aperyをMacで使ってみたいという方の為に

 Windowsではaperyのバイナリ版が提供されており将棋ぶらうざQに組み込むのはそれほど面倒ではない。 Macでaperyを使いたいと思っても、ソースからバイナリ版を興さねばならず少々敷居が高くなる。 aperyをMacでコンパイルしインストールする方法についてについて色々ネット上にあるのでそれらを参考に aperyのバイナリ版を作ってみた。

 なにが大変かというと、開発環境を整え、GitHubにアカウントを登録しソース等一式引いてくることである。 常日頃このようなことをやっていない人間にとってこれは骨の折れる事であった。 ともかくも、そのような準備をして、後は、aperyの作成方法に従ってバイナリを生成することができた。
コンパイラーはclangを使用しmake sse2(Pentium 4以降)を実行。できたバイナリを将棋ぶらうざQに組み込み 動作することを確認できた。

 より多くの人にaperyという素晴らしいソフトを体感していただきたいと思い作成したバイナリ版を このサイトで提供することにした。

aperyについては、こちらを参照  https://github.com/HiraokaTakuya/apery

以下は、将棋ぶらうざQに組み込む手順とその際の注意点です。

 かなりディスク容量を必要とするので(1.9G)スペースをまず確保しておいてください。

[手順]

(1) apery_for_mac.zipをダウンロードし展開する。
(2) 将棋ぶらうざQの[設定メニュー]の[将棋エンジン設定]を選択し、[将棋エンジン設定ダイアログ]を表示する。

将棋エンジン設定ダイアログ

(3) Finderを起動し、展開したapery/bin/apery (実行ファイル)をドラッグし[将棋エンジン設定ダイアログ]上で
ドロップする。

aperyドラッグ&ドロップ

aperyの登録が正常に完了すると以下の画面となる。

追加完了

以上これだけである。これでaperyの組み込みが完了する。
しかしこれだけでうまくいかない場合があるので注意。

[注意 その1]

[手順](3)でドロップを行った後で、以下のような画面となった場合。

ライブラリーエラー

これはaperyが動作する為に必要なライブラリー(libiomp5.dylib)がMac内に存在しない事により発生する。
このライブラリーはapery_for_mac.zipファイルで一緒に配布しているので、[手順](3)で、そのライブラリーを使用し起動するようにした apery/bin/apery.sh (シェル)をapery/bin/apery (実行ファイル)の代わりにドラッグ&ドロップすると解決する。

[注意 その2]

 aperyの場合起動に結構時間がかかるのでもし30秒以内に起動が完了しない場合はタイムアウトで組み込みが失敗する。 その場合は[将棋エンジン設定ダイアログ]の[タイムアウト値]を60秒程度に変更してから(60に変更した後、一旦 [将棋エンジン設定ダイアログ]閉じる。再度[将棋エンジン設定ダイアログ]を開く)、[手順](3)のドラッグ&ドロップを 行ってみる。

その他気づいたこと

 aperyを対局で使用してみると、設定に関係なく予測読みが常にonのままでoffにすることはできないようだ。常に予測読みしている。

[aperyバイナリ(mac版ダウンロード]

apery_for_mac_zip(653MByte)


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