される。チャットにより送られてきた文字列は[チャット表示エリア]に表示される。チャット文字列は全ログインユーザに対して 送信される。
[一覧選択コンボ]で[レーティング一覧]を選択すると、ユーザ毎に現在の最新のレーティング値を表示する。
8.4 エンジンによる検討
(1) 棋譜解析
棋譜解析とは、既存の棋譜の一連の指手を将棋エンジンを用いて評価するものである。将棋エンジンより通知される評価値 とその読み筋を各指手ごとに棋譜解析モニタに表示し、また評価値の推移をスコアグラフにグラフとして表示する。これにより 形勢の推移を確認することができる。
棋譜解析での評価値の取得について
将棋ぶらうざQが対象として組み込み可能なエンジン(BonanzaやUSIおよびGPSfishプロトコル対応のエンジン)は、 現盤面に対して思考した結果(指手やその評価値)をGUI側に通知するようになっている。一方、棋譜解析に求めら れるのは、現在この盤面に対してこの手を指した場合その評価値がどうかを通知する機能である。しかしながら、 現在これらのエンジンはそのような機能をサポートしていない(と思う)。ただ、既存の機能を使用し多少不完全 ながらでも形勢の変化を追うことができればそれなりに利用価値があると思い、将棋ぶらうざQの中に組み入れた。 そこで、棋譜解析で指手の評価をどのよう取得するか問題となるが、他のフリーの将棋GUIソフトを見る限り、 単純にその盤面でエンジンより通知される指手の評価値を、その盤面での指手の評価値としているようである。 これはその時点において指した実際の指手を反映しないでその評価値(エンジンが選ぶ候補手の評価値) を決めているので、大変な悪手を指してもその手の評価値はすぐに大きな変化としてあらわれない。 次の相手応手で評価値が大きく変化することとなる。棋譜解析の結果生成される評価値のグラフは、全体として形勢 の推移を表しているといえるが、1手ずれているように思う。 将棋ぶらうざQでは、この点を改良し指手により生成された盤面に対してエンジンより評価値を取得するようにした。 このようにすれば取得した評価値は、指手を反映していることになる。ただし、この評価値は本来応手の評価値であり 指手に対するリアルな値ではないことに留意する必要がある。 結論を言えば、結局、既存方式とこの方式の差異は形勢グラフを1手横にずらしただけであり形勢グラフの形は まったく同じである。 上記内容をダイアグラム的に説明すると以下の通りである。◇既存 [盤面] -> [棋譜指手] ┗---> ([エンジン候補手],[エンジン候補手評価値]) これより [棋譜指手評価値] = [エンジン候補手評価値] とする ◇応手評価 [棋譜指手] -> [盤面] -> ([エンジン候補手],[エンジン候補手評価値]) これより [棋譜指手評価値] = [エンジン候補手評価値] とする
◇応手評価補正 (説明を省略します。使用しないでください)
(a) 棋譜解析の開始
棋譜解析を行う場合は、将棋盤ウィンドウにまず解析対称とする棋譜を表示する。この場合操作モードは"検討モード"か"観戦モード"でなければならい。
次に、[解析(A)メニュー]の[棋譜解析メニュー]を選択する。
[棋譜解析ダイアログ]が表示される。
棋譜解析条件について説明する。
エンジン | 棋譜解析で用いる将棋エンジンを選択する。 |
オプションボタン | 将棋エンジンのオプションを設定する。オプションの指定は対局時と同じである。但し、予測読みオプションは常に無しで実行するため、指定しても無視される。 |
思考終了条件-時間制限 | 指定時間に達したら1手の思考を終了する。分および秒を指定。 |
思考終了条件-深さ制限 | 指定探査深さ(depth)に達したら1手の思考を終了する。 |
思考終了条件-ノード数制限 | 指定ノード数に達したら1手の思考を終了する。 |
解析方式選択 | 応手評価: 指手および候補手の評価値を応手評価で決定する。 応手評価補正:指手および候補手の評価値を応手評価を補正し決定する。 ※各評価方式についての詳細は上記[棋譜解析での評価値の取得について]を参照して下さい。 |
既存棋譜解析データクリア | 既に棋譜解析済で再度棋譜解析を行う場合ここをチェックすると前の棋譜解析データが消去され棋譜解析が開始される。 チェックしないと、前の棋譜解析データにそのまま上書きされる。このチェックしない指定は[現局面よりの棋譜解析]で部分的にあちらこちらを部分的に棋譜解析する場合 有用である。 |
棋譜解析を開始すると操作モードはそのままで、棋譜選択タブに棋譜解析中を示すアイコンが表示される。
また、棋譜解析は、本譜だけでなく、検討棋譜単位でも実行できるので現在どの場所で棋譜解析が行われているか示す為、[棋譜ツリー欄]の
ノードやリーフのアイコンを棋譜解析中であることを示すアイコンを表示する。
下記に本譜での棋譜解析中の画面を示す。
[棋譜解析中の画面]
棋譜解析が始まると、[将棋盤下ウィンドウ]に[棋譜解析モニタ]が表示される。
[棋譜解析モニタ]には、各指手毎の評価値とその読み筋、および将棋エンジンが選ぶ候補手の評価値とその読み筋が表示される。
また、指手評価値をグラフにしたスコアグラフ(形勢グラフ)が表示される。
更に、[棋譜リスト]の[[T]カラム](コメント有無表示)が[[S]カラム](評価値表示)に切り替わる。ここには、解析によって得た各指手の評価値が表示される。
[棋譜解析モニタ]の内容について説明する。
[棋譜解析モニタ]
@ 棋譜解析を実行しているエンジン名を表示。 A 棋譜解析情報を表示。 [手数] : 棋譜解析情報の手数を示す。 [指手スコア] : この局面での指手の評価値を表示。(注) [候補手スコア] : 候補手(エンジンがその局面で選んだ指手)の評価値を表示。(注) [スコア差分] : 指手スコアと候補手スコアの差分。この値が正であれば指手の評価値が候補手に比べ 勝っており負であれば劣っていることを示す。 [指手] : この局面での指手を表示。 [指手読み筋] :指手から後の読み筋を表示する。 [候補手] : この局面での候補手(エンジンがその局面で選んだ指手)を表示。 [候補読み筋] :候補手から後の読み筋を表示する。 B [スコアグラフ](形勢グラフ)を表示。指手の評価値をグラフにしたもの。 [スコアグラフ]については、エンジンモニタでの[スコアグラフ]の説明と同じなのでそちらを参照。 "★"印は現在棋譜解析中の局面の位置を示す。(解析中点滅) (注)Bonanzaら通知される評価値を100倍したものを表示。 USIやGPSFishの評価値は自エンジンが優勢の場合は正の値、劣勢の場合は負の値を通知するが、Bonanzaとの 表示を統一するため先手が優勢の場合は正の値、後手が優勢の場合負の値に変更し表示する。[棋譜リストの評価値表示について]
棋譜解析を開始すると、[[C]カラム]が[[S]カラム]に切り変わる。[[S]カラム]は[棋譜解析モニタ]の[指手スコア]と同じ値を表示するカラムで、[スコアグラフ]と
同様。解析中は指手の位置で"★"印が点滅する。その指手の解析が終了すると、評価値が表示される。
解析中に[棋譜リスト]の[[S]カラム]を[[C]カラム]へ切り替えることもできる。[将棋盤下ウィンドウ]のコメントタブをクリックすると [将棋盤下ウィンドウ]にコメントが表示される。それと連動して[棋譜リスト]の[[S]カラム]が、[[C]カラム]表示に切り替わる。 また、この状態で[将棋盤下ウィンドウ]の[棋譜解析モニタ]タブをクリックし切り替えると、それと連動して、[棋譜リスト]も [[C]カラム]が[[S]カラム]に切り替わる。
[棋譜リスト]の表示カラムの切り替えは、棋譜リストのタイトル位置で[表示カラム選択メニュー]を表示し、そのメニュー選択 で切り替えることもできる。
[表示カラム選択メニュー] ここで[スコア表示]を選択すると[[C]カラム]が[[S]カラム]に切り替わる。
また[[S]カラム]が表示されている状態で[表示カラム選択メニュー]を表示すると[コメント表示]メニューが表示される。
[コメント表示]メニューを選択すると[[S]カラム]が[[C]カラム]表示に切り替わる。
(b) 棋譜解析中の局面更新
"検討モード"での棋譜解析ではその局面の解析が終了すると自動的に次の局面を盤面に表示する。"観戦モード"での 棋譜解析では、棋譜解析により局面移動は無く、あくまで指手により局面が進んだ場合盤面に表示する局面が移動する。また、観戦中 それまでの棋譜解析が全て終了している状態であれば、新たな指手を確認するとその手により生成された局面の棋譜解析を開始する。(c) 棋譜解析の終了
棋譜解析は棋譜の最後で終了する。(d) 棋譜解析の対象棋譜と表示
棋譜解析の対象となるのは本譜だけでなく検討棋譜も対象となる。どの検討棋譜(または本譜)が棋譜解析中かを、[棋譜ツリー欄]の
各ノードないしリーフに棋譜解析中のアイコン を表示し分かるようにする。
(e) 現局面より棋譜解析
任意の局面から棋譜解析を開始することができる。棋譜解析を開始したい局面まで盤面を移動させ[解析(A)]メニューの[現局面より棋譜解析] を選択する。するとその局面の次の指手の解析結果からそれ以降を棋譜解析モニターに表示する。
(f) 棋譜解析結果の保存
棋譜解析の結果得られた指手評価値とその読み筋および候補手の評価値と読み筋は、棋譜ファイルとして出力する場合そのまま保存される。
棋譜ファイル中ではこれらは全てコメント情報として扱われるため、他の将棋ソフトで読み込むとコメントとして表示される。
もちろん将棋ぶらうざQで読み込んだ場合は、棋譜解析情報として、棋譜解析モニターにその情報が表示される。
またデータベースへ保存した場合も棋譜解析情報はそのまま保存される。
操作モードが"棋譜解析"中は保存操作はできない。棋譜解析が終った後で保存操作ができる。
保存時棋譜解析データを保存したくない場合は、[環境設定ダイアログ]で保存しないように設定できる。 4.3 保存時のオプションを参照。
(g) 観戦中の棋譜解析
対局を観戦しながら、同時に棋譜解析を実行することができる。
まず、対局観戦操作(6.1 観戦操作を参照)を行い、その後で、棋譜解析を開始させる。
棋譜解析を開始した時点で最初から([現局面よりの棋譜解析]ではその局面から)、現時点での指手まで棋譜解析が開始される。
現時点での指手まで解析が終了すると棋譜解析処理は待ち状態となる。観戦により新たな指手が追加されれば待ち状態が解かれ新たに追加された指手に対して自動的に
棋譜解析が開始される。以上観戦が終了するまで、このような処理が繰り返される。観戦終了時、棋譜解析がまだ終了していない場合がある。
その場合は、観戦が終了しても棋譜解析は"検討モード"で継続される。
観戦中、棋譜解析を中断したい場合は、[解析(A)]メニューの[解析終了]を選択する。棋譜解析は中断される。ただし、観戦はそのまま継続される。
観戦中の棋譜解析では局面移動は通常の観戦の場合と同じで任意に移動できる。また、[指手読筋]や[候補手読筋]より検討棋譜を生成することも この間棋譜解析を中断することなく可能である。
このことは、ネット対局での観戦(8.3 (4) (e) 対局観戦) においてもまったく同じである。
(h) 棋譜解析モニタの操作
[棋譜解析情報]と[スコアグラフ]は最初1つのタブ内に上下に分割され表示されている。それを[棋譜解析情報]のみ、あるいは[スコアグラフ]のみ の表示に切り替えることができる。
[棋譜解析情報]または[スコアグラフ]の上でマウスの右ボタンをクリックする。 ポップアップメニューが表示される。
[棋譜解析情報用ポップアップメニュー] ポップアップメニューはそれぞれで異なるがここで表示方法を選択する。
操作モードが"検討モード"/"観戦モード"の時、[棋譜解析情報]の[指手](または[指手読筋])および[候補手]または([候補手読筋])項目をクリックすると検討棋譜を生成する。
検討棋譜の生成については 3.2 検討と検討棋譜の生成を参照。。
操作モードが"検討モード"/"観戦モード"の場合[指手](または[指手読筋])および[候補手]または([候補手読筋])項目は青色表示となり、選択可能であることを示す。
それをクリックし検討棋譜を生成した後は赤色表示となる。赤色表示の読筋は既に検討棋譜を生成していることを示し、クリックしても検討棋譜は生成されない。
検討棋譜を生成することにより、それぞれの読み筋を盤上に展開し確認することができる。
複数の読み筋を選択後、一挙に検討棋譜を生成する場合は、[棋譜解析情報用ポップアップメニュー]の[検討棋譜生成]を選択するする。選択した複数の読み筋が全て検討棋譜として追加される。 既に検討棋譜として追加されているもの(赤色表示)は、単独で選択した場合と同様追加されない。 尚、複数の選択を解除する場合は、このメニュー[選択解除]を選択する。それまでの選択は全て取り消される。
操作モードが"検討モード"/"観戦モード"の場合、スコアグラフの[カーソル]位置でマウスをダブルクリックすると、盤面がそのカーソル位置に移動する。 またマウスの[ホイールボタン]を回転させることにより前後の盤面を移動することができる。
(i) 棋譜解析におけるエンジンについて
棋譜解析において、その処理を同じ2つのエンジンを用いて行っている。エンジンを2つ起動する理由はなるべく早く棋譜解析を実行するためで、1つは指手の解析にもう一方は候補手の解析に使用している。
また、エンジンのオプションを設定する場合、予測読みオプションは無効としている。指定しても無視される。
(2) スポット解析
スポット解析とは、操作モードが"検討"または"観戦"の場合、現在盤面に表示中の局面のみ解析を実行する機能である。
従って、自動での局面の移動はない。
また、解析途中で局面を移動すると現在解析中であってもその解析は途中でキャンセルされ、新たに表示した局面の解析を行う。
バージョン3.5より前では、別の棋譜の局面のスポット解析を開始したい場合は一旦スポット解析を終了させ解析対象としたい棋譜
にタブウィンドウを切り替えてから、新たにスポット解析を開始させる必要があった。バージョン3.5からは、スポット解析が開始されていれば
タブウィンドウを切り替えてその局面を表示した瞬間、その局面のスポット解析が始まる。
解析局面の出力については、棋譜解析と同じで有る為説明は省略する。
一度解析済の局面は、その局面を盤面に表示しも解析は行わない。
(a) スポット解析の開始
将棋エンジンを他で使用していない場合原則(対局中の場合を除き)いつでもスポット解析を開始できる。開始の為に棋譜を盤面に表示する必要もない。
[解析(A)メニュー]の[スポット解析メニュー]を選択する。[スポット解析ダイアログ]が表示される。
[スポット解析ダイアログ]
このダイアログでの指定内容は[棋譜解析ダイアログ]と同じである為そちらを参照。違いは[既存棋譜解析データクリア]のオプションがないだけである。
次に、このダイアログの[開始ボタン]をクリックするとスポット解析可能状態となる。即ち、未解析の局面を表示した時その局面の棋譜解析が
始まる。
スポット解析を開始するとステータスバーに[スポット解析]と表示される。
この状態で将棋盤ウィンドウに棋譜のある局面が表示されると、スポット解析が実行される。 棋譜解析と同様、[将棋盤下ウィンドウ]に[棋譜解析モニタ]が表示され、[棋譜リスト]には解析結果のスコアが表示される。
(b) スポット解析の終了
スポット解析を終了する場合は、[解析(A)メニュー]の[解析終了メニュー]を選択する。(c) スポット解析の時間
1局面の解析に要する時間は棋譜解析の場合と異なり[棋譜解析ダイアログ]でエンジンの時間制限に指定した時間のおおよそ倍となる。(d) 解析済みの局面の再解析
スポット解析では解析済みの局面は解析しない。もう一度解析済み局面を解析したい場合は[棋譜リスト]の対象となる局面の行をダブルクリックする。 その局面のスポット解析が開始される。(3) 指手の探索
"操作モード"が"検討モード"または"観戦モード"の場合、将棋エンジンによりその局面での指手を探索し結果を検討棋譜とし表示することができる。 検討棋譜の生成については 3.2 検討と検討棋譜の生成を参照。
任意の局面で[操作(O)メニュー]の[指手探索]を選択すると、[指手探索ダイアログ]が表示され、探査条件を設定し[開始ボタン]をクリックすると探査が開始される。
[指手探索ダイアログ]探査条件について説明する。
エンジン | 探査で用いる将棋エンジンを選択する。 |
オプションボタン | 将棋エンジンのオプションを設定する。オプションの指定は対局時と同じである。 |
思考終了条件-時間制限 | 指定時間に達したら思考を終了する。分および秒を指定。 |
思考終了条件-深さ制限 | 指定探査深さ(depth)に達したら思考を終了する。 |
思考終了条件-ノード数制限 | 指定ノード数に達したら思考を終了する。 |
詰み探査 | 現局面に詰みがあるかないか探査する場合チェックする。詰みがあればその手順が検討棋譜として追加される。 この機能はエンジンによりサポートしていない場合がある。Bonanzaは未サポートでありGPS将棋ではサポートしている。 盤面に一方の王(または玉)しかない場合は詰み探査をチェックする必要がある。 |
以降このダイアログを表示しない | ここをチェックすると、ツールバーより[指手探査]を選択してもこのダイアログは表示されない。 同じ条件で探査を繰り返す場合、いちいちダイアログを表示し条件を設定する必要はなくそのような場合はチェックする。 ツールバーではなくメニューから[指手探査]を選択した場合は、ここのチェックの如何にかかわらずこのダイアログは表示される。 |
探査が始まると、[探査処理中ダイアログ]が表示される。
探査が完了すると、このダイアログは消去され、探査結果が検討棋譜として追加される。
[指手探査ダイアログ]で指定した[探査終了条件]に達しなくても、途中で思考を打ち切り、その時点での結果を得たい場合は[催促ボタン]
をクリックする。このダイアログは消え、現時点での探査結果が検討棋譜として追加される。
以下にBonanzaによる探査結果の例を示す。[将棋盤ウィンドウ]に最善手の検討棋譜の内容を表示する。
[探索結果]上図は53手目の局面で、指手探索を行い、54手目(後手)の指手を取得した結果である。 将棋盤の現指手にはその局面でBonanzaが最善手とした手を表示。[棋譜リスト欄]には、最善手の検討棋譜が表示される。 [棋譜ツリー欄]には、Bonanzaが探索により通知した全ての指手を検討棋譜としてツリー表示する。 棋譜ツリー欄の各検討棋譜のタイトルについて説明する。
検討棋譜タイトル:= <手数> <指手> <スコア> [読筋] ◎ <--- 最善手の形式 <手数> <指手> <スコア> [読筋] <--- 次善手の形式 <手数> <指手> <スコア> <--- 変化図の形式 <手数>:=検討棋譜の開始手数 <指手>:=その検討棋譜の開始指手 <スコア>:=評価値(注) 100点が歩一枚分に相当 +の値は先手優勢を示す - の値は後手優勢を示す (注) 評価値 エンジンがBonanzaの場合は実際に通知される評価値を100倍したものを表示。 エンジンがUSI(またはGPSfish)の場合は通知される評価値を先手優勢の場合は+に、 後手番優勢の場合は-に変換し表示。
詰将棋をBonanzaで詰め手順を探索する場合の注意点として盤面外の王を盤面に戻す必要がある。 盤面外に置いたまま、探索を行っても正しい結果は得られない。 [局面編集]操作で将棋盤外の"王"を盤面に戻し(詰みに影響のない位置)、"操作モード"を"検討モード"とした後に指手探索を実行する。
8.5 将棋エンジン実行時の注意点
本プログラムはタブウィンドウとして複数の[将棋盤ウィンドウ]を表示し処理するプログラムである。 従って、対局中であっても他の将棋盤ウィンドウに切り替え、別の棋譜の検討や編集も可能である。また対局中継の観戦 もできる。 しかしながら、複数の対局または指手探査を同時に行うことはできないようにしている。これは、システムの負荷が大きい為で本プログラムでは 制限としている。対局、指手探索、棋譜解析処理を同時実行させるような操作はできない。
将棋エンジンを利用すると、本プログラムとエンジンとのやりとりを本プログラムのインストールフォルダ 直下に"battlelog.txt"ファイル(注)を作成し記録する。新たにエンジンを組み込んでうまく動作しない時、このファイルを参照 その原因を探ることができる。このファイルは対局ごとにその都度上書きされるので大きくなることはない。
(注) Mac OS Xの場合はアプリケーションファイルを選択しマウス右ボタンをクリック、ポップアプメニューに対して[パッケージ の内容を表示]を選択。表示されたFinderで以下のパスを辿るとファイルが見つかる。 SbrowserQ.appファイルのContents/Java/battlelog.txt
9.1 画面操作
(1) 盤面フル表示
コンピュターとの対局等、特に[将棋盤右ウィンドウ]および[将棋盤下ウィンドウ]を表示する必要の無い場合、 それらを非表示とし[将棋盤ウィンドウ]のみを表示することができる。 [操作(O)メニュー]の[盤面フル表示]を選択する。[将棋盤ウィンドウ]のみの表示となる。
[盤面フル表示]もとの表示に戻す場合は[操作(O)メニュー]の[盤面フル表示終了]を選択する。 [将棋盤右ウィンドウ]および[将棋盤下ウィンドウ]を表示がが復活する。
各ウィンドウの境界にウィンドウを閉じる[▲]や[▼]のボタンがついているので、それをクリックすれば、[将棋盤右ウィンドウ] や[将棋盤下ウィンドウ]を閉じることができる。但し、境界線が細くボタンが小さいので操作性が悪く、別途このような表示モードを 設定することとした。(2) 棋譜エクスプローラー表示
[将棋盤右ウィンドウ]を独立したウィンドウとして表示することができる。
[棋譜ツリー欄]と[棋譜リスト欄]を合わせて一つのウィンドウ表示としたもので、[棋譜エクスプローラーウィンドウ]と呼ぶ。
[棋譜エクスプローラーウィンドウ]を閉じるには[×]ボタンをクリックする。このウィンドウは閉じて元の[将棋盤右ウィンドウ]の表示に戻る。
(3) 棋譜を別ウィンドウで表示
棋譜を幾つも取込んでいる場合、任意の棋譜を別ウィンドウ(本プログラムのウィンドウと同じもの)で表示することができる。 複数棋譜を取込んだ場合、通常は[棋譜選択タブ]で切り替えながらどれか一つの棋譜を表示させることができる。 ところが、同時に複数の盤面を画面上に表示したい場合がある。 本プログラムでは、それぞれ同時に表示したい棋譜を別ウィンドウで表示させることができる。
別ウィンドウで表示させたい棋譜の[棋譜選択タブ]をマウスの左ボタンでドラッグし([棋譜選択タブ]の外まで)マウスボタンを離すと 離した地点に別ウィンドウでその棋譜が表示される。元の[将棋盤ウィンドウ]でのその棋譜の表示は消去される。 基本的に元のウィンドウと新しいウィンドウの外観は同じである。但し、元のウィンドウ内で[検索結果一覧]を表示中の場合、新しいウィンドウには 引き継がれない。
ただし、対局中のタブは、別ウィンドウで表示することはできない。(V3.0からの制限)
更に、新しくできたウィンドウは基本的に棋譜の基本操作のみであり、拡張機能の処理や一括処理はできない。また対局もできない。
(4) タブウィンドウの消去
将棋盤ウィンドウに表示している棋譜を消去するためには、[棋譜選択タブ]のをクリックする。
[将棋盤ウィンドウ]のタブはクローズされる
もし、消去しようとしている棋譜が新規に取込んだ棋譜で保存していない場合や、変更し保存していない場合は保存を促す確認メッセージ が表示される。
[保存確認メッセージ][はい]をクリックすると、現データベースへ登録を実行する。データベースを作成していない場合はファイルへの保存処理となる。 [いいえ]をクリックすると保存処理は行なわれずタブウィンドウがクローズされる。[取消]をクリックするとタブウィンドウのクローズ処理そのものが キャンセルされる。
複数のタブウィンドウを開いている場合、それらを一挙にクローズすることができる。 [操作(O)メニュー]の[全タブを閉じる]を選択する。すべてのタブウィンドウがクローズされる。もしその中に新規取込みの棋譜や、変更のあった棋譜があれば、 それぞれに対して保存の確認メッセージが表示される。
(5) ツールバー
ツールバーはよく使用するであろうと思われる操作を集めて直接ボタン選択できるようにしたものである。 各ボタンはアイコン表示となっているが、マウスカーソルをその位置にもってゆくとボタンの意味が表示されるので慣れるまでは 確認しながら使用するとよい。
通常、ツールバーは[将棋盤ウィンドウ]の左横縦方向に配置されているが、上部のメインメニューの下(注)に横方向に、また右横縦方向に配置することもできる。 ツールバーの移動ハンドルをマウスでドラッグし、配置したい位置付近でリリースすればその位置でウィンドウにドッキングし配置される。 また、画面中央近くでリリースすれば、単独のウィンドウとすることもできる。
注) Look& Feelが"Aqua"の場合はメインメニューの下に配置することはできません。 ツールバーを使用しない場合は、[操作(O)メニュー]の[ツールバーを閉じる]を選択する。ツールバーが非表示となる。
再度表示させたい場合は、[操作(O)メニュー]の[ツールバーを表示]を選択する。ツールバーが再度表示される。
この指定は保存され次回起動も有効である。
(6) 棋譜URL欄表示/非表示
観戦で使用する棋譜URL欄を非表示にすることができる。[操作(O)メニュー]の[棋譜URL欄を閉じる]を選択する。[棋譜URL欄]および[自動更新ボタン]
が非表示となる。再度表示させたい場合は、[操作(O)メニュー]の[棋譜URL欄を表示]を選択する。[棋譜URL欄]および[自動更新ボタン]が再度表示される。
この指定は保存され次回起動も有効である。
(7) 反転表示
将棋盤の先手、後手の表示を入れ替えることができる。 [操作(O)メニュー]の[反転表示]を選択すると、将棋盤の先手、後手の表示が入れ替わる。
(8) 拡大縮小
[将棋盤ウィンドウ]を拡大または縮小し表示させることができる。[操作(O)メニュー]の[拡大]を選択すると、[将棋盤ウィンドウ]が少し大きく 表示される。更に[拡大]を選択するとまた少し大きく表示される。[操作(O)メニュー]の[縮小]を選択すると、[将棋盤ウィンドウ]が少し小さく 表示される。更に[縮小]を選択するとまた少し小さく表示される。 拡大、縮小表示されるのは[将棋盤ウィンドウ]の[将棋盤]や[先手後手駒台]、[先手後手対局者名]等であり、[将棋盤右ウィンドウ]や[将棋盤下ウィンドウ]は 拡大縮小表示はされない。 [将棋盤ウィンドウ]を拡大縮小表示するごとに、全体のウィンドウサイズがそれに合わせて拡大縮小する。
拡大、縮小の設定はプログラム終了後も保存されており、次回起動時にその値で[将棋盤ウィンドウ]を表示する。
9.2 将棋盤ウィンドウ表示設定
[将棋盤ウィンドウ]では、将棋盤や駒台の表示イメージ(木目基調)や将棋の駒等の表示を選択することができる。 [将棋盤ウィンドウ]でマウスの右ボタンクリックし[将棋盤ポップアップメニュー]を表示し[将棋盤設定]を選択するか、 または[環境設定ダイアログ]で[将棋盤設定]ボタンをクリックすると、[将棋盤設定ダイアログ]が表示される。
[将棋盤設定ダイアログ]このダイアログで表示設定を行う。
(1) 将棋盤/駒台背景設定
[将棋盤設定ダイアログ]の[将棋盤背景設定]で将棋盤の背景画像を設定することができる。
現在設定されている将棋盤の背景画像が表示されているパネルをマウスでクリックすると、[背景素材設定ダイアログ]が表示される。
3種類のイメージの素材から背景を選択する。選択後、[輝度調整スライダー]で輝度を微調整することができる。
ここで[設定ボタン]をクリックすると、背景素材の選択が完了する。
尚、このダイアログで選択できる素材はカスタマイズ設定できる。
※背景素材のカスタマイズについて 背景素材(画像)についても自作し設定することができる。その方法について説明する。 @ 画像ファイルの形式は "png" 大きい画像サイズで作成すると起動時間や表示時間に影響がでるため、できるだけ小さいサイズで作成する。 A 所定のファイル名で作成する。 選択ボタン ファイル名 素材1 img1.png 素材2 img2.png 素材3 img3.png B 作成した画像ファイルをフォルダに配置する。 本プログラムのインストールディレクトリ(SBrowserQ_VXX)配下(注)の image フォルダにコピー 以上である。 (注) Mac OS X の場合はSbrowserQ.appファイルのContents/Java配下
[将棋盤設定ダイアログ]の[駒台背景設定]で将棋盤の背景設定と同様に駒台の背景を設定することができる。
これにより、将棋盤と駒台の背景を違ってものに設定することができる。(インストール時は同じ背景)
(2) 将棋盤ウィンドウ背景設定
[将棋盤ウィンドウ]の背景を、背景画像を指定するかまたは単一の背景色を指定するかどちらか選択し設定することができる。
[将棋盤設定ダイアログ]の背景選択で[イメージ指定]を選択するとファイル選択のダイアログが表示される。そこで背景に設定する 画像ファイルを指定することができる。画像ファイル形式は何でもよいが、起動や表示時間の関係でサイズの小さい形式のものがよい。 あらかじめ本プログラムのインストールディレクトリ(SBrowserQ_VXX)配下(注)のimageフォルダ内に"back.png"をサンプルとして用意したので 選択して確認することができる。
(注) Mac OS X の場合はSbrowserQ.appファイルのContents/Java配下
[将棋盤設定ダイアログ]の背景選択で[色指定]を選択すると[背景色ダイアログ]が表示される。
[背景色ダイアログ]ここで適当な色を選択し、[将棋盤ウィンドウ]の背景色とすることができる。
(3) 将棋駒選択
[将棋盤設定ダイアログ]の[駒選択]で駒を選択する。選択ボタンの下に現在設定されている駒の画像が表示されているのでそれを参照し 設定したい駒を選択する。駒の画像がない選択ボタンは駒が未設定なので選択しても無効となる。
このダイアログで、駒の文字(黒)を除く他の部分を、赤-緑-青の3色の組み合わせにより色を生成し元の駒のイメージ画像の上に重ねて表示するよう設定することができる。
[赤]、[緑]、[青]の値はそれぞれのスライダーを0-255の範囲で移動させ指定する。
[透明度]は、生成した色の透明度を指定するもので、この値が0の場合は完全に透明のため何も色を設定しないと同じである。
また、255を指定すると、完全に不透明となるため、生成した色が駒の色そのものとなる。
選択した駒の表示サイズを調整することができる。[駒サイズ微調整スライダー]により一升中の駒のサイズを調整することができる。
駒種 | 先手駒ファイル名 | 後手駒ファイル名 |
歩 | sfu.png | gfu.png |
香 | skyo.png | gkyo.png |
桂 | skei.png | gkei.png |
銀 | sgin.png | ggin.png |
金 | skin.png | gkin.png |
角 | skaku.png | gkaku.png |
飛 | shi.png | ghi.png |
王 | sou.png | gou.png |
玉 | sgyoku.png | ggyoku.png |
と | sto.png | gto.png |
成香 | snkyo.png | gnkyo.png |
成桂 | skei.png | gkei.png |
成銀 | sngin.png | gngin.png |
馬 | suma.png | guma.png |
龍 | sryu.png | gryu.png |
先手と後手は駒の向きが上下逆のものである。先手の駒を作成しその画像を180度回転させた ものが後手の駒となる。
全ての駒ファイルをドラッグ&ドロップでコピーし終えると駒表示用矩形欄に飛車の駒が表示され設定が
完了する。駒が1つでも足りない場合は何も表示されない。
全駒ファイルを選択し一度にドラッグ&ドロップでコピーすると設定が簡単である。
[駒ファイルの格納場所] 本プログラムのインストールディレクトリ(SBrowserQ_VXX)配下(注)の image/koma1 <--- 選択ボタン駒1に対応した駒ファイルを格納したフォルダ /koma2 <--- 選択ボタン駒2に対応した駒ファイルを格納したフォルダ /koma3 <--- 選択ボタン駒3に対応した駒ファイルを格納したフォルダ (注) Mac OS X の場合はSbrowserQ.appファイルのContents/Java配下
(4) 現指手背景色設定
現指手を判別しやすくするため、将棋盤上では所定の背景色で表示される。 その背景色を変更するには、[将棋盤設定ダイアログ]の[現指手背景色設定]の表示パネル(矩形領域)をクリックする。 現指手の[背景色ダイアログ]が表示される。 そこで背景色を選択すると[現指手背景色設定]の表示パネルに選択した背景色が設定される。 [将棋盤設定ダイアログ]の[設定ボタン]をクリックすると、その背景色が現指手の背景として表示される。
(5) 選択駒背景色設定
[環境設定ダイアログ]の操作設定の[駒移動操作選択]で<選択方式>を指定した場合、選択した駒の背景色をここで設定することができる。
[将棋盤設定ダイアログ]の[選択駒背景色設定]の表示パネル(矩形領域)をクリックする。
選択駒背景色設定の[背景色ダイアログ]が表示される。
そこで背景色を選択すると[選択駒背景色設定]の表示パネルに選択した背景色が設定される。
[将棋盤設定ダイアログ]の[設定ボタン]をクリックすると、その背景色が選択駒の背景色として表示される。
(6) 対局者表示欄のフォントと背景設定
[先手対局者名表示欄]または[後手対局者表示欄]でマウスの右ボタンをクリックする。
[対局者表示欄操作ポップアップメニュー]が表示され[フォント設定]を選択する。
[対局者表示欄操作ポップアップメニュー]
[フォント設定ダイアログ]が表示されフォント設定を行うことができる。
[先手対局者名表示欄]または[後手対局者表示欄]のどちらか一方で指定したフォント設定は両方に適用される。
[対局者表示欄操作ポップアップメニュー]で[文字色設定]を選択する。 [対局者名色設定ダイアログ]が表示され、文字色を選択することができる。
[対局者表示欄操作ポップアップメニュー]で[背景色設定]を選択する。 対局者の[背景色ダイアログ]が表示され、背景色を選択することができる。
[先手対局者名表示欄]または[後手対局者表示欄]のどちらか一方で指定したフォント設定、文字色設定、背景色設定は両方に適用される。
また、対局時の時間表示についてもここで指定した文字色設定と背景色設定が適用される。(フォント設定は適用されない)
[対局者表示欄操作ポップアップメニュー]で[コピー]を選択すると、この欄に表示されている対局者名をクリップボードへコピーすることができる。
データベースで対局者名を入力し検索を行う場合便利なのでV3.3で追加した。
(7) 駒移動のアニメーション表示速度設定
棋譜の指手を表示する場合、駒の移動は全てアニメーションで表示される。その表示速度を変更することができる。
[環境設定(P)メニュー]の[環境設定]を選択する。[環境設定ダイアログ]が表示される。
その[環境設定ダイアログ]で[表示設定]の[アニメ表示速度スライダー]を調整することにより表示スピードを変更する。
スライダーを左側に移動すると表示速度は遅くなり、右側に移動すると早くなる。最右端に移動するとアニメーション表示
はされなくなり、駒の移動は即時表示となる。
9.3 ウィンドウスタイル設定
(1) Look&Feel設定
Look&Feelとはウィンドウの表示スタイルのことであり、好みに応じて設定することができる。本プログラムインストール直後はそのプラットフォームの
デフォルトのLook&Feelになっている。
その設定を変更するには[環境設定(P)メニュー]の[環境設定]を選択する。[環境設定ダイアログ]が表示される。
[環境設定ダイアログ]の[Look&Feel]コンボボックスでウィンドウの表示スタイルを選択する。
Windows: Windowsのような表示スタイル 本プログラムをWindowsで起動した場合のデフォルト。 Metal : 少し角ばった金属光沢がある表示スタイル GTK : Ubuntuのような表示スタイル。本プログラムをUbuntuで起動した場合のデフォルト。 Nimbus : すこし丸みをおびた表示スタイル Aqua : Mac OS Xでのウィンドウスタイル。本プログラムをMac OS Xで起動した場合のデフォルト。
ここで表示スタイルを選択してもすぐに切り替わらない。一旦プログラムを終了し、次に起動したとき選択した表示スタイルに切り替わる。 以降表示スタイルを変更しない限り、この指定値は有効となる。
(2) 表示フォント設定
メニューやダイアログで使用するフォントを設定することができる。ここで設定したフォントにより表示される文字だけではなく 外部ウィンドやダイアログのサイズがフォントの設定サイズ従い拡縮される。デフォルトのフォントサイズは12ポイント(バージョンV3.5より前は 14ポイント)。
その設定を変更するには[環境設定(P)メニュー]の[環境設定]を選択する。[環境設定ダイアログ]が表示される。 [環境設定ダイアログ]の[表示フォントボタン]をクリックする。[フォント設定ダイアログ]が表示される
ここでフォントを変更してもすぐに切り替わらない。一旦プログラムを終了し、次に起動したとき指定したフォントに切り替わる。 以降表示フォントをを変更しない限り、この指定値は有効となる。
Mac OS XやUbuntu等ではデスクトップ上にアプリケーションを表示すると、アプリケーションのメニューがそのウィンドウから離れ、 デスクトップ上にスクリーンメニューとして表示される。棋譜URL欄がメニューバー内に埋め込まれているためそのままでは表示されなくなってしまう。 それを避けるために、棋譜URL欄をメニューバーの下段に表示するよう設定で変更することができる。
[環境設定(P)メニュー]の[環境設定]を選択する。[環境設定ダイアログ]が表示される。
[棋譜UTRL欄下段表示]をチェックすると、棋譜UTRL欄がメニューバーの下に表示される。
通常はチェックしないほうがよい。またMac OS XでLook&FeelにAquaを選択した場合は、この指定にかかわらず常に棋譜URLが下段表示となる。
(4) 駒箱の表示
駒落ちの棋譜や局面を表示した時、また駒落ち対局の場合、落とした駒を将棋盤ウィンドウの左下に表示させておくことができる。
[環境設定(P)メニュー]の[環境設定]を選択する。[環境設定ダイアログ]が表示される。
[駒箱を表示する]をチェックすると、落ち駒が表示されるようになる。
(5) 現指手位置表示バー色設定
[棋譜リスト欄]や[エンジンモニタ]の[読み筋情報]さらに[棋譜解析モニタ]の[棋譜解析情報]は盤面の移動によりスクロールする。 その際、現在の盤面位置を示す[現指手位置表示バー]がそれぞれ表示される。その色を設定することができる。
[環境設定(P)メニュー]の[環境設定]を選択する。[環境設定ダイアログ]が表示され、[現指手位置表示バー色設定パネル]をクリック すると、色設定のダイアログが表示される。そこで色を指定することができる。
9.4 言語と日付設定
(1) 言語設定
V3.7より画面表示や棋譜の内容を英語により表示できるようになった。将棋ぶらうざQをインストールすると そのプラットフォームの言語設定にしたがい英語か日本語のどちらかが選択され起動される。プラットフォームの 言語設定が日本語以外はすべて選択言語は英語となる。
起動後に言語設定を切り替えることもできる。[環境設定(p) メニュー]の[環境設定]を選択する。 [環境設定ダイアログ]が表示される。[言語日付設定]の[言語選択コンボ]で切り替えたい言語を選択する。 {設定ボタン]をクリックし[環境設定ダイアログ]を終了してもすぐに切り替わらない。一旦プログラムを終了し、 次に起動したとき指定した言語に切り替わる。英語による画面表示で、指手を表示する場合([棋譜リスト]や [エンジンモニタ]の読み筋等)GRE棋譜形式の指手表現(付録 GRE形式の指手表現を参照)を使用する。
(2) 日付と時刻の形式設定
V3.7より画面表示や入力で使用する日付や時刻形式は将棋ぶらうざQインストール時その国に依存する形で決定する。
国 | 日付形式 | 時刻形式 |
日本 | yyyy年MM月dd日 | hh時mm分ss秒 |
アメリカ | MM/dd/yyyy | hh:mm:ss |
その他の国 | dd/MM/yyyy | hh:mm:ss |
起動後に日付については設定を切り替えることもできる。[環境設定(p) メニュー]の[環境設定]を選択する。 [環境設定ダイアログ]が表示される。[言語日付設定]の[日付形式選択コンボ]で切り替えたい日付形式を選択する。 {設定ボタン]をクリックし[環境設定ダイアログ]を終了してもすぐに切り替わらない。一旦プログラムを終了し、 次に起動したとき指定した日付形式に切り替わる。 日付形式はあくまで画面表示や日付入力の場合の形式でありファイル保存時の棋譜フォーマットの日付には 影響しない。
9.5 その他操作設定
(1) ウィンドウのピン止め
表示中の[棋譜操作パネル]、[棋譜編集ボード]、 [対局情報ダイアログ]、[詰将棋情報ダイアログ]、[局面辞書ダイアログ]の各ダイアログは 、本体ウィンドウの移動に伴い一緒に移動する。(本体ウィンドウに貼りついたように見える) この動作を停止させる場合は、[環境設定ダイアログ]の[ダイアログピン止めを行う]のチェックを外す。 あくまで本体ウィンドウの移動時の動作であり、将棋盤ウィンドウの拡大、縮小時はピン止めされない。
(2) 駒音設定
対局、検討、棋譜編集、棋譜観戦において着手時効果音として駒音を発生させることができる。 [操作(O)メニュー]の[駒音設定]を選択すると[駒音設定ダイアログ]が表示される。
[駒音設定ダイアログ] [On/Off]ボタンをクリックすると、消音状態()であれば駒音発生状態に、駒音発生状態(
)であれば消音状態に変わる。
この設定は保存され、次回起動時にもその設定は有効です。
音量調整スライダーを左に移動させれば、駒音を小さく、右に移動させれば大きく調整することができる。 このダイアログを消去するには[×]ボタンをクリックする。
※駒音のカスタマイズについて 駒音用のサウンドファイルを用意し本プログラムのインストールディレクトリ(SBrowserQ_VXX)配下(注)の"sound"フォルダ 内に設定すれば独自の駒音を発生させることができる。 ファイル名 shougi.wav サウンドファイルの形式は "wav" (注) Mac OS X の場合はSbrowserQ.appファイルのContents/Java配下
英語版ではGRE形式の指手表現で画面表示(棋譜リストやエンジンモニタ読み筋等)を行う。その指手の表現形式 について説明する。もともとこれはカロリーナ・ステチェンスカ女流棋士が編集長をつとめる将棋国際マガジンで 使用されているものをそのまま借りてきたものである。
指手例 ▲×S64(53)+ 最初の文字▲は手番を示す。▲は先手、△は後手を示す。 次の文字×は相手の駒をとったことを示す。駒の移動で相手の駒をとることがなければ ここのカラムに文字はない。なおこのカラムに文字*が表示される場合は駒を打つという動作を示す。 次の文字Sは指手の駒の種類を示す。Sは銀のことである。 英語表現での駒の種類と対応を下表に示す。
駒英語表現 | 駒日本語名 |
P | 歩 |
L | 香 |
N | 桂 |
S | 銀 |
G | 金 |
B | 角 |
R | 飛 |
K | 王または玉 |
駒英語表現 | 駒日本語名 |
+P | と |
+L | 成香 |
+N | 成桂 |
+S | 成銀 |
+B | 馬 |
+R | 龍 |